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詩のご紹介127 アンデルセンの旅(小黒恵子作) ~モンキーパズル~

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
 今回は、「アンデルセンの旅」~Ⅰ~ です。

 「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。

アンデルセンの旅
~モンキーパズル Ⅰより~
小黒恵子 作 

馬車にゆられて アンデルセン
はるかな旅路(たびじ)の 川でみた
まずしい身(み)なりの 洗濯女(せんたくおんな)
よくにてる! かあさんにそっくり
こみあげてくる なつかしさ
馬車よゆっくり 走っておくれ

こんなりっぱな 服(ふく)をきて
王さまにさえ 招(まね)かれて
好(す)きな童話(どうわ)や 仲間(なかま)たち
お金だって たくさんできた
けれどさみしい なぜだろう
花も蝶(ちょう)ちょも 友達(ともだち)なのに

馬車にゆられて アンデルセン
迷子(まいご)の子犬を ひざにのせ
みどりの草原 はしってく
よくにてる!  故郷(ふるさと)のあの丘(おか)に
空に流れる 白い雲
飛(と)べよ白鳥 夢(ゆめ)をのせて

この作品は、「小黒恵子 こどものうた選集 うたのパレット」「小黒恵子の詩による歌曲集 うぬぼれ鏡」(同じ曲)にも掲載されていますが、表記が一部、異なっています。

 ■「小黒恵子 こどものうた選集 うたのパレット」バージョン:
 ■「小黒恵子の詩による歌曲集 うぬぼれ鏡」バージョン:

アンデルセンの旅
作詞:小黒恵子  作曲:有馬礼子

馬車にゆられて アンデルセン
はるかな旅路の 川でみた
まずしい身なりの 洗濯女(せんたくおんな)
よくにてる かあさんにそっくり
こみあげてくる なつかしさ
馬車よゆっくり 走っておくれ

こんなりっぱな 服を着て
王さまにさえ 招かれて
すきな童話や 仲間たち
お金だって たくさんできた
けれど寂しい なぜだろう
花も蝶ちょも 友達なのに

馬車にゆられて アンデルセン
まき毛のすて犬 ひざにのせ
みどりの草原(そうげん) はしってく
よくにてる 故郷(ふるさと)のあの丘に
空に流れる 白い雲
飛べよ白鳥 夢をのせて

 それでは、耳からもお楽しみください。

 朗読:公文 理恵

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、「鳩よ」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅰ~)をご紹介いたします。(S) 

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