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それでも私は本を読み続ける

この2年で約200冊読んできたけど、自分の価値観や気持ちに寄り添ってくれる本はわずか、数冊。

本は最後まで読まないと、面白いかそうじゃないかを見極めにくい。

最初は、年間100冊読んでも自分に合う本に出会えるのがわずかなら、あまりハマらなかった作品を読む時間もお金も無駄じゃないかなって思うこともあった。読むのを断念した本も数え切れないほどある。稀に「買って損した!」と思う本もあった。

それでも私が本を読み続けるのは、自分に合う本にもっとたくさん出会いたいから。これから読んでいく本たちも、自分自身の知識や経験で心惹かれる作風は変わると思う。

読む時間や費やした金額は計り知れないんやんけど、年100冊以上の中から数冊でも、自分に合う(ピタッとハマる)本を見つけた時の気持ちは、言葉にし難い。「やっと会えた!」ってその本を抱きしめて、みんなに紹介したい。愛犬や我が子の可愛い写真を自慢したい気持ちと似ているかもしれない。

数日から数ヶ月は読後の余韻に浸ってから、空っぽのクッキー缶に自分にとっての「宝物」を入れていく。ここでの「宝物」は、本からの知識や自分が感じたことね。自分が感じたこと、考えたこと、知識にしたことは自分だけのもの。それが私自身を形作っていくものだと思う。

読書を始めたばかりの頃は「あ〜楽しかった!面白かった!次!」って感じで、どんどん本を読んでたんやけど、1年後には読んだ本の内容をキレイさっぱり忘れているのを虚しく感じたのね。

どうせ読むなら、学びたい。空っぽのクッキー缶をそのままにしたくないやん。心に残ったものを詰めて、自分の心と頭を成長させたいやん。好奇心を無視したくない、って思い始めて読書ノートをつけて、読書アカウントを始めた。それからは、クッキー缶に「宝物」が増えていき、自分の心も満たされていく感じがしている。

自分の心に寄り添うわずか数冊のために、何百冊もの本を読んでいく。それはたくさんの人に出会って関わって、いろんなことを学んで、自分にとっての理想の人を見つけるみたいな感覚。

これだから、読書はやめられない。

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