OGO ART ADVISORY  代表 大胡 玄

アートコレクター向け 海外アートニュース・アートフェア・オークション情報を紹介 200…

OGO ART ADVISORY  代表 大胡 玄

アートコレクター向け 海外アートニュース・アートフェア・オークション情報を紹介 2004年〜2019年クリスティーズ勤務。オークション会社での経験を生かし、コレクターに有用な海外アート情報をクリッピング。https://www.ogoartadvisory.com/

最近の記事

海外アートニュース(2024年4月1日−15日)

キューバ生まれでマイアミを拠点とする慈善家でアートコレクターのローサ・デ・ラ・クルスの膨大なコレクションが、今年5月ニューヨークのクリスティーズオークションで販売される。コレクションは数回に渡って販売され、推定総額は3,000万ドル(約46億円)。価格は5,000ドル(約77万円)から最高の500万ドル(約7億7,000万円)までとなっている。-artnet カンザスシティのネルソン・アトキンス美術館は、同美術館で10年以上展示されてきたクロード・モネを今年5月にクリスティ

    • 海外アートニュース(2024年3月16日−31日)

      2023年のアート市場では実際に何が起こったのか?どのセグメントが好調で、どれが縮小しているかを最新のインテリジェンスレポートのデータを元に明らかにする。-artnet 北ロンドンの住宅ビルに一夜にして現れた壁画が話題だが、著者とされたバンクシーは自身のインスタグラムを通じて壁画を制作したことを認めた。 この壁画には、高圧洗浄機を持った女性が壁の前にある本物の木の葉に似た緑色のペイントをスプレーしている姿が描かれている。ガーディアン紙によると、地元自治区の落書き除去チームは

      • 海外アートニュース(2024年3月1日−15日)

        ロンドンで今月初旬、印象派、近現代美術を対象とした3月の大型オークションが3大オークションハウスで開幕した。プレセールの推定総額は昨年から9.5パーセント減の3億2,100万ポンド(約606億6,000万円)となったが、対2022年の推定で記録された26パーセントの減少に比べれば市場は盛り返しつつあると言える。 アートネットでは、オークションカタログを熟読し情報源と協議することで、大変に価値のあるロットの荷主の多くを明らかにすることができた。記事内にて紹介する。-artnet

        • 海外アートニュース(2024年2月16日−29日)

          今年のロエベ財団クラフト賞の最終候補30名が決定した。デザイン、建築、批評、美術館キュレーターなどで構成される十数人の審査員が優勝者を選出し、賞金5万ユーロが授与される。 世界中から選ばれたアーティストによる作品は、宝飾品からガラス製造、籠編みまで様々なジャンルに及び、5月15日から6月9日までパリのパレ・ド・トーキョーで展示される。-Galerie メイン州のポートランド美術館(PMA)は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる財政難のため13のポジションを削減する

        海外アートニュース(2024年4月1日−15日)

          海外アートニュース(2024年2月1日ー15日)

          アート・バーゼルは、今年6月に参加する287のギャラリーを発表した。参加ギャラリーの総数は昨年の285からわずかに増加し、22の初出展者が含まれる。 今年のフェアは昨年ディレクターとして参画したマイケ・クルーズ氏が率いる初の開催となる点でも注目を集めている。-artnet フリーズが 2024年ニューヨークフェアに参加する68ギャラリーを明らかにした。参加者は25か国から集まるが、約半数はニューヨークに拠点を置いているギャラリーだ。 フェアは5月2日から5日まで開催され、5

          海外アートニュース(2024年2月1日ー15日)

          海外アートニュース(2024年1月16日−31日)

          MOCA LA(ロサンゼルス現代美術館)が2023年に63人のアーティストによる100点の芸術作品を取得したことを発表、常設コレクションは約8,000点となった。 取得した作品はエルスワース・ケリー、ジェフ・クーンズなどの一流アーティストから、ダイアン・セヴェリンのような新進気鋭のアーティストの作品まで多岐に渡る。いくつかは数人のコレクターからの寄贈として提供されており、その中にはマーク・ブラッドフォードの絵画を寄贈したブラッド・ピットも含まれる。-ARTnews Pace

          海外アートニュース(2024年1月16日−31日)

          海外アートニュース(2024年1月1日ー15日)

          フィリップス社は2023年、オークションで8億4,070万ドル(約1,217億7,000万円)を売り上げたと発表。これは前年の売上額の10億ドル強(約1,448億4,000万円)から15%減少となる。-ARTnews 2024年にパブリックドメインになる芸術的な逸品を紹介。アメリカは著作権の有効期限が世界で最も長く厳しいことで知られているが、今年は1928年に公開された作品がパブリックドメインに加わる。その中にはミッキーマウスをはじめ、エドワード・ホッパーの作品や、ルネ・マ

          海外アートニュース(2024年1月1日ー15日)

          海外アートニュース(2023年12月15日ー31日)

          2023年を象徴する25の展覧会を紹介。現代先住民美術の調査、黒人ブラジル美術展、今まで日の目を見なかったアーティストの探究など美術史に大きく貢献した内容や、フェルメールの回顧展、エドゥアール・マネの『オランピア』がマネとドガのダブルヘッダーという形で米国で展示されるなど様々な展示会が開催された。-ARTnews 2023年は黒人アートの展覧会が豊富な一年だった。ボストン現代美術館で回顧展が開催されたサイモン・リー、ニューヨークのニュー・ミュージアムから始まり来年初めにニュ

