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詩のご紹介16 輪舞(小黒恵子作) ~ユトリロの絵のなかで

こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
 今回の詩は、「レ・ミゼラブル」です。

「詩集:ユトリロの絵のなかで」については、下記をご覧ください。

 まずは「目から」。

輪舞
~ユトリロの絵のなかで 「花衣」より~
小黒恵子作

陽が昇り 幕があく
美しきパリの 舞踏会

ある人は 役者きどりで
ある人は 学者きどりで
ある人は 才女きどりで
ある人は 魔女きどりで
ある人は 恋に笑って
ある人は 恋に泣いて

セーヌの流れと 人の身は
止めて止まれぬ  lair du temp(エア ジュ トーン)
浮いて沈んで 沈んで浮いて
時は流れる

泣いて笑って 笑って泣いて
まわるまわる 舞台はまわる
光と影の パリの輪舞

                 *エア ジュ トーン=時の流れ

 次は、「耳」からお聴きください。

 朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は、「白い馬車に乗って」~ユトリロの絵のなかで から、「シェナの老犬」です。(S)

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