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ちょっと転職してみようかなと思った話

ちょっと転職してみようかな

 ことのきっかけは「持て余しているように見える」という一言でした。

 私は現在、新卒2年目ながらとある人材紹介会社の立ち上げ業務をメインで担当しています。大学卒業後、すぐにこちらのポジションで働いています。
 こちらのポジションといっても、肩書きや待遇は普通の新入社員です。

 学生時代に起業した経験などはなく、会社の立ち上げに携わったこと、そもそも社会人の経験すらありませんでした。それでもなんとか日々改善を繰り返し、うっすら形になってきました。メイン業務を担っているのは、もう1人の新卒入社の方で同期にあたります。

 つまり、社会人経験のない新卒二人組が新会社の立ち上げをもがきながらしているということです。単純によくやっているよな〜と思います。

 ただ、自分の能力値の限界=会社の限界ということでもあります。ビジネスマンとしてのスキルはまだまだだと思っていますし、これからもっともっと伸ばしていく必要があると感じています。新規事業を立ち上げる能力、推進していく力がどれくらいあるのかがわからないのです。

 従って、自分の出しているパフォーマンスの質や現在の立ち位置である市場価値の計りようがありませんでした。どのくらい市場価値があるのか、評価されるのかわからず、本当にこのまま目の前の仕事を続けていて良いのだろうか、他の道の方が早く成長できるのではないだろうか。そんな迷いが生じていました。

 「持て余しているように見える」こう言われたのはそんな時でした。新規事業立ち上げというポジションそのものはとても良いが、自分の能力値が高まっているかどうかが分かりにくいのも事実でした。近くにお手本となる人もいなかったので、真似ようにも真似る相手がいない、そんな悶々とした想いを抱いていました。

 むしろ成長曲線が低くなっているのではないかと感じる程でした。おそらく新規事業の立ち上げ業務を遂行できる人材は上位数%程度の話になると思います。そのゾーンにはまだ遠いし、自力でそこにたどり着くのは難しいのではと感じていました。

 そこで、外部でどのような評価を受けるのか、市場価値を上げるために別の選択肢はあるのかなどあらゆる可能性を探るために「転職活動」をしてみました。

結果として

 結果として、転職活動では内定をもらうことはできませんでした。事業責任者ポジションや成長ベンチャー企業、プロジェクトマネージャーなど数社面接を行いましたが「力不足」という評価を受けました。

 様々な要因はありますが、社会人経験が浅いことなどを除くと単純なビジネススキル不足でした。企業の立ち上げフェーズのありとあらゆることを自力で推進していくことはできるようになりました。しかし、それぞれを切り取り一つ一つのスキルを細分化してみてみるとまだまだ磨ききれていませんでした。

 また転職活動をしながらも、現在の仕事においてまだまだやらなければいけないこと、改善すべき点など明確に見えていました。そした、やるべきことをやらずに転職してしまうのも勿体無いなと思っていたのも事実です。

 ただハイクラスな求人に求められる程の人材ではなかった。というのが結果です。
社会はとても厳しいですね。

 まだまだ弱っちいです。まずは自分で稼げるようになる、ここのスキルセットを身につけるための努力は続きます。自分を満足させられないようでは、他人の幸福など追求できるはずもありません。ここは肝に銘じておこうと思います。

 もし内定をもらったら転職をしていたのかと聞かれると、イエスと言い切れなかったのも事実です。ただ、転職活動をして得た、外からの評価やフィードバックは確実に私の成長を加速させてくれました。こうした意味でも、常に市場の中での評価を最大化できるように意識することは大切だと感じました。

 今回なんかこのままでいいのかな〜という問いに対しての結論はこう出ました。鋭いフィードバックや圧倒的に敵わないような人たちと関わっていきながら、事業を成長・成功させることが今の自分の市場価値を最大化するのではないかとなりました。また、個人で稼ぐスキルやさらなるハイパフォーマンスを追求していきます。

 一度、転職活動をやってみたことで思考が整理されたり、改めて自分の位置を客観的に分析することができました。おそらく活動しなければ得られなかったであろう考え方を得ることができました。そういった意味ではとてもプラスだったのではないかなと思います。

 いつでも辞められる(=社会や企業から求められる)存在になるために、やれることはしっかりとやり切って成長していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 「将来は起業したい」 この想いで、新卒でベンチャーという環境を選びました。 想像していたよりも遥かに苦しい毎日ですが、この環境でしか得られない体験から、確実に成長していると感じます。死ぬ気で日々を送ります。