旅と料理*フィリピンのお酒とお酢の話
海外で"酢"を使ったことはありますか?
私は新婚旅行でフィリピンに行った時、友人の親戚のお家に滞在させてもらったため、スーパーで調味料を買い込んで料理をするという経験をさせてもらいました。
その時お酢も買ったのですが、日本でいつも使っているお酢と見た目が違うのです👀
写真の右から二番目のボトルがお酢です。
スポーツドリンクみたいな白濁した色をしています。
なぜ……
今回は、"お酢"と、お酢を作る途中段階でもある"お酒"の話🍶🍷
なぜフィリピンのお酢は白いのか
「お米」が日本のものであるという意識は強いと思うのですが、日頃使っている「お酢」もお米でできていて、海外ではお酢も違うのだ!ということまでは頭が回りませんでした。
フィリピンのお酢がなぜ白いのか。
それは、「ココナッツで作っているから」でした🥥
そもそもお酢はどう作られるのでしょうか?
簡単に言うと、お酒を作ってからそれを酢酸発酵させる、という手順になります。
なので、元になる原料、そして途中段階にあたるお酒によって、風味・味・色が異なるのです💡
お米から作っている日本の米酢と、
ココナッツから作っているフィリピンの酢の見た目が違うのは納得ですね🧐
お酢の元になるお酒も飲んでみた
ということはココナッツのお酢を作る過程で、ココナッツのお酒も作られているということ…🤔
ココナッツのお酒、飲んでみたい!🥥
ということで、フィリピンにいる間にココナッツのお酒が飲んでみたいということを滞在していた孤児院のオーナーさんに伝えたところ、飲ませてもらえることに!
「トゥバ」というお酒のようです。
お酢が白いので、マッコリのようなレモンサワーのようなものを想像していたのですが、、
え、赤い…
味は、めちゃくちゃ飲みづらいビールっぽい味。笑
苦味と渋味が強く、残念ながら私は美味しいとは思えない味でした😅
このトゥバをさらに発酵させると、ココナッツビネガーになるようです。
(参考:https://www.cocowell.co.jp/company/dictionary_flower)
こんな赤くて苦いお酒から、白くてさっぱりしたお酢ができるのか…!と衝撃です🫨
色々なお酒とお酢
日本ではお米から、日本酒・米酢を作る。
フィリピンではココナッツから、トゥバ・ココナッツビネガーを作る。
では、ほかにはどんな材料からどんなお酒が作られ、どんなお酢が作られているのでしょうか?
想像が沸きやすいもので言うと、
ぶどうからはワインが作られ、ワインビネガーやバルサミコ酢も作られています🍇🍷
同じフルーツの例だと、りんごからシードルが作られ、リンゴ酢も作られています🍎
面白いのが黒酢。
日本の黒酢は玄米から作られますが、中国の黒酢はもち米から作られます。
中国では同じもち米から作られる紹興酒も有名ですね🇨🇳
ただ、トゥバをさらに発酵させるとココナッツビネガーになりますが、日本酒から米酢が作られるわけではなかったり、ワインからバルサミコ酢が作られるわけではなかったり、
お酒とお酢は同じ原料を使っていながら、必ずしも原料→お酒→お酢というルートを辿るのではなく、最初からお酢を目指した加工をする、というように、製法が異なることも多々あるようです🧐
とはいえ、米・ココナッツ・ぶどう・もち米など、その国でよく作られる原料を使って、お酒もお酢も作られるという傾向は言えるようですね!
うーん、面白い……✨
色々な国で、その国のお酒を飲みながら、同じ原料でできたお酢で料理を作って食べる、をこれからもやってみたいなと思います!
私はもうすぐ夫とワーホリでニュージーランドに行きます🇳🇿
少し調べてみたところ、ニュージーランドでは複数種類のお酢が使われているようです。
いろんなお酢を使い分けたり、その原料を使って作られたお酒を飲んだりするのが楽しみです😋
以上、お酒とお酢のお話でした🍻
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