好きを生きてれば
先日、SUPER BEAVERのライブに行った。
ここまでの曲紹介の感じで「好きだろうな」と思われていると思うが、はいそうです大好きです、SUPER BEAVER。
しかし、ハマったのは、しっかり聴くようになったのは最近である。
というのもBEAVERの曲の歌詞がまっすぐすぎて聴けなかったのだ。
私は真っ当にひねくれている人間であるため「正々堂々」とか「まっすぐでいいまっすぐがいい」とか「繰り返す自己嫌悪とかそんなの自己満足、踏み出せない自分を許すためのものなんです」とか言われると理想なんだけどなれない!刺さりすぎて痛い!!!むり!!となっていた。
まあ、私の自分自身に対しての自信のなさから来るものである。
そんでもってまったく自信がないわけでないから回りくどくも自信があることを示唆する表現を好む傾向がある。(これまためんどくさい)
じゃあ何故こんなに今更ハマっているのか。
ラブシャで「青い春」を聴いたときに「はじまりは青い春」という歌詞が頭から離れなかったのである。
興味をもったもの、全力でやったもの、まったくそのままでなくとも私の中にずっと残っているものはあの青い春からはじまっている。
たとえうまくいかなかったことであっても結局今の私を救っているのはずっと青い春なのである。
だからこそあの歌詞に共感したし、「なんて素敵な響きだ…!!!」と今更思ったのである。
さっそくサブスクで聴くようになった。
さらに、兄が以前TSUTAYAで27を借りてきていたことを思い出し、アルバムはまずそれを聴いた。
まあ、見事にハマった。
何故聴かなかったんだというほどにハマった。
そんでもって友達に誘われたワンマンしかも武道館に「行こう!行きます!行かせてください!!!」と前屈みで行くことになった。
他のライブのスケジュールと詰め詰めだったけど研究室の実験を頑張って進めてまでして行った。(ご褒美があるとやはり頑張れる💪)
秘密
2月23日の回に行ったのだが、アンコールがこれだった。これからアンコールをなくすそう(個人的にはめっちゃ納得な理由だった)なのでラストオブアンコールだった。特別感半端ない。
秘密と突破口の2択で拍手が大きかったほうにすると言ってやったのが秘密の方だった。
私にとって「秘密」はBEAVERの曲の中でも自分の心に落ちてきたものなのですごく嬉しかった。(突破口でも同じこと言ってただろうけど笑)
自分の好きを堂々と語れなかった私に刺さらないわけがない歌詞である。
今も面と向かって語ることはないもののSNSという新たな居場所を見つけた。
少しは心の中で胸を張れるようになった。
好きなことを素直に好きと言えなくなってからは自分が自分ではないような気がしてならなかった。
好きを言えないというか、好きということ自体を認めることができなくなっていた。
なんで認められないのか。
…好きを大事にし過ぎた故である。
大学に入り、私は中高で夢中になっていた卓球をやめ抜け殻になっていた。それを見た母は
「夢中になるものがあることが正義なわけじゃないからね」と私に言った。
そんなことわかってるよ、と答えた。
わかってるけど、どうしようもなくずっと縛られているんだよ、と思った。
前みたいに全力で好きなことをやりきれる自信はない。好きに全力になれない自分は大嫌いだから「好き」って言わないしやらない。自分が「好き」と言うのはおこがましい。
好きなことを全力でしている人はとても魅力的だ。たとえ本人が苦しんでいたとしても好きなもので悩んでいるのであればその涙さえも輝いて見える。
だから過去の自分がとても輝いて見えるし羨ましいし戻れるもんなら戻りたい。
でもそれは過去の栄光だし、今の自分に向き合わないことには一生なりたい自分にはなれない。
好きなことを好きっていうのは、やりたいことを宣言して実行することは、歳をとればとるほど難しくなっていく気がする。
それは、環境だったり、自信のなさだったり、周りの目だったり、今までの自分の言動との不一致だったり、色々考えることが多くなる分障害が増えていく。
なんにも考えずに好きなことができていたのはとてもありがたいことだった。
でも、結局本当に好きなことはできなくたってどうしたって残るんだよね。たぶん最終的に縋り付くのも好きなこと。
で、大人になれば形を変えて表現する術もあるわけで。
だからその残ったものをかき集めて言葉にしてなんとなくここで書き溜めているのだ。
今できる形で、自分が好きを好きでいられる形で、好き勝手している。
未来の話をしよう
ライブの後、友達と慣れない東京の街を散歩しながら就活の話になった。
正直、自分のやりたいこと、仕事にしたいことなんてわからないよねって。
たぶんみんな永遠に悩んでるんだろうねって。
でも、就活しながらなんとなく自分が好きだけどやっていなかったことに気付いた気がするって。
好きだけどやっていなかったことをこういう形でやっていきたいだとか、今度一緒にやろうだとか、そんな話をした。
まだどうしていくか完全には決めていないけれど、好きを叶えるような未来にできたらと思う。
楽しい予感のする方へまた一歩進めていたらいいなあ。
セトリではない。
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