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勉強嫌いな私が歴史を学ぶ意味と、頑張った形跡

1年かけて、歴史の勉強をした。歴史年表の本を買って、最後のページまで理解するようにした。「勉強」と聞いただけで吐き気がする私が初めて、自分のためにやり遂げられた。

歴史を勉強する意味は?

私が歴史を勉強するのは、自分の生活を充実させるため。歴史には、たくさんの偉い「人」がいる(一部おっかないことをした人もいるが)。

歴史を勉強する前は、”偉人”とは特別で崇高な人がなるものだと思った。でも勉強してみると、偉人だからといって聖人ではないんだと分かった。

どの人たちも私たちと同じように悩んで、苦労して、失敗して、スキャンダルがある。何だかとても人間らしいじゃないか。困難があっても、彼ら・彼女たちは世の中を良くするため、自分自身の生活を良くするために日々奮闘した。

雲の上の存在だった人が身近に感じられるようになったから、私は悩んだ時、辛い時に偉人たちを思い出す。「あの人はこんなことをした、あの人ならどうするだろう」と考えて行動する。心の味方がたくさんいるようだ。

偉人たちに支えられるって心強い。歴史の勉強をして良かったと思えるのは、そういう時。だから記憶に定着するような勉強をしたくなった。いつでも頭の中で好きな偉人さんに出てきてもらいたい。

「知りたい!」が勉強の原動力

自分の知性のなさにガックリ来たから、歴史を学ぼうと思った。私が大切にしている本『ユダヤの教え』を読んでいたある日、疑問が溢れてきた。

「ユダヤの人って何人?どこの国?ユダヤってキリスト教?旧約聖書って何?」

「知りたい!」気持ちが芽生え始めて、宗教から勉強しようとした。勉強大好きな旦那さんからは、「宗教も歴史も文化も全て繋がっている。宗教を勉強するなら、歴史を勉強しないと宗教の背景がよくわからないと思うよ」と言われた。色々熱弁してくれたが、あまり覚えていない。

「歴史の流れを知るように勉強してみて」とアドバイスをもらう。過去と現在があって、未来がある。物事には因果関係があるから、流れを知らないと前後関係が分からないそうだ。でも私は全体を見るのが苦手。

次の「知りたい!」を見つけた。それが偉人たちだ。

マリ・キュリー、ガンジー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアなどは、命をかけて偉大な功績を残した。彼ら・彼女たちの生涯や名言を調べていると、壮大な物語を読んだみたいな気分になる。

偉人たちは歴史的な事件や出来事にも関係するため、彼らがどう関わって、世の中にどんな影響を及ぼしたのか気になってくる。

そんな驚きや発見があるともっと知りたくて、楽しくなって勝手に勉強した。しんどい時もやりたくない時もあったけど、「知りたい」気持ちが勝って、1日1ページでも進めるようにした。

勉強の前に準備したもの

  • テキスト

  • ノート

  • コピー用紙やメモ帳

  • 世界地図

  • 筆記用具

  • ラップトップ

世界地図

世界史を学ぶ時に、事件が起きた場所や国名を把握するため。ネットでダウンロードして印刷。

テキスト代わりに使った年表本
年表本の中身

歴史の年表本を終えるために、私がやったこと

元気な時は1日約4時間、しんどい時は1ページか1時間の勉強。とにかく毎日少しでも、歴史に触れるようにした。

まずは考えを整理する

歴史は単語が難しい!世界史になると聞き慣れない言葉もある。戦争について勉強する時は、闇雲に単語だけをネット検索しても、難しい言葉、複雑な国同士の関係が出てきて頭が混乱してくる。

戦争は惨たらしい内容と写真もあるため、色々見ていくと気が滅入る。戦いについて調べるときは、この質問を元に調べるのがいいそうだ。実際にやってみると、ほしい情報だけを探せるようになった。

  • なぜ、その出来事が起こったのか(理由)

  • いつ起こったのか(年代)

  • 誰と誰が争ったのか(当事者)

  • 戦いの結末は?(結果)

  • 戦いが終わってどうなった?(影響)
    近現代は、4と5の間に、「締結した条約とその内容」を入れると収まりよく整理できる、とのこと。

動画を観る、サイトを読む

上で紹介した5つの質問を埋めるために、自分が分かりやすい動画やサイトを徘徊する。私は図解付き、おもしろ小話、小学生に分かる言葉で述べてくれるものをよく見た。

まずは内容を理解するために「観る」と「読む」に集中。質問の答えに当てはまるものを。コピー用紙やメモ帳に一言メモしておく。

◆よく観たYouTube

コアラ先生のチャンネル。穏やかな語り口調。図解が多い。要点だけを簡単に教えてくれる。

中田敦彦さんのチャンネル。言わずもがな。

◆よく読んだサイト

歴史上の人物.com

偉人の生涯(年表)、何をした人なのか、どんな人物だったのか、逸話、功績や与えた影響などをまとめてくれたもの。

まなれきドットコム

内容は「歴史上の人物.com」と項目が似ているけど、こちらのほうが更に内容が詳しい。関連記事もたくさんあるため、出来事や人物に深堀りができる。

れきしそうし

歴史好きな方がしている個人ブログ。イラスト付きで、エピソードを交えているから記憶に残りやすい。世界史のとんでもない人物にはイラッとしたり、共感したり読んでいて楽しい。絵のまとめ方が上手で、ノートにまとめるときは少しマネした。

「自分の言葉で」要約する

「自分の言葉」が重要だと、旦那さんに何度も言われた。自分の言葉で要約できて初めて、動画やサイトの内容を理解しているとのこと。

動画やサイトを見た後の私のメモと要約
出来事や事件によって、コピー用紙の使う枚数が変わる。それでも大体1日1枚〜2枚

ノートに清書

歴史の流れを見やすくするため。この清書部分はメモを見ればいいだけなのですぐ終わる。絵は下手でも、自分が分かればよし。ノートの中身は、下記の記事に詳しく載せた。

Notionに記録

出来事を年表みたいにしたくて始めた。後から自分が眺めて「私、頑張った」と満足したいだけ。見返すと、人類には本当にいろんなことがあったんだなと思う。Notionの歴史ページは下記の記事に詳しく書いた。

学んで思ったこと

記憶に定着する学びができたと思う。歴史を勉強してから、偉人たちの名言に輪郭ができる。

ユダヤの教えも、勉強する前は「いい言葉だな」だけで保存していたけど、すぐ忘れる。でも彼らについて学んだ後は、その言葉の重みと深みが増して忘れにくくなった。

ニュースや会話で地名や歴史の出来事を見聞きすると、その内容を思い出せる。うろ覚えなところはノート、テキスト、Notionを見て復習する。記憶の定着には復習が大事だそう。

旦那さんの言う通り、宗教と歴史と争いは深く関わっていた。中東があんなに争っている理由も分かった。

今起きている争いや問題は、今を生きる人たちに関係ないように見える。でも歴史はずっと昔も、今も、これからも繋がっていくんだと実感した。私は未来と人類に何を残せるのか。何ができるのか。

ちょっと賢そうなことを考えてみるけど、未来なんぞ分からん。

昨日から学び、今日を生き、明日に希望を持て。大事なのは、疑問を持つ続けることだ。

物理学者のアインシュタインもそう言っている。

とりあえず日々、体にいい美味しいもの食べて、いっぱい笑って、人に優しくして、いろんな体験して、よく考えて、よく寝よう。

一日一日丁寧に、一生懸命生きよう。まずはそこから。

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