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音楽は魔法じゃないけど

念願のハンブレッダーズ放課後Jタイム、
名古屋と城ホの2公演、お前どんだけライブ行くんだって親に呆れられながらひとりで行ってきました!




ハンブレのライブはどうしてもひとりで行きたくなる。わざわざ友達も誘わず、(SNS上で会話はするものの)邦ロック好きとも繋がらずに行く。

ひとりで音楽を聴いてるときに出会って、今もひとりでいる時に聴いている音楽だからかもしれない。

どちらの公演もひとりで行って本当に良かったと思った。





ハンブレ大好きなので、紹介するつもりはなくても友達と音楽の話になると自然と布教してしまう。

正直物販や公演前の待ち時間は文庫本を持っていくべきだったと後悔するほど暇だった。
でも、ひとりで並びながら「おんなじ音楽好きな人が、おんなじようにハンブレ好きな人がこんなにもいるんだ」ということを実感して勝手に嬉しくなっていたから幸せだった。

なんか、今回は終わった直後にもう感想を書くことすら陳腐に感じた。

でも、やっぱり公演後はSNSでハンブレ最高と言わずにはいられなかったし、twitterやnoteの帰宅部のみなさんの感想が素敵すぎていいねしまくった。

そして結局色々な感想を読んでいたらやっぱり感想を書きたくなった。
記憶に留めておくために拙い言葉でも思ったことを残しておく。





名古屋編

ライブハウスでハンブレを見るのは初めてだった。
そもそもワンマンも初めてだった。さらにひとりでライブハウス公演は初めてだった(ホール公演はぼっち参戦したことあるけど、逆にレア)
もうどきどきわくわく、初めて行ったライブと同じ新鮮さが蘇る。

フェスのような待機時間がなくとも近くで見れるし熱気をより肌で感じることができるからやはりライブハウスで見るとライブハウスに戻ってきたくなる。
あと何より大好きな曲を爆音で浴びれる。
ヘッドホンの中に入った気分。あ、これこそヘッドホンの外にも宇宙があったんだってこと。
ドラムの刻むビートが本当の心臓の鼓動何じゃないかって勘違いできるあの感じ、生きてるってなる。


細かいセトリは公式やTLで見れると思うから割愛。
曲の入りのMCまで秀逸…
遊びだったはずが、暇つぶしのはずがから始まってハンブレのこれまでをなぞるようなセトリ。

特に印象に残っていたのが東京から銀河高速の流れ。
「東京」は東京に来たことで生活が変わった人だけではなく、新しい環境に飛び込んで挑戦してきた人には絶対刺さる曲だと思う。

流れる街に飲まれて
ただ生きるだけになって
ずっとこのままじゃないかと思えても
サボりがちな心臓が高鳴る時までもがくよ
他のだれでもなく僕の為に

ハンブレッダーズ「東京」

続けてみることにしたよ
走る 銀河高速

ハンブレッダーズ「銀河高速」

今の生活の意味を探し続ける毎日、何度も諦めようとか違う方が良かったとか思ったりするけれど、決断した日の自分を信じて、その決断に縋って続けてきた毎日が報われた気がした。


ライブ後はなんかもうなんでもできる気がして(定期)、帰りの新幹線でささやかな豪遊をした後、進んでいなかった課題を一気に書き上げた。単純でいいな私。

新幹線で豪遊する私

あとすごくどうでもいいけど特典のトートバッグ、私のは今川焼みたいな甘い匂いがする。とれない。






大阪城ホール編

指定席抽選が3回もはずれ、一般販売の日にぎりぎり勝ち取った注釈付き指定席チケットを握りしめて会場に向かった。どうしても見たかった。

新幹線移動だったため限定ラジオも聞けた。
今日は1日好きなバンドに没頭できる。
かつて部屋でアルバムを通しでゆっくり聴くことで音楽に没頭していたところから楽しみ方が時代や歳と共に増えた。
「歳をとるのも悪くない」とまだまだ人生のひよっこながら思った。


まず物販の並び様がすごかった。
ハンブレ好きな人ってこんなにもいるんだと目の当たりにした。
結構早くから待ったため、物販で買ってから駅に戻る時に川を跨いだ行列を見て本当にびっくりした。

川を跨いだ行列

ガチャガチャは前回引いたため回さなかったが、公演前になくなっててこれにもまたびっくりした。
ムツムロさんも言ってたけど「売れた」ね…。


プチ聖地巡礼

めちゃくちゃ時間に余裕をもって行ったため、公演前に少し離れているがビジネスパーク駅から長堀橋駅へ電車で移動し、邦ロック好きなら有名であろう「Cafe&Bar RockenRolla」に行ってきた。

お目当てはハンブレのサイン、あとメニューの対バンセットで私の大好きなバンド同士を対バンさせたかったため、ぼっちでも構わず行ってきた。(ぼっち好きすぎるため慣れているが)周りは大体複数人組だった。

対バンセット、リストから好きなバンドを選べる
ハンブレのサイン

開店時間ぴったりくらいに行ったのにも関わらずもう列ができており、「みんな同じこと考えるんだな」と思った。
相席だったが運良くハンブレのサインが一番近く、たしか木島さんと吉野さんが座っていたであろう席に案内され、1人にやにやしながらもくもくとパンケーキを食べ、店内を流れるユースレスマシンに浸りながら好きに囲まれている空間を満喫した。

ハンブレ以外にも色々なアーティストのサインがあり、壁を眺めているだけでも「うわー!来たんだー!」ってちょっとうれしくなった。
別にアイドルのような推し方はしないし、アーティストを神格化している訳でもないが、イヤホン越しの感動を創ったアーティストが息をしているのを感じることができ、頭の中でエアー握手&感謝。






