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「あの経験があるから、今の自分がある」の違和感

※私の経験から考えてきた「小さな範囲」で意見を書いています。

雑誌を読んでいたときのこと。「あの経験があるから、今の自分がある」という言葉を見て、私は少し違和感を覚えた。何だか後付けみたい、と思ってしまう。

どんな人だって「今」しか生きられないのに、過去と未来ばかり考えても何も変えられない。もちろん、これまでとこれからを考えることで気が楽になることもあると思う。

ただ、目に見えない何かが「未来」を用意するわけじゃない。自分で積み重ねる「今」が、自分の望む未来の道を作っていくんじゃないだろうか。

「あの失敗があるから、今の自分がある」のも事実。でもそれは”あの時”うまく行ったから、”今”言えることだ。もしそうじゃなかったら、そんなこと言えるのだろうか。

「あの失敗」が人を傷つけたり、死に関わることだったら?私は家族と嫌な思い出が多い。あの経験が今の自分の考え方を築いたのかもしれないけど、それを踏み台にして幸せになっているわけじゃない。

失敗して、我慢して、苦しい思いをしてこそ、良い未来が保証されると思った。それでいつも過去と未来が不安になって、その先にあったのは状況の悪化だった。だから「今」どうするか、を考えるしかないと思った。

それに今の自分があるのって、失敗だけじゃない。頑張ったこと、辛い出来事から考えたこと、誰かの手助け、うまくいったこと、出会う人や物のタイミング。そういうもの全てが関係すると思う。

とは言っても、私は考えが偏っているかもしれない。もう少し考えなきゃな。他にも「違和感シリーズ」を書いています。


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