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【目印を見つけるノート】878. 夢が叶ったところから、またはじめよう

けさはTシャツではちょっと寒く感じました。台風も出てきましたね。

きのう、うちのばら『鞆の浦』(という名前、福山からいただいた)が咲きました。
けさはもっと開いていると一報が。

よくタイミングが分かっていますね。
『ニコル』も3日前に咲きました。

今日は月曜日です。
私の滞在スケジュールも明日までとなりました。
今日はお掃除メインで、明日はばらを育てているおうちに帰ります。
ようし、水回りはほぼ終了。掃除機も一回終了。

きのうは運良く福山城博物館のオープニングの日に予約を入れられたので、お邪魔してきました。現地ではお城に詳しい田村淳さんがトークショーをされていて、広場のテントはたいへんな人出です。ちょうど田村さんが天守のところにいるのをパチリ。

でも、判別できませんね😅

博物館内は外観と同様にシックな仕立て(一部を除き撮影不可)ですが、前と比べると格段に便利になったと思います。

私は展示をメインに見ましたが、体感型の設備(一番鑓レース、火縄銃のシューティング、阿部正弘クイズ)などもあって、家族で楽しめると思いました。展示では地図が多く、福山城のみならず福山城下という町の成り立ちが分かるところもいいのではないかと思います。草戸千軒ミュージアムと合わせてみると、いっそうこの土地の歴史への興味が湧くと思います。
かくいう私は、水野勝成の刀と書状に特に目を奪われました。阿部正弘(幕府老中としてペリーと対峙した福山藩主)クイズは、初級コースで8/10でした。ちょっとくやしい。

隣、空いてますか。

きのう知り合った方に、勝成さま話をし倒してしまいました。お恥ずかしい。彼女からは「福山のどのスポットがよかった?」と尋ねていただきました。
即答できたのはひとつだけでしたが、他も書いておきます。
※お城本体はとりあえず外します。

・川沿い
 なんというシンプルな表現でしょうか。もともと「川好き」ですが、芦田川の川辺は格別でした。

私が自転車で走ったのは下流になるかと思うのですが、ダイサギなどもよく見られ、とてもキレイだと思いました。市街地から川向こうを見れば山があって、というのはもしかしたら珍しくないのかもしれませんが、明王院と草戸稲荷のような名刹がドン!とあるのはなかなかないと思います。見守るような位置ですよね。
草戸千軒町の遺跡はまだ調査されていますね。今日明日に時間があったら博物館に行こうかな。
神辺の高屋川もたいへんよかったです😄 あ、全部よかったですよ。

・艮神社と福山八幡宮の通り抜け道
 ふたつの神社は隣接しているのですが、入口はそれぞれ別々です。石段や参道があって。地元の方はご存じかと思いますが、ふたつの神社の後ろに通り抜ける道があるのです。

ここは一目で気に入ってしまいました。
多少の変遷はあるのでしょうが、素敵な年輪のある道です。
実は私が発見したのではなくて、福山城博物館の学芸員のかたが解説していたYouTubeを見て覚えていたのです。通り抜けの道をあげてしまいましたが、このお社の前は落ち着いたたたずまいで、散策するには最適だと思います。

・蓮池公園
 用水池だと思うのですが、親水公園でしょう。きのうのnoteにあげた白鳥はこちらにいました。

板の上に白鳥、そして鯉❤️

福山の町を散策していると、用水路をよく目にします。町を作るにあたって、治水と利水に注力したという遺構でもあるでしょう。

・鞆のバス停
鞆の浦には、常夜灯をはじめ昔の町並みが残されています。

対潮楼のような歴史の舞台、保命酒のお店をはじめとする商家、坂本龍馬がいた場所などエピソードに事欠きません。足利将軍も亡命していましたし。
でも簡単にいえば、昔から瀬戸内海の真ん中にある港町、漁師町なのです。先日行って、特に気になったのは沼名前神社の門前脇にある(あった)鍛治町のところ。福山城の天守北側に貼られた鉄板も当時こちらで用意されたとのことですし、もう少し調べますね。

私が気に入ったのは、鞆のバス停辺りです。海岸沿いにあって、隣にコンビニもあって、ホテルもありますが、ここは夏の海というイメージにぴったりです。モダンなものを多数作らなくてもいいと思いますが、ここの風景はいいなと思いました。

バイクしか撮ってなかった🙍

・駅のホーム
 ちょっとどうかと思うのですが、駅のホームは捨てがたいですね。お城が見えます。おそらく、地元の方にとっては大したことのない景色なのかもしれませんが、常に前にお城があるってなかなかないですよ。新幹線でも山陽線でも福塩線でも、私はホームからパシャパシャ撮っていました。

歩くのが基本でしたので、市内をくまなく回ったわけではありません。他にもいいところがたくさんあるのではないかと思います。その点ご了承ください。

今ちょっと、さびしいのです。
明日はこの街を去りますので。

この2週間の定点的な旅は、ずっと私が願ってきたことでした。夢といってもさしつかえないです。そうですね、前に来た時には「もっとちゃんと回りたい」と思っていましたので……そこから8年です。

自分のふるさとでもない町に、どうしてそれほど思い入れを抱くのか、きっと不思議に思われるでしょう。

私を「書く方」に向けてくれたきっかけが水野勝成さんで、疑問に思ったことをどんどん調べていくうちに、備中や備後に興味を持つようになりました。最初は「人」で、場所になって、でもやっぱり「人」に戻るのだと思います。

今回は「長年の夢が叶った」ということになります。
行こうと思っていたところはほぼ行けました。運も後押ししてくれたのだと思います。

皆さんは、夢が叶ったときどう思われるのでしょう。

私は夢じたい、あまり抱いたことがありませんでしたので、今はとても不思議な気分ですし、その日々が過ぎて帰る日を目前にして、少しメランコリックにもなっています。それはね、いっぱい感じた方がいいのかなとも思います。メランコリック上等、かな。

夢は叶いました。

今はここを起点に何を展開しようかと考えています。

資料は十分すぎるほど手に入れました。そのお話を書くのが当面の課題です。
明日になったら、『オデュッセイア』を書かないと。
あともうひとつ、19世紀の短編を一つ、9月中に公開します。
そこが済んだら、新しいお話の準備を始めます。それは一続きの長編になる予定です。
この2年は連載か長めの短編しか書いていなかったので今年中に上に書いたようなことに手を付けたいです。

ここが本当の起点だと、今はそんな気持ちです。

ここに立てるよう、助けてくださったみなさまに心から「ありがとうございます」を叫ばせていただきます。

さて、次は掃除機かな。
それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 『マセラティ』と『Lonesome in a crowd』で、自分がちょっと迷子になってしまいました。

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