見出し画像

生きててよかった

友人の結婚式があり
ひとりで旭川に帰った時のこと。

母と双子のわんこに見送られ
浦河に向かいました。

旭川から富良野を通り16時過ぎ。
金山峠に入ってまもなく。

カーブが多くなります。

曲がりきれず車で崖から落ちました。

後ろ向きに3回転ほど。

車の動きが止まって目を開けたら
体は背もたれを倒したように上を向いていて
あたしのお腹の上には車の部品がありました。

一瞬、お腹に刺さってるのではと
思ってしまいましたが、
ただ乗っかってただけでした。笑

まずしたことは
ディーラーさんに電話しました。

何故かすごく冷静。

まず車が開くのか
外に出られるか、
保険会社、警察に電話。 etc.....

色々と教えてもらいました。

誰にも気づいてもらえないと思い
雪山を自力で這い上がりました。

結構雪が積もってて足が埋まる埋まる、、、

這い上がってすぐ。なんと!!
ちょうどパトカーが通りかかり
あたしは手を大きくふり合図しました。

無傷だし、パトカーが通るなんて
本当に運が良い。

10mくらい落ちたそう。

えʕʘ̅͜ʘ̅ʔ

10mも??
よくわかんない。

通りかかった人も何人かいて
声をかけてくれて優しい人もいるんだな
と心があたたかくなりました。

携帯以外持たずに車から出たので
貴重品と防寒着を取りに戻りました。

長靴積んでてよかった。

この日、
はじめてパトカーの助手席に乗りました。

10分ほど先の交番に
連れて行ってくれて保険会社に連絡。

レッカーの手配やこれからのことを
お話してくれました。

家までは車で4時間はあります。

旭川なら1時間だし家族に迎えに来てもらう?
でも明日から仕事だしダメだ。

やっと、彼につたえました。
本当にびっくりしてました。

なんでか冷静すぎて
彼に連絡するのは後になってました。

レッカーが来るまで
交番で待たせていただき
レッカーが来てからもパトカーで
現場まで乗せてくれました。

レッカーで引き上げるのは
本当に大変だったみたいで
1時間くらいかけて引き上げてくれました。

車はもう廃車だろうと。

天井もベッコベコ。
サイドミラーも引きちぎられて
後ろのライトなどはぐっちゃぐちゃ。

ごめんよ、フレアワゴン。

大事に乗ってあげられなくて( .. )

レッカーのお兄さんが
占冠の駅まで乗せてくれるということで
おまわりさんとはサヨナラをしました。

本当にたくさんの人に助けられました。

駅で待っているあいだ
張り詰めていた糸が切れたみたいに
寂しさとかこわさとか色んな感情が
湧き上がってきて、涙が出ました。

彼が迎えに来てくれた時は
本当に心から安心しました。

本当に生きててよかった。

2019.03.24.

Saki

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?