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「また明日」が印象に残る

「また明日。」

素敵な響きだな。その日が楽しくないと「明日」を待ち望むことは難しいと思う。学生の頃は、友達と当たり前に「また明日ね〜」と言っていたけど、大人になるとその機会は減るんだな。

今日こんな事を書いたのは、コミック『金色のガッシュベル!!』のあるシーンが印象に残ったからだ。

あらすじ

魔物のガッシュは人間界に送り込まれて、人間の清麿と色んな魔物の子と出会う。時に友達になって、戦って、別れて、ガッシュが「やさしい王様」を目指していく話。

※kindle unlimitedだと8巻まで無料(2023年7月現在)

《この枠内はネタバレあり》
魔物の子、ティオというキャラがいる。ティオはガッシュと毎日遊んで、協力して戦って、人間界でもいい思い出がたくさんできる。物語のクライマックスで、ティオとガッシュはしばしの別れが来る。次いつ会えるのか、ガッシュたちの戦いの決着も分からない。でもティオはガッシュに笑顔を向けて、「また明日」と言って消える。

ティオにとってガッシュとの毎日は楽しく、色んな人とも出会い、その時間がずっと続けば良いのにと思っていた気がする。ティオはガッシュが王様になることを信じて、「また明日」と言ったのかもしれない。そしてその言葉は、ガッシュや清麿にとって心強い一言になったんじゃないか。

色んな泣けるシーンがあるにも関わらず、私はこのシーンで涙腺ゆるゆる。そして肝心のラストは、全く泣かなかった。自分の涙腺ポイントがよく分からない。

大人になると、「また明日」は変化するのかな。

私には3年間、毎月欠かさず電話をする友人がいる。思えば、彼女と電話を切る時に「じゃあ、また来月」と言う。最近noteで知り合い、直接メールのやり取りをしている友人がいる。メールの最後に「それでは、また」と書く。

私は、彼女たちとの「次」の電話やメールが楽しみになっている。その間に、何話そうかな。何かおもしろいことはあったかな、を探す時間になっている。

学生のような「明日」は減った。でも大人になると、「次」を繋げていくのかもしれない。

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