太田 昂志|ゆめみCHRO

国内最大規模のティール組織・株式会社ゆめみ取締役CHRO|経済メディアNewsPick…

太田 昂志|ゆめみCHRO

国内最大規模のティール組織・株式会社ゆめみ取締役CHRO|経済メディアNewsPicksトピックスオーナー|ex-GLOBIS|※発言は個人見解

最近の記事

ジョブデザインとジョブクラフティング、どう違う?

ジョブデザインとジョブクラフティングは、仕事の構成やデザインを考える際に重要な視点となります。しかし、両者がどのように異なるのか、具体例を交えながら解説していきます。 まず、ジョブデザインは組織が行う仕事の構成設計を指します。これは、従業員が効率的に業務を遂行できるように、タスクの内容や責任範囲、報酬体系などを整備することです。例えば、カスタマーサポート部門の仕事を例に取ると、ジョブデザインの取り組みとして、電話応対とメール対応のバランスを調整し、専門性を高めるためにトレー

    • 競争優位性と模倣困難性、どう違う?

      競争優位性と模倣困難性は、ビジネス戦略の重要な要素であり、しばしば混同されますが、それぞれ異なる概念です。 競争優位性とは、企業が競争相手に対して持つ優れたパフォーマンスや特性を指します。これは製品の品質、価格、ブランドイメージ、顧客サービス、技術革新など、企業が市場で成功するための独自の強みを表しています。 一方、模倣困難性とは、競争相手が企業の成功要因をコピーまたは模倣することが難しい程度を指します。これは特許、専門知識、独自の技術、組織文化など、企業が保有する独自の

      • 経営理念と経営ビジョン、何が違う?

        ビジネスの世界では、「経営理念」と「経営ビジョン」の二つの言葉が頻繁に使われます。しかし、これらの言葉の意味は明確に理解されていないことが多く、混同されることもあります。それでは、これらの違いを明確にしましょう。 経営理念とは経営理念は、企業が存在する目的や、その企業が追求する価値観を表現したものです。これは企業の「存在理由」や「根本的な信念」を示し、組織の行動指針となります。経営理念は、企業がどのような行動をとるべきか、どのような決定を下すべきかを決定する基準となります。

        • リファラル採用の報酬支給、違法になるケースは?

          リファラル採用は、企業の採用活動において重要な役割を果たしています。しかし、その報酬支給については法律的な規制があり、適切に遵守しなければならない事項が存在します。以下に、リファラル採用の報酬支給が違法となる可能性のあるケースを2つご紹介します。 1. 就業規則にリファラル採用に関する事項を明記していないケースリファラル採用の報酬を賃金や給与として支払う場合、その旨を条件とともに就業規則や雇用契約などに明記することが必要です。これは、労働者の権利を保護し、企業の義務を明確に

        ジョブデザインとジョブクラフティング、どう違う?

          あなたはどのタイプ?マネジリアルグリッド理論とは

          マネジリアルグリッド理論は、管理者のリーダーシップスタイルを分析するためのツールとして知られています。この理論は、X軸に「関与度」とY軸に「人間性」という要素を取り入れ、さまざまな管理者のタイプを特定するのに役立ちます。具体的には、9つのマネジメント・グリッド・モデルが提案されており、それぞれが異なるリーダーシップアプローチを示しています。 まず、1つ目のタイプは「ミッションリターナー」です。このタイプの管理者は、目標達成を重視し、タスク指向であり、リーダーシップの重要性を

          あなたはどのタイプ?マネジリアルグリッド理論とは

          出会いから結婚まで...恋愛のSVR理論とは?

          恋愛において、出会いから結婚までのプロセスを捉えるSVR理論は、理想のパートナーシップを築くための重要な指針となります。この理論では、出会い(Stimulus)、価値観共有(Value)、役割分担(Role)の三つのステージがあり、それぞれが重要な意味を持ちます。 まず初めのステージ、出会いの段階では、外見や声、性格などから刺激を受けることがポイントです。例えば、新しい趣味を通じて出会った相手に心惹かれることがあります。その刺激が恋愛感情へとつながり、お互いの関係を深めてい

          出会いから結婚まで...恋愛のSVR理論とは?

          人生に責任を持っていますか?キャリアオーナーシップとは

          キャリアオーナーシップとは、自分自身のキャリアを積楀し、管理し、自己決定する能力や意識のことを指します。自分の道を自ら切り開き、自らの将来を主体的に描き、実現していく姿勢やスキルのことです。 キャリアオーナーシップの重要性は、現代社会においてますます高まっています。以前は、会社や組織が従業員のキャリアパスを決定し、管理していく時代でしたが、現在は自己責任や自己決定が求められるようになりました。そのため、個人が自らのキャリアを主体的に考え、計画し、実行していく能力がますます求

          人生に責任を持っていますか?キャリアオーナーシップとは

          理想と現実のギャップに苦しんだら…「リアリティ・ショック」とは

          人生は常に理想と現実の間で揺れ動いています。 理想を追い求め、それを現実のものにしようと努力しまが、理想と現実との間にはしばしばギャップが存在し、そのギャップを認識したとき、私たちは「リアリティ・ショック」を経験することがあります。 リアリティ・ショックとは何か「リアリティ・ショック」は、1985年に米国の組織心理学者E.C.ヒューズ氏によって提唱されました。これは、理想と現実との間のギャップを強く認識したときに感じる心理的な衝撃を指します。これは、期待と現実との間の違い

          理想と現実のギャップに苦しんだら…「リアリティ・ショック」とは

          新規事業立ち上げに必要な「プリディクション」と「クリアクション」とは?