          海外アートニュース(2023年12月15日ー31日)

          海外アートニュース(2023年12月1日ー15日)

          アート バーゼル マイアミ ビーチが開幕。既にマルレーネ・デュマス(900万ドル/約13億円)やフィリップ・ガストン(2000万ドル/約29億円)など高額な作品が売れるなど活発な動きが見られる。記事ではオープン初日にギャラリーが販売したと発表した7つの作品と、主要な作品を紹介する。-ARTnews アート バーゼル マイアミ ビーチのVIPデー2日目に、ペース・ギャラリーの最高経営責任者マーク・グリムチャー氏が、世界で3番目に裕福な人物であるアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏

          海外アートニュース(2023年12月1日ー15日)

          海外アートニュース(2023年11月16日ー30日)

          NYのオークションウィークでの勝ち組は誰か?秋セールから得た9つのポイントをご紹介。 イブニングオークションの売上高は合計18億4000万ドル(約2,700億円)で、予想の最高額である20億ドル(約3,000億円)を下回り、昨秋に記録した売上高26億ドル(約3,900億円)からは32パーセント減少した。-artnet 2027年に開催が予定されているドクメンタ16の芸術監督選考委員会メンバーのうち、ブラハ・リヒテンベルグ・エッティンガー氏とランジット・ホスコテ氏の2人がイス

          海外アートニュース(2023年11月16日ー30日)

          海外アートニュース(2023年11月1日ー15日)

          若い韓国人コレクター ジェミョン・ノがソウルで新しいアートフェア「ART OnO」を立ち上げ、アジアに変化をもたらすことが期待されている。 ノ氏は「大手アートフェアでは新鮮な芸術作品を入手するのが難しいことに気づきました。優良ギャラリーは同様の作品を持ち込むことが多く、一方、新しいアーティストを扱う小規模ギャラリーは高いブース料金と運営コストに苦戦しています。私達のフェアが気にしているのはプログラムと作品の質だけ。ブース料金も低く抑え、観客に何か新しいものをもたらすことができ

          海外アートニュース(2023年11月1日ー15日)

          海外アートニュース(2023年10月15日ー31日)

          長年にわたって上級学芸員によって博物館から2,000点の工芸品が盗まれていたことが明らかになった大規模な盗難スキャンダルを受けて、大英博物館はコレクションの完全デジタル化に1,200万ドル(約18億円)を費やす計画を発表した。博物館は、このデジタル化プロジェクトが完了するまでに5年かかると予想している。-artnet パリのポンピドゥー・センターの労働者が美術館の改修計画を前に雇用の確保を求めてストライキに突入、10月16日が閉館となった。報道によると、美術館経営者、政府、

          海外アートニュース(2023年10月15日ー31日)

          海外アートニュース(2023年10月1日ー15日)

          Frieze London 2023のベスト10ブースを紹介:20 周年を迎えるフリーズ ロンドンは今週、46カ国・160以上のギャラリーを携えて開幕した。記事ではエキサイティングな新進気鋭のアーティストから定評のあるアーティストまで、ベスト10作品リストを紹介する。-ARTnews ウォルマートの後継者で、慈善家、芸術後援者としても知られるアリス・ウォルトン氏が米国の64の教育機関に4,000万ドル(約59億8,000万円)を寄付することがわかった。対象の博物館にはベリン

          海外アートニュース(2023年10月1日ー15日)

          海外アートニュース(2023年9月15日ー30日)

          デイヴィッド・ツヴィルナー氏の最近の予想外の損失が、一か八かのアート市場について明らかにしたこととは:7月下旬、ツヴィルナー氏はニューヨーク・タイムズに、西21番街540番地に建設中のレンゾ・ピアノ設計のビルに5000万ドル(約74億4,600万円)をかけて5階建ての新本社を建設するという計画を放棄すると語った。このプロジェクトは2018年に発表されてから度々延期されていた。そして9月5日、アメリカ人彫刻家キャロル・ボーブがツヴィルナーからガゴシアン・ギャラリーに移転したこと

          海外アートニュース(2023年9月15日ー30日)

          海外アートニュース(2023年9月1日ー15日)

          フリーズ ソウルが9月6日に開幕。今年は第1回ソウルアートウィークと同時開催され、世界中から100以上のギャラリーが参加、そのうち約5分の1が韓国のものだった。参加ギャラリーは世界的なアートフェアではおなじみのおなじみの名前が並んだが、日本のギャラリーが昨年よりも増えたのも特色すべき点だ。本記事では注目ブース10選を紹介する。-ARTnews この秋必見!米国外の美術館展覧会25選今年は主要なビエンナーレが開催されなかったことにより、国際美術館での大規模な回顧展などが行われ

          海外アートニュース(2023年9月1日ー15日)

          海外アートニュース (2023年8月15日−30日)

          2023年上半期のアート市場の推移を数字で見る:今年これまでにアート市場がどれだけ縮小したかを正確な数値で確認しよう。50億ドル(約7,300億円):1月1日から5月20日までのオークションで美術品に費やされた総額は、2022年の同時期と比べて14%減少。-artnet artnetのインテリジェンスレポート:2023年 中間レビュー マーケット情勢やオークション関連の数値など、上半期まとめのレポート。-artnet https://media.artnet.com/im

          海外アートニュース (2023年8月15日−30日)