見出し画像

海外アートニュース(2023年1月15日ー31日)

ナチス・ドイツから逃れたユダヤ人一家の子孫が、ニューヨークにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館を相手取り、約260億円(2億ドル)でピカソの青の時代で有名な「アイロンをかける女」絵の返還を求める訴えを起こした。1935年に制定された人種差別・反ユダヤ主義のニュルンベルク法と、移住者の資産を没収するドイツの「逃亡税」の為、当時この絵を僅かな金額で手放すよう迫られたと主張している。-art forum


9回目を迎えたFOG Design+Art(サンフランシスコ)には、有力なアートギャラリー48社が集まった。ジェニー・シャラフによる没入型インスタレーション作品などお勧めブース10選-artnews


ソウルズ・グロウン・ディープ財団は100点以上のファインアートプリントやアーカイブ用複製品を販売提供するプログラムを発表した。このプログラムにより、売上がアーティストや作家遺族のコミュニティへ直接支援が可能になる。アラバマ州ジーズベンドのキルト職人やアメリカ南部の黒人芸術家とその遺族を支援するものである。-ARTnews


クリスチャン・ディオールは、パリのオートクチュールステージにミカリーン・トーマスを起用。最新オートクチュールショーの背景となるステージデザインを手がけた。ロダン美術館で開催された今回のショーのセットでは、20世紀初頭に女性芸能人達が着用していた服をモチーフに、ニュートラルな色調の最新ウェアを発表した。-ARTnews


元ガゴシアンギャラリー ロンドンの営業担当者であったTatiana Cheneviereによる新しいギャラリー、パイプラインギャラリーがロンドンに昨年オープンした。メガギャラリーで売られていく若手作家作品の流れに疑問を持ち、「コレクターには購入前にゆっくりと新進気鋭のアーティストと時間を過ごすよう」促している。-artnet


シンガポールの新アートフェア Art SGに期待が高まる一方で、序盤の売れ行きは伸び悩んでいるという報告もあり、シンガポールが香港やソウルと並んで地域市場をリードできるかどうか、疑問の声も上がっている。-artnet


2023年世界各地で今年開催される主要なビエンナーレをご紹介。2022年はヴェネチア・ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレ、ドクメンタの三大イベントが開催されたが、今年はアジェンダ設定型の展覧会が目白押し。-artnet


ニューヨーク市運輸局(DOT)が、191番街の地下鉄トンネルを整備しようと壁画やグラフィティを塗りつぶしたため、ワシントンハイツの住民たちが反発が来ている。壁画は、5人の地元アーティストが全長1000フィートのトンネルに幾何学的な形、緑豊かなジャングルの風景、ポジティブなメッセージを描いていた。- ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/new-york-subway-191-street-tunnel-graffiti-paint-1234655287/

【海外アートフェア スケジュール】

Frieze LA ・ロサンゼルス 
2月16日(招待者のみ)・17−19日(一般公開)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?