メディアとスポンサーの新しい関係/スポンサーが好かれてクリエイティブも上がる

今年に入って、Voicyは多くの起業家や専門家、ミュージシャンなど魅力的な配信者が参加してくれるようになり、ユーザー数も驚くほどに増え、twitterトレンド入りするなど話題にもなりました。とにかく心込めて、毎日触れられる温かいサービスを作ろうと言っていたメンバーとしては嬉しいかぎりです。

アプリランキングでも上位のため、たまに「インフルエンサーマーケティングにお金を使ってる」と言われますが、現状Voicyから謝礼を支払って配信しているインフルエンサーはいません。僕が勧めたことがきっかけになっている人もいますが、自分自身の好奇心等から日々放送してくれています。

ただ、ブログやコラムであれば彼らは儲けられるところ、Voicyにはアフェリエイトや掲載料などの仕組みはありませんでした。つまりVoicy自体もパーソナリティもお金が全く入らない状況で運営しています。

Voicyもパーソナリティも継続的に永く運用していくためには、お金やインセンティブの設計について考えていく必要があります。そしてより良いコンテンツにするには、Voicyから人気者が生まれたり、Voicyで稼げる仕事が生まれたりする必要があると考えています。そのために、どのような仕組みがこの新しい時代に必要か常に考えています。

最近、いくつかのチャンネルで「スポンサーになりたい」と言っていただける企業が出てきました。周囲からのいろいろな反応や意見を見て、これは僕の考えるこれからのメディアや、メディアにつくスポンサーのあり方が旧来と異なるため、「誤解なく伝えなくては!」と思い、noteに書き留めることにしました。

ちょっと熱く語りますが、未来は必ずこうなると思っているし、その先端を全速疾走して、時代を作るのがVoicyでありたいし、そうできると信じて今社内全員日々必死でやってます♪

今のメディアのスポンサーと番組のあり方

これまでの「スポンサー」の立場って、非常に強力なものがあったと思います。タレントを起用したらタレントには意図に合わせて動いてほしいし、番組制作にお金を出したら、自社が一番目立って欲しい、といった具合ですね。
だから、番組の一番いいところでCMが入る、みたいな。
それは一方で、お金を出しているのだから見合った成果を得るべきである、という企業側の事情もあると思います。企業側からすれば、一番お金を出している自社が一番目立って当たり前ですよね。民放のテレビ番組なんかで言えば、スポンサーのおかげで僕らは無料で見られるわけです。

でも、もう一度視聴者に視点を戻すと、どうでしょう?
実際僕が感動する素晴らしいCMも多くあります。ただ、テレビ等の合間に入るCMに好感持つ人ってあまりいないんじゃないかと、僕は思っています。
いいところでCMになってしまって、視聴者の体験としてはあまり良くないのではないかと思います。これはすごくもったいない。

今の状態をまとめると、こんな感じだと思います。

もちろん、スポンサーと番組の連携で、うまく視聴者との関係を作っている例もあると思います。

Voicyの考える、新しいメディアとスポンサーの形

それでは、今、視聴者や発信者はどう変化しているでしょう?

発信者は、Youtuberに代表される通り、製作や発信のハードルがものすごく下がりました。スマホひとつで誰でも自分のコンテンツを配信できる、そういう時代です。一儲けしたい、というYoutuberもいると思いますが、一方で、収入よりも、まずは「好きなことを配信したい」「ファンが喜ぶものを作りたい」という発信者も相当数いますし、それが可能になったことが、これまでのメディアの作られ方と大きく変わった点だと思います。
一方で視聴者はどうでしょう?Youtube動画は20分くらい見るのが限度といいます。テレビのような、1時間の番組はじれったい。「はやくおいしいところを見たい」という変化が起きています。Voicyでも、長過ぎる配信は最後まで聞かれず離脱される傾向があります。
さらに、「好きな発信者(やコンテンツ)を応援するためにお金を使う」という感情が生まれてきたことも、最近の面白い変化です。例えば、少し前までは音楽はタダ(違法ダウンロード等も含めて)と思っていたのが、ライブに行ったりグッズを買ったりして応援しよう、と思っている人も増えてきました。

コンテンツの製作に多額の費用は不要となり、視聴者もいいところを早く見たい。こうした環境では、「制作費を負担する代わりに、視聴者に不便を与えてでも、コンテンツに注文付けて、ファンに広告を見させる」というスポンサーの居場所はなくなると思います。

では、スポンサーはどうなっていくのでしょう?

最近スポンサーマーケティングで大きな成功をしてる事例としてレッドブルのスポーツマーケティングがあります。彼らはスポンサー対象の人気を使って自分たちの商品を売る旧来のスポンサーモデルでなく、スポンサー対象の活動を支援し、より良いパフォーマンスが出ることを助けることで、ファンからもプレーヤーからも愛されるポジションを作ることに成功しています。

Voicyが考えるメディアの未来のヒントは、この「スポンサーとファンは同じ方向を向けるはずではないか?」ということにあります。
つまり、レッドブルがスポーツ活動を支えるように、スポンサーは、発信者のクリエイティブを支える存在になっていく、ということです。

コンテンツ作成技術が進んだ昨今、発信者は、既に自力で面白いコンテンツを作る能力を持っています。
ここにスポンサーがついて、発信を応援する。でも、スポンサーは発信者の作る内容に一切口出しをしない。そうすれば、彼らはよりクリエイティブなコンテンツ作りに挑戦でき、世の中には更に新しいエンターテイメントが生まれると信じています。

スポンサーは「とにかく、あなたのプレースタイルや作りたい世界観を応援しています」という立場になります。
それは、ファンも同様の思いを持っている、ということです。一方、ファンも応援のためにお金を払ってもよいと思っていますから、ある意味ファンとスポンサーは距離が近くなってきています。ファンも「この同じ仲間であるスポンサーのことをもっと知りたい」と興味を持ちます。

新しいメディアのスポンサーは、この発信者を応援する気持ちをファンと同様に持ち、ファンの代表のような存在になっていく。これがVoicyの目指したいメディアとスポンサーの新しい関係です。
企業と個人を別のように分けて書きましたが、負担可能な金額は違えど、同じ発信者を応援している存在として共存します。この共存が実現するともっと面白い世の中になるなーと思います。

Voicyでは発信者×ファン×スポンサーが皆同じ方向を向いて、どんどん世の中に新しいクリエイティブな価値が生まれていく仕組みを作り上げたいと思っています!ただ、この考え方はまだまだ未完成で、これから試行錯誤して、より良いものにしていきたいので、ぜひ色んな方からご意見いただいて、色んな立場の方と一緒に考えていけたら嬉しいです。

理想論のようですが、こうした思いに共感して、実際にスポンサーをしていただける企業様が現れてくれたので、次回はそのスポンサー決定までの裏側をお見せしたいと思います。

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