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【目印を見つけるノート】90. いつもギターの音を聴いていました

テレビのニュース、イギリス外相の、「イギリスは香港に対して歴史的責任がある」という一言に、背筋がまっすぐな姿勢を見ました。

⚫早暁テレビに釘付け

目が覚めてテレビを付けたら、『駅・空港・街角ピアノ スペシャル』(NHK総合)がやっていました。

この番組、素敵です。世界中の公共の場にポンと置いてあるピアノを通りすがりの人が弾いて、その人にインタビューするというシンプルな番組なのですが、実に奥が深いです。

プロもいれば独学の初心者もいる。ピアノの弾きかたもみんな違って、もちろん人生も違う。
おかあさんに抱っこされて鍵盤をたたく赤ちゃんもいれば、91歳のおじいさんもいる。これから兵役に出る人もいるし、愛する人と出会うことも……音楽は人だとしみじみ感じます。

あ、その番組ではないですが、クランベリーズの『ZOMBIE』をシャルル・ドゴール空港で弾いている女性の動画が私は好きです。

今はこれも厳しいのでしょう。

この番組のあとは『空中散歩』、四国をぐるりと空中撮影する番組です。きのうnoteに四万十市のことを書きましたが、ばっちり見られました。
このような偶然がたまにあって、とても素敵なプレゼントだと思っています。

もうひとつ次の番組は『みんなのうた』、聴けば一発で分かるCHARさんの声でした。

私にとってこの番組の流れは完璧でした。拍手。


⚫あ、この人だ

何かこう、音楽のことをつらつらと書くのですが、ろくに演奏できるわけでもないし、評論家になるほど詳しくもないです。ただ、私は音楽が大好きですので、そのようなことを書いています。

ギターは今もたまに触っていますけれど、しゃかりきに練習するとかではなくて楽しいから触っている感じです。

中学で、ギターを始めた頃はもっと熱心に練習したような気もしますが、だんだん分かってくるのです。同級生の上手い人をとりあえず目標にするのですけれど、なかなかそこにたどり着けない。

前に書いたIくんですね。Iくんは中学ではDEEP PURPLEやRAINBOWを弾いていて、高校の軽音部になったら佐野元春さんやARBさんの曲を弾いていました。あれ? 佐野元春さんやARBさん?

とにかく、万事そつなくコピーできるのが羨ましくて羨ましくて仕方ありませんでした。私はソツだらけでしたので。
Iくんは中3のとき突然、SGモデルからストラトキャスターモデルに換えて、そんなことも彼のステップアップに思えてグスンって凹んでいました。

そんなくすんだ気持ちで、中3の夏休みの宿題で詩を書きました。タイトルは『かわいそうなギター』でした。

きみはこんなにへたっぴいな持ち主にあたってかわいそう、でも大好きなんだよーーという自嘲的な内容でした。それがなぜか、全国小中学校作文コンクールの詩の部門で佳作になってしまいました。ビックリしましたが、素晴らしい自嘲だったのですね?

今思えば、その時からベクトルがうっすら現れていたようです。

ただ、自分の劣等感のようなものをそこで吐き出したので、Iくんがどうこうではなく、「いろいろなギタリストを聴いて、これだっていう音を探そう」と思うようになりました。

私はIくんと同じ高校でしたが、軽音部には入りませんでした。
レコードはあまり買えませんでしたが、図書館(尾久図書館ですね)で洋楽のレコードがたくさん揃っていたので、そこから借りまくりました。書くと膨大になりますが、洋楽のベースはここでだいたいとらえました。
カセットテープに録音して、伸びるまで聴いたのはTHE JAMの『THE SNAP』でしたか。THE ROLLING STONESの『LET IT BLEED』や『STICKY FINGERS』もよく聴きました。

尾久図書館では本をいっさい借りなかったなあ。

いつも、ギターの音を聴いていました。

高校の最後の1年は家庭がちょっとボロボロになってしまったのですが、音楽はそれでもいつも側にいてくれました。

じきに、バンドブームといわれる時期になって、ライブにも行くような年頃になりました。『ぴあ』(紙の情報誌)を買うとまずライブハウスのところを見て目ぼしいものにマーキングして。

やっぱり素敵なギターの音を探していたのです。エフェクターでいくらでも変えられるトーンとかではなくて、勢いでもなくて、早弾きとかでもなくて、「この人でないと弾けない」という音です。もちろん、人によってその物差しは違いますので、私の感覚で。

そのような音、というかギタリストを、自分のいた大学の学園祭で見つけました。灯台もと暗しといいますか、青い鳥のような感じです。

パンクのバンドがたくさん出ていた、初めてのオールナイトのロックフェス。

私はかなり後ろの方で見ていました。パンクでオールナイト、前に出てコアなファンに混ざる勇気はありませんでした。ですので舞台の上もぼうっとしていたのですが、音を聴いて一気につかまってしまいました。

「あ、この人だ」

あとはもう、ほとんど何も覚えていません。
そしてその後もたくさんバンドを見ましたが、「あ、この人だ」と思ったのはこのときだけでした。

すごく幸せな経験でした。
今でもその瞬間だけはっきり覚えています。

それを機にほぼ「聴き専」になりました。付き合い的にステージに立ったこともありますが、エレキギターで弾いたのは『GET BACK』が今のところ最後ですね。あれ、歌ってもいたっけ、あれ、忘れてるかも。

私についていうならば、そのような体たらくな感じです。


⚫お籠りクラフトとばら

少し疲れているシェルのビーズでネックレスを作りました。艶は戻らないのですが、時間が空いたり、経つことを大切にできたらいいと思います。

『PATIENCE』という感じです。今っぽいかもしれません。

あとはマゼンタとフラワータッセルのイヤリングです。マゼンタが映えるようなものを作りたいというのは、けっこう大きなテーマになっています。

あ、マゼンタが似合う人になるのが先かな。

大雨一過のばらは大丈夫のようです。
また新しい葉が出ています。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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