日常を「少しだけズレた視点」で見てみること。sneeuwデザイナー雪浦聖子さんのはなし【第3話】


— どういう人にsneeuwの服を着てもらいたい、というのはありますか?


雪浦   洋服だけじゃなくて、アートだったりプロダクトデザインだったり、デザイン全般に興味をもって生活に取りいれて、楽しんでいくようなくらしをしているひとに着てもらえたらなとおもっています。



— 雪浦さんはいつも可愛い服を着てらっしゃいますが、今日はどちらの服を着られているんですか?

雪浦   これ(アウター)はsneeuwでインナーは「yyyy/mm/dd」という友人のブランドのものを着ています。

*写真がないんです!ごめんなさい。



— sneeuwの洋服は雪浦さんにすごく似合う感じがします。


雪浦   そう言ってもらえることはたしかに多いです。

多分、すごく試着をしながらつくってるので、自分向けになっちゃうんです。笑

最近はサイズ展開をしはじめて、メンズもつくり始めたのですこしとまどっています。

男のひとって意外にウエストが太いというか、胸囲とかわらないし、ふくらはぎとかも太いんだなととか。



— 家のクローゼットには、自分用のsneeuwの服はどれくらいありますか?


雪浦   だいたい1シーズンで3枚ぐらい自分用にとっておくので、今はけっこうあるとおもいます。

でも、それ以上に他のひとのブランドの服を買ってるから、わりあいとしては少ないかもしれないです。笑



— 「ふだんはあまり服を買わない」というデザイナーさんも多いですが、雪浦さんは服を買うのもお好きなんですね。


雪浦   そうです、好きですね。

あとは、まわりに自分の好きなものをつくっている人が多いので、 友達のつくっているものを買うことが多いです。



— sneeuwのモデルをされる方は、いつもsneeuwぽいというか、よくイメージに合ってます。

毎回の撮影でお願いするモデルはどういう決めかたをされているんですか?


雪浦   男女とも華奢で、顔も中性的なサラッとしたひとですかね。

最近は「Merii」という女性のモデルの方のたたずまいとか顔立ちがとてもすきで、 2014年の春夏もモデルをお願いしています。

*表紙の画像はモデルのMeriiさん。



— 2014年の春夏ではどんなことを意識されてつくられたんですか?


雪浦   テーマがないと、本当にこういうときに困ります。笑

やっぱりつくってた時の気分が反映されてるんだとおもいます。

いつもはだらだらした服をつくってるんですけど、今回は少しタイトでジャストウエストのスカートすくってみたり、ウエストをちょっと見せてもいいかなという気持ちはありました。

あとは「メンズはないんですか?」と聞かれることが多かったので、メンズサイズのものもけっこう増やしました。

今回はサイズ展開も多くしたので、出荷のときに間違えないか心配です。笑



— アトリエに入って、まず目に入ったのがインコだったのですが、なんでインコなんでしょう。


雪浦   このアトリエを借りたときくらいに、ちょうど何か飼いたいとおもってたんです。

文鳥がいいなとおもって買いにいったんですが、ちょうど文鳥のヒナがいなかったんですが、インコのヒナがいたので、じゃあ、と。

すごく雑に飼ってしまったわりには、すごくかわいがってます。
今日はSTOFのアシスタントの子からハリネズミも預かっていて、にぎやかなんです。

*追記:インコの"イク"はこの翌年に入ってすぐ、なくなってしまいました。イクのご冥福を心からお祈りします。



— ふだん使われているような、文房具などにはこだわりはありますか?

雪浦   ぜんぜんお洒落じゃないんですけど、ロットリングのticky(ティッキー)というシャーペンがあるんですが、 高校時代に勉強をしていたときからずっと使ってました。

今もパターンを引くときはかならずこのシャーペンです。

でも、今は形が変わってしまって、前の形が売ってるところがもうあまりないようで困ってます。

パッケージもいろんな色をまとめて買ってたんですが、すぐに壊しちゃうので、最後に残ったのが黄色になっちゃいました。笑
白とか黒とかもよかったですけど。



— アトリエではどんな音楽を流してるんですか?

雪浦   今は Shuta Hasunuma です。



—  今後取り組んでいきたいこととか、2014 年の目標は何ですか?


雪浦  STOFの谷田さんと、プロダクトをやりたいねってずっと言っていて、 今年始める予定だったんですけど、始めていないので今年こそは始めたいです。

あとはsneeuwの見せかたを、今まではシンプルだったらいいじゃない?と思ってシンプルにしちゃってるんですが、それも能がないなとおもうので、もう少し展示とかでもうまく見せていくことができればいいなとおもっています。



*この記事は2014年1月におこなったインタビューを一部編集しなおして再掲しています。

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