生き様を見たライブ


逃避行からはじまり、ダブルアンコールのグーまで、まじで終わらないでほしいと思った。
あとセトリの流れといい演出といい、いつもひとりで聴いている音楽が飛び出してきたように見えて、私の脳内にあった曲との思い入れも一緒に引き出された。演出で違う解釈があっても全然いいしむしろ面白いのだが、解釈一致すぎて隠してた感情全部放る勢いで拳を上げた。

唯一解釈違いと言うか、予想外というか、2曲目ギターで炎が出る演出があってびっくりした。
なんか炎が似合ってなくて、良かった。

どのタイミングか忘れてしまったが、でらしにベースでばーんって撃ち抜かれてそこからしばらく記憶が飛んだ。(たぶんユアペース)
でらしは私の憧れなので(でらしを見てベース初めた、あんなに楽しそうなんだもの)私は何回撃ち抜かれるんだ!!!(幸)と思った。

ユアペースのウォーキングベースを間近で見れて良かった…
DANCING IN THE ROOMの入りも超ファンキーで横ノリ幸せ空間が広がってた。みんなのでっかいお部屋。

才能のギターとベースの殴り合いも相変わらず最高。あとムツムロさんの「ヴァイマシン」めっちゃ好きで今回もすごく身構えた笑

うきくん側の注釈付き指定席だったため、ギターソロをばっちり目に焼き付けてきた。うきくんのギター、めっちゃ気持ちよさそうに弾くからなんか聴いてるとき飛べる気がする。
ステージを横から見れるし、木島さんのドラムが一番見えるため注釈付き指定席で良かったと思った。

木島さんの手元が見える位置だったため、DJドラムソロの凄まじさを目の当たりにした。かっこええ…
音が小さくなると手拍子も小さくなるあの一体感も好き。ドラムやDJセットだけじゃなく会場まで操ってた。
あとエフェクターボードも見えて、どこか忘れちゃったけどでらしがうきくんのエフェクターを切り替えるチームプレーが見れてとてもよかった。

矢継ぎ早に浮かんだのは

たぶんあの場にいた全員が印象に残っているであろう銀河高速。
ムツムロさんの、かつてのメンバーでハンブレッダーズを作った吉野さんへの言葉の地続きのように始まった銀河高速。
私はハンブレの古参ではないけど、あの銀河高速に今までのハンブレが詰まっている気がしてならなかった。

銀河高速だけじゃなくてライブハウスで会おうぜでも思ったけれど、ハンブレの音楽だけじゃなく人にも環境にも真摯な姿勢がまじでかっこいい。これだから大好き。

いつか大切な人達にあんなふうな姿を見せられるようになりたいなと思った。


退屈の答え合わせ

見開きページのイントロが来た瞬間、
「私別に空っぽじゃなかったな、もう今夢中になれるものに出会ってるよね」と今更気付くのだった。

何もなくなったと思っていた中で、それでも私がずっと縋っていたものが自分が好きなことであることに気付いた。

ライブにのめり込むとか音楽にのめり込むとかハンブレにのめり込むとかではなく、
好きなことをするためにする努力もきっと夢中のひとつだよなと今の自分の生活を全肯定できる気がした。

もちろんこのライブが終わったことで私が最強になって就活が終わるわけでもなく研究室での実験結果が思わしいものになる訳ではない。
しかし、最強になった気になれるだけで全然楽しさが違うと思う。

退屈ばっかの日々に現れた君はきっと人だけじゃなくてものでも体験でも考え方でもある。
退屈の中にいたからこそ気付くし輝く。
どんなにうまくいかないことばかりでもきっと見開きページにたどり着くまでの伏線だから、今後の展開に乞うご期待。




終演後はいつもの如くなんでもできる気がするのだが、なんか全部がきらきらして見えて、川の向こうから輝く大阪城ホールの写真を何枚も撮った。




大好きなもので繋がるの、素敵

CDには好きが詰まっている

公演後、ずっと欲しかったユースレスマシンのアルバムを買った。買うのはライブ会場がいいなと思っていたため終わった後のほくほくな気持ちと一緒にCDを大事に鞄にしまった。

ライブから数日後、大学のライブ友達とCDの見せ合いっこをした。
彼女はcoldrainの最新作、再録アルバム「FINAL DESTINATION XV+VENGEANCE」を、私はユースレスマシンを持ってきた。
両者とも両者らしい仕掛けいっぱいの歌詞カードで、2人で様々なポイントに気付いては「は?天才じゃん?ここはこの歌のとこからとってるデザイン?」だとか「この歌詞カードの形は新しすぎるだろ!かっこよ!」と盛り上がった。

表現することで繋がる

余韻を独り占めしたいために一人参戦したが、今回はとにかく「すごかった」ことを叫びたくなった。
いつもの如くTwitterに(またはこんなふうにnoteに)、感想をぽんと呟いたところ、以前私のnoteを読んでくれた方からリプがあり、なんとも言い難いうれしさがこみ上げた。
自分が好きなものやその感情を大事にしてもらえたことがとてもうれしかった。

音垢をやるようになるかはわからないが、好きなものでできる繋がりって愛で溢れているよね。素敵。
好きを言い合える場、お互いの好きを尊重し合えるこの関係がとても尊いなと心の中で一人勝手に感動した。




いやー余韻が抜けない。今は浸っていたい。

今自分が最強になっているのは一時的で、まやかしなんだよなって分かってるんだけど。

でもきっと素敵な記憶は次第に薄れるのではなく形を変えて要所要所で自分を救うから、余韻はいつまでも続いている、はず。


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