          新規事業を立ち上げる際には、多くの不確実性が伴います。そのため、成功するためには、プリディクション(予測)とクリアクション(創造的行動)の両方が必要となります。 プリディクションとは?プリディクションは、過去の経験や現在の傾向、科学的な証拠に基づいて未来の事象を予測することを指します。新規事業を立ち上げる際には、市場の需要、競合他社の動向、技術の進歩など、さまざまな要素を考慮に入れて事業の成功を予測します。 しかし、プリディクションだけでは不十分であり、不確実性が高い状況

          新規事業立ち上げに必要な「プリディクション」と「クリアクション」とは?

          意外に知らないインターンの歴史

          最近、若者の間で人気を集めているインターンシップ。現代社会において、就職活動やキャリア形成の重要な一璧として捉えられています。しかし、多くの人がインターンシップを受けることに対して、その歴史や背景について疑問を持つことは少ないのではないでしょうか。 インターンシップの歴史は実は古く、19世紀末のアメリカで始まりました。当時、大学生や新卒者が職場や企業で実践的な経験を積む機会が求められるようになり、企業側も若手人材の育成を目的として、インターン制度を導入し始めました。このよう

          意外に知らないインターンの歴史

          積極的に聴く?「アクティブリスニング」とは何か

          アクティブリスニングとは、相手の話をただ聴くのではなく、積極的に理解しようとするコミュニケーションスキルの一つです。このスキルは、相手の意見や感情を深く理解し、それを相手に伝えることで、より深い人間関係を築くことができます。 アクティブリスニングの重要性アクティブリスニングは、人間関係の構築や維持、問題解決、チームワークの向上など、様々な場面で重要な役割を果たします。相手の話を深く理解することで、相手の立場や視点を理解し、共感や理解を示すことができます。これにより、相手との

          積極的に聴く?「アクティブリスニング」とは何か

          ジョブ型採用と職種別採用、何が違う?

          近年、企業が求める人材の採用方法として、ジョブ型採用と職種別採用が注目されています。両者は似ているようで異なるアプローチを取っており、その違いについて考察してみたいと思います。 まず、ジョブ型採用とは、求められる役割や仕事内容を中心に採用を行う方法です。個々の能力や経験よりも、求められるスキルやパフォーマンスが重視されます。つまり、その仕事に必要な資質や能力を持っているかどうかが、採用のポイントとなります。一方で、職種別採用は、具体的な職種やポジションに応じて採用を行う方法

          ジョブ型採用と職種別採用、何が違う?

          日本型雇用システム、要するになんだ!?

          日本は世界的にも知られる独自の雇用システムを持っています。終身雇用や年功序列など、他の国とは異なる仕組みや概念が日本の労働市場に根付いています。そんな日本型雇用システムについて、要点を整理してみたいと思います。 まず、終身雇用という概念が日本型雇用システムの中心にあります。多くの日本企業では、若いうちから採用され、一つの会社で定年まで働くことが一般的です。これは、企業が従業員に安定した経済的・社会的保障を提供し、その結果として従業員が企業に忠誠心を持つ土壌を育むことができる

          日本型雇用システム、要するになんだ!?

          遊びながら学ぶ?「プレイフルラーニング」とは

          プレイフルラーニング(Playful Learning)とは、遊びを取り入れた学習法のことです。子供向けの教育や学習環境においてよく採用されていますが、実は大人向けの教育や職場でも効果的に活用されることがあります。遊びを通じて学び、楽しさや興味を引き出すことを重視するアプローチは、受ける側にとっても教える側にとっても多くの利点があることが確かめられています。 プレイフルラーニングでは、学習を通じて遊んでいる状態になり、知識やスキルを効果的に獲得することができます。例えば、ゲ

          遊びながら学ぶ?「プレイフルラーニング」とは

          上司ガチャでハズレを引いたら...そのとき、どうする?

          職場で上司との関係が円滑であることは、仕事を円滑に進める上で非常に重要です。しかし、時には上司との相性が合わず、不遇な状況になることもあります。特に、上司ガチャと呼ばれる一種の運試しによって、ハズレを引いてしまった場合、どのように対処すべきでしょうか。 まず、上司との関係にはコミュニケーションが欠かせません。ハズレを引いたからといって、ただ黙って過ごすのではなく、上司とのコミュニケーションを積極的に取ることが重要です。相手の立場や考えを理解し、自分の立場や考えもしっかり伝え

          上司ガチャでハズレを引いたら...そのとき、どうする?

          配属ガチャ、なぜ起こる?

          最近、企業の新入社員や異動者が部署やプロジェクトの配属を決定する際に、一種の「ガチャ」要素が入っているような状況を指す言葉が話題になっています。これを「配属ガチャ」と呼ばれています。 なぜこのような現象が起こるのか、その背景にはいくつかの要因が考えられます。 まず、企業の組織構造やビジネス状況が変化していることが挙げられます。急速な業務拡大や縮小、新たな事業展開などが行われる中で、部署の編成や人員配置も追いつかないほどのスピードで変化している場合があります。そのため、配属

          配属ガチャ、なぜ起こる?