PR会社カーツメディアワークスの小川と申します。マーケティングのデータ活用支援や、研修や書籍執筆など行っています。最近は、ツイートを活用した分析業務やコラムを書く機会が増えています。

電車が止まった時など、グーグルで検索するよりも、ツイートの情報が役に立つ場合があります。即時的なユーザーの声が得られるツイッターを見たり検索する人は多いと思います。

今（2019年10月11日）時点、特に私を含む関東地方在住の方で気になっているのは「台風19号」だと思います。大型過ぎて日本だけでなく、世界が注目するというようなニュースも見かけました。わたしはお昼のアポが終わったら帰宅してリモートワークしますが、そうされる方も多いと思います。

普段、仕事でプロ向けのツイート分析ツールを使っていますが、ツイッターのデフォルトの検索だけでも、実は色々な軸で調べられます。そのうち、台風など、緊急時に使えるかもしれないと思ったいくつかの方法をご紹介します。

話題のツイートのみを条件設定して検索する

「台風」という単語をツイッターの検索窓で打ち込んで検索して調べます。「話題のツイート」のタブは、ツイッターが独自のロジックで順位づけされたものです。（いわば恣意的な表示です）私は、普段、「最新」のタブでツイートを見ていきます。

今、「台風」の単語で検索して「最新」のタブを表示すると、膨大なツイートが表示されてしまいます。こんな時、知りたいのは影響力のある内容、皆が話題や共感しているツイートを把握したいです。

リツイート数やいいね！数を指定すことで反響が大きい投稿のみを検索する方法があります。

【min_retweets:10000 台風】

【】内のテキストをコピーして、ツイッターの検索窓で分析してみてください。「最新」のタブで見てもらうのが良いと思います。

これは、「台風」を含むツイートのうち、10,000以上のリツイートがされたものを検索するものです。

【min_faves:10000 台風】

これは、「台風」を含むツイートのうち、10,000以上いいね！がされたツイートを検索するものです。

単語や条件数を変えれば、自分が知りたい条件で影響力の大きいツイートのみを検索結果として表示できます。

指定した座標と半径を指定して検索する

位置情報付きでツイートされている内容から、場所（経度緯度）と半径を指定してツイートを調べることもできます。

【geocode:35.659565,139.699178,0.5km 台風】

この座標は渋谷109の座標です。グーグルマップの地図上で右クリックをして、「この場所について」というのを選択してクリックすると、座標情報が分かります。渋谷の109の座標を中心に0.5kmの範囲で「台風」を含むツイートを検索できます。

あまり考えたくないですが、緊急時、停電などで電話が通じなくなったとしても、例えば親戚や家族がいるエリアのツイート調べることで、様子を知るのにも使えると思います。（大事には至りませんでしたが、私にも千葉に住む親戚がいます）

さらに、先に紹介したいいね！数の検索条件との併用もできます。台風ではなく、渋谷109を中心とした半径0.5km以内で「タピオカ」を含むツイートのうち、いいね！数が1以上ついたものを検索してみましょう。

複数の検索条件は半角スペースでつなぎます。

【min_faves:1 geocode:35.659565,139.699178,0.5km タピオカ】

普段、マーケティングの簡易的なリサーチとして行う業務では、こんな形で、エリアに絞り込んで調べたりしています。

また、下記のページでは、ここで紹介した以外にもツイッターで調べられる検索方法が網羅的に紹介されています。

「ソーシャルリスニング」を「ソーシャルグッド」に使えないか？

地球環境や地域コミュニティなどの「社会」に対して良いインパクトを与える活動や製品、サービスの総称を「ソーシャルグッド（Social Good）」といます。世界、特にアメリカではそうした考えに基づいてマーケティングがおこなれています。日本での浸透はこれからだと思います。それを推進するのに、ツイートなどを分析するソーシャルリスニングが一役買えるのではないか？そんな考えをnoteに書きました。

マーケティングに興味のある方はぜひご覧頂ければ幸いです。

追加情報（2023年12月18日更新）

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