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珍ハプニング:旅行2日目

ハプニングも旅行の刺激になる。自分が住み慣れた町では起こらない、見たことないものに触れるのも旅行の楽しさなのかも。

ギムリ旅行2日目は珍客がいた。このおかげで、私は何を見たのか全く覚えていない。ただひたすら逃げ回った。

初日の記事はコチラ。

この日は1日目と同じように湖でのんびりしたり、辺りを散策してみようと計画していた。

湖の近くに車を止めようとしたら、アスファルトが黒い。昨日はそんなことなかったのになと思って、よく見たら…虫のかげろうが大量発生!!観光ホテルの窓や壁にもびっしり止まっている。私が滞在したエリアにはかげろうが全くいなかったからビックリした。

かげろうは湖で羽化うかするらしく、しかもその時期が7〜8月頃。私たちはドンピシャな時期に来たわけだ。

かげろうたちがただ止まっているだけならいいけれど、人が通れば一斉に飛び立つ。服や物にもくっつく。顔に当たって来る。虫が超絶苦手な私は「ぃひやぁ!」と叫んでいた。周りの人たちは意に介していなくて、ひとりで騒いでいる私はうるさかったと思う。

黒いポツポツしたものが、かげろう
ヨットハーバー
イラストが素敵

釣りをしているおじさんの服は、かげろうたちの憩いの場になっていた。キレイな湖が広がっていたけど、そこに立ち止まって景色を楽しむ余裕はなかった。かげろうをどうやって避けるかばかり考えていた。

2日目のメインの予定は、この町にあるバイキング像を見ることだった。かつて、ギムリにはバイキングたちが住んでいたそう。かげろうたちを回避しながら辿り着くも、その像にも奴らが止まっている。地面には踏み荒らされた奴らの無惨な姿も。

勇ましい立ち姿のバイキング
写真を拡大したら、地面にかげろうたちの残骸が…

もっと近くに寄って像の写真を撮りたかったけど、かげろうたちが飛び回るのが気持ち悪くて、サッと通り過ぎた。

車を止めていたところに戻るとき、来たときよりもかげろうが増えていて、道が真っ黒になっていた。人が通る度に、その真っ黒の塊が飛んでくる。旦那さんが「かげろうが少ない場所で待ってて」と気を使ってくれなかったら、卒倒したと思う。

このnoteを書くにあたり、かげろうについて少し調べてみると儚い虫なんだと分かった。彼ら成虫の命は1日。1日で大量に羽化して、交尾して、死ぬらしい。

カゲロウは弱く儚い生き物です。しかし弱さに徹して、生物としてオキテ破りともいうべき、食と眠りの放棄を行い、全てを生殖に費やした結果、じつに3億5000万年という永きにわたる繁栄を勝ち取れたのです。

カゲロウの寿命は極端に短い!「口がなく眠る必要もない」って知ってた?

これを調べてから彼らのことを考えると、少しだけ「頑張れ」と応援したくなる。ただし、私の見えないところで頑張ってほしい。人間はワガママだな。

気を取り直して、晩ご飯はレビューの高いピザ屋さんへ行った。ここも湖の近くだったため、私はもう車から降りたくなくて、旦那さんに行ってもらった。

ピザ屋さんはイタリア系の人が経営しているらしく、本格ピザに期待。私たちはペパロニピザを購入した。

ピザは2人分にしてはