生きてたから今がある

生きてたから今がある〈13〉

ある女の子の物語
桜咲く4月
ドキドキワクワクの入社式
着慣れないスーツに
ドコか照れてたりもする…
社会人1年目
早く自立したかった女の子は
やっと辿り着けた
大人への第一歩のような気がして
とっても嬉しかったそうだ

数名いた新入社員の中で
1番の不器用さ…
先輩は丁寧に指導してくれるが
なかなか思うようにできなかった…
負けず嫌いな女の子は
悔しくて泣きそうになる
負けたくない
そして帰宅し

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生きてたから今がある〈12〉

ある女の子の物語
アルバイトを頑張りながらも
女の子は高校2年生の夏まで
無遅刻、無欠席、無早退の
皆勤だった
皆勤で有名だった学校
女の子も3年間皆勤する事を
目指していたが
女の子は病気になってしまった…
学校には通えるが
決まった時間に
定期的に通院しなければならなかった
その為皆勤が途絶えてしまったという…

体育やアルバイトも禁止となり
女の子は今までできていた事が
できなくなる苦痛を感

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生きてたから今がある〈11〉〜女店長との出会い〜

ある女の子の物語
高校生となった女の子は
早速アルバイトをした
姉より高かった学校の制服代を
ママに払えと言われたからだ

初めてのアルバイト
とっても怖い女店長がいた
緊張もあり怖さもあり
覚える事がいっぱいで
すぐに挫折しそうになったが
試練の1ヶ月を乗り越え
働く楽しさを少しずつ感じていた

そして
初めて頂くお給料日
とっても嬉しかった
慣れない事ばかりで
辛かった事もあったけど
お給料日

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生きてたから今がある【⑩】

ある女の子の物語
中学校生活
色んな事があった
3年間同じクラスになった友達
いつも一緒に遊んでた 
反抗期だった女の子が
手で洗濯をしていても
隣に座ってお喋りしながら
洗濯が終わるのを待っててくれた
女の子にとって 
大切な友達ができた中学時代

女の子は勉強が得意ではなかった
当たり前のように周りは
私立の高校も受験するが
女の子は公立しか受験できない
無事に高校生になれるのか?
不安しかな

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生きてたから今がある【⑨】

ある女の子の物語
女の子は中学生になった
桜が舞う希望に満ちた
入学式の朝も 
相変わらず朝から酔いが残り
言い合いが始まる2人…
呆れた女の子は
『先に行くね』と伝えると
『一緒に行かないのか?』と聞かれた
『みんな友達と行ってるよ』と
言って出発したが
『酔っ払い2人と一緒になんか
行きたくないよ…』
これが女の子の本音だった

新しい制服のスカートに
糸がついたまま登校した
糸に気付いた友達

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生きてたから今がある【⑧】

ある女の子の物語
女の子はママが大好き
冬眠してるママに会いたくて
だけど今はまだ会えなくて…
だから繰り返し思い出す
ママにしてもらった嬉しかった事を

三者面談の帰りに
ご褒美だと言って買ってもらった
1ダースの甘い甘いチューペット☆
とっても嬉しくて1日に1本 
カチコチにして食べた

学校に色鉛筆を持っていった
不揃いの12色入りの色鉛筆だった
隣の席の男の子が色鉛筆を忘れていた 
『これ

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生きてたから今がある【⑦】

ある女の子の物語
憂鬱な日々
大人の顔色を伺う日々
自分の生まれて来た環境に
自分の持って生まれた宿命に
生きた心地などないこの場所を
どれだけ呪って来たのただろう?
女の子は家族そのものがとても汚く
拒絶するようになったという
早く大人になりたい
早く自由になりたい
いつまで続くのか?

女の子は洗濯物を手で洗い
食器は自分の物だけ別に置く
できる限りの反発をするようになっていたそうだ
そうした

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生きてたから今がある【⑤】

ある女の子の物語
女の子は10歳になっていた
学校ではハーフ成人式として
自分の名前の由来を
親に書いてもらわなければならなかった
女の子はママに書いて欲しいと
なかなか言い出せなかった
なぜなら返って来る言葉が
だいたい想像できていたからだ
提出期限は明日に迫る
女の子はママの顔色を伺い
機嫌の良さそうな一瞬を狙って
『あのね。ハーフ成人式って知ってる?
名前の由来を書いて欲しいんだけど…』

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生きてたから今がある【④】

ある女の子の物語
転校生として
新しい学校に通い始めた
最初の1週間ほどは
転校生と言う理由でチヤホヤされた
だが転校生の人気はそう長くは続かない

家の中でも穏やかな日々は
長くは続かなかった
近所の人と仲良くなり
毎週末どんちゃん騒ぎ 
子供は子供で遊ぶが
大人はお酒が進むとケンカになる
楽しさの後の恐怖
そんな中でも恐怖に変わる
週末のどんちゃん騒ぎは続いていく

そんな日々の中で
次第に女

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生きてたから今がある【③】

ある女の子の物語 
新しい町に来てから
心機一転したのだろうか?
ママのお酒の飲み方も 
落ち着いているように見えた
新しいお家にはお風呂が付いていて
女の子は姉と一緒に入る
お風呂が大好きだった

お風呂の後はママが作る焼きそばにご飯
とっても美味しくて
『おかわりしてもいい?』
遠慮しながらもやっと言えた一言に
新しく来たお兄ちゃんは
涙ぐみながらこう答えたという
『お腹いっぱいなるまで食べた

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