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僕が大人になって再び遊戯王カードにハマったワケ 〜カードゲームって自己表現だって話〜

「俺のターン、ドロー!!」

誰もが一度は耳にしたことがあるであろうこの言葉。

こんにちは。
今回は遊戯王カードに関するお話です。

皆さん、遊んだことありますか?遊戯王カード。
「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」や「ブラック・マジシャン」とともに、熱いデュエルを繰り広げた思い出のある方も多いのではないかと思います。

かくいう僕も、小学生の頃にハマっていました。

そして、

31歳となった今もハマっています(笑)

厳密には、小学生の時に一度卒業して、数年前にふとしたきっかけから再びハマり、今に至るという感じです。

これを読んでいる方の中にはもしかしたら、
カードゲーム=子供の遊び
というイメージを持ってる方もいらっしゃるかもしれません。

そういった方は、もしかしたら僕に対して、
「いい大人がカードゲームなんてやって(笑)」
というような印象を抱いているかもしれません。

しかし、そんな方々に僕は声を大にして言いたい。

大人が遊んでも、いやむしろ大人が遊んだら遊戯王カードってさらに面白い

ということを!

ということで今回は、なぜ僕が再び遊戯王カードにハマったのかという話を通して、遊戯王カードの面白さを再発見できるようなお話ができたらなと思います。

ちなみに、遊んだことがある人しかわからないような、専門的な話をするつもりはありません。

もっと根本的な話というか、
カードゲームって一種の自己表現だよね
というような話ができればと考えているので、ぜひ遊戯王カード知らない方もお付き合い頂けたら嬉しいです。


遊戯王カードってどんなゲーム?

本題に入る前に、遊戯王カードがどういうゲームか知らない方のために、
簡単な説明をしておきます。

遊戯王カードは、いわゆるTCG(トレーディングカードゲーム)と呼ばれるカードゲームのジャンルの一種で、特徴としては、

・1対1の対戦型ゲーム

・プレイヤーは、10000種以上あるカードの中から好きなカードを40~60枚組み合わせて持ち寄り(組み合わせたカードの束のことを「デッキ」と呼びます)、その中のカードを使って対戦する

・デッキとして用意したカードに書かれた多種多様な能力を駆使して、相手のライフポイントを削っていきゼロにしたプレイヤーの勝利

といったことが挙げられます。

同じカードゲームでも、決められた52枚(+α)を複数人でシェアして遊ぶトランプなどとは異なり、
自分で選んだ好きなカードで遊べるというのが大きな特徴になります。

それでは、本題に戻りますね。
まずは、僕が遊戯王カードに再びハマった経緯について書いていきたいと思います。


僕が再び遊戯王カードにハマった要因

僕が再び遊戯王カードにハマることになったきっかけは、数年前にリリースされた遊戯王のスマホゲームでした。

このアプリは、スマホで遊戯王カードが遊べるものとなっていて、
このゲームを友人と遊ぶ内に、久しぶりに紙のカードで遊びたいねという話になったのがきっかけとなり、カードを買って遊び出しました。

そこからズブズブと遊戯王カードの沼にハマっていき(笑)、今日に至る訳なのですが、
ハマっていった理由として、もちろん色々な要因があるのですが、その中でも大きな要因のひとつである、デュエル動画というものについて今回は取り上げたいと思います。

デュエル動画というのはその名の通り、デュエル(遊戯王カードで対戦すること)の模様を撮影し、Youtube等にアップされた動画コンテンツのことです。

ご参考までに、僕がよく好んで視聴しているデュエル動画のYoutubeチャンネルをいくつか、下記に載せておきます。


これらはほんの一例で、他にもデュエル動画を投稿している方たちはたくさんいらっしゃいます。

その中で僕が好んで観ているデュエル動画には、ある特徴があります。
それは、「勝つことよりも楽しんで遊ぶことを重視している」動画だという点です。

もう少し詳しく説明をすると、
そもそも遊戯王カード(他のカードゲームも同様だとは思いますが)で遊ぶ場合、その遊び方には大きく2つのスタンスが存在します。

ひとつは、競技としてのカードゲーム(「ガチ勢」などとも呼ばれます)
大会等で勝つことを目的にしたスタンスです。そのため、デッキとして使うカードを選ぶ基準も、「どのカードの組み合わせでデッキを組んだら一番強いか」というものになります。

そしてもうひとつは、楽しく遊ぶためのカードゲーム(「エンジョイ勢」などとも呼ばれます)
こちらも、もちろん勝つことが目的ではありますが、先ほどのガチ勢と違うのはデッキに使うカードを選ぶ基準が「どのカードで遊んでみたいか」になるということです。カードに描かれているイラストが好きとか、変わり種の能力を持ったカードを使ってみたい等、選ぶ理由は様々です。

僕がよく観ているデュエル動画は、この2つの内の後者のスタンスでの動画になります。

このエンジョイ勢の方々によるデュエル動画によって、僕の遊戯王カードの楽しみ方は大きく広がったのです。

※一応言っておくと、ガチ勢の方々のスタンスを否定している訳ではありません。遊ぶ人によって色々なスタンスがあるのも遊戯王カードの魅力だと思っています。
例えば、ガチ勢の最高峰である世界大会のデュエル動画には、まるでスポーツの試合を観ているかのような面白さがあります。


まるでダンスしながらテニスをする面白さ

ダンスしながらテニス?なんじゃそりゃ?

と思った方がほとんどだと思いますが、
僕がデュエル動画から教えてもらった遊戯王カードの面白さを例えるならば、このようになるのです。

つまりどういうことか言いますと、

まず遊戯王カードは1対1の対戦型ゲームになります。
そして二人のプレイヤーは、交互に自身のターンを回しながらゲームを進めていきます。

要は、テニスのシングルスで二人の選手が交互にボールを打ち合っている感覚に近いのです。
そして、テニスは直接相手を打ち負かすタイプの競技。その点も、相手のライフポイントをゼロにすることで勝ちとなる遊戯王カードに似ていると思います。

では、そのテニスをダンスしながら行うとはどういう意味なのか。

ここでいうダンスとは、芸術性の意味に近いです。
フィギュアスケートでいう芸術点的な。

単にテニスで勝つことを目的にするのであれば、
いかに効率よく、最適解なボールを相手のコートに返せるかという点を重視することになります。
その過程に芸術性という観点はほぼ無いはずですよね。
いかに華麗に踊りながらボールを返せるかなんて考えてたら、身も蓋もありません(笑)

先ほど触れたカードゲームのガチ勢の方々も、これと同様です。
いかに効率良く最適解でデッキを組んでゲームを進め、勝ちにいけるか。そこが重視されます。

しかし、エンジョイ勢の場合には、このダンス=芸術性を楽しむ姿勢が多く見られます。
いかに華麗に、時に奇想天外に、ダンスをしながらテニスをするか。

先に書いたように、遊戯王カードには現在10000種以上ものカードが存在します。
その中からどのカードを組み合わせて40~60枚のデッキを構築するか。
そこには無限の組み合わせ=可能性が存在します。どんな組み合わせだって探せるんです。

遊戯王カードの面白いところは、1枚1枚のカードでは大したことなくても、それぞれの持つ能力を上手く組み合わせることでアッと驚く意外な能力を発揮できる可能性があちらこちらに転がっているところです。

そこには、おそらくカード開発者でさえ想定してなかったであろう組み合わせがゴロゴロしています。

たしかに効率性や最適解を考えるならば、正解の組み合わせはかなり絞られてしまうでしょう。

しかし想像してみて下さい。
たとえ勝つ観点では非効率で遠回りでも、自分が面白いと思ったカードの組み合わせを披露して、対戦相手や周りで観ていた人たちが「そんな組み合わせがあるのか!」と感嘆してくれたとしたら、勝つことにも勝る嬉しさに出会えると思いませんか?
尚且つ、それでゲームにも勝てたらもう最高ですよね!

自分のしたいダンスをしながらテニスをすることで、
その対戦相手はもちろん、それを観ている観客の心を揺さぶれるかもしれないのです。

…とは言ってみたものの、現実的に考えたらテニスじゃ難しいですけどね(笑)

しかし遊戯王カードならば、それが可能だということです。
そしてこれが、デュエル動画から僕が教えてもらった遊戯王カードの面白さなのです。


カードゲームは自己表現だと思う

さて、ここまで例えとして、“ダンス”を用いて説明をさせて頂きました。

ダンスは、自己を表現する手段なんてよく言いますよね。
自分が踊りたいように踊るものなんかは特にそうかなと思います。

ここまでお読み頂いた方は、もう勘付いているかもしれません。
僕がこの記事の始めに、カードゲームは自己表現であると書いた理由。

まるで好きなように踊るかのように、
自分の好きなカードを選んでデッキを組み、対戦中に好きなように組み合わせて、対戦相手や観ている人たちに披露する楽しさ。

僕がお伝えしたかった遊戯王カードの魅力とは、そういうことなのです。

さらに言ってしまえば、「披露する」なんて大それたことを目指さなくたっていいんです。
何せカードの種類は10000種以上。そんな中から、デッキにするため好きなカードをただ選ぶだけで、その人の個性は自然と表れます。
別に奇をてらったカードの組み合わせを狙わずとも、自分の好きなカードで組んだデッキで人と遊ぶだけで、立派な自己表現になると僕は思ってます。



というわけで、カードゲームって自己表現だというお話でした。

ひとつ補足するなら、カードゲームは前提として対戦相手とのやりとりを楽しむ”対人ゲーム”です。
いくら自分の披露したいものがあるからって、自分勝手になり過ぎて相手とのコミュニケーションをおざなりにしてしまうのは勿体ない。
ちゃんと相手とテニスのラリーをしながら自己表現をするのが、大切だと思います。

いつか、この記事を読んだ方とデュエルできる日が来たら、とても嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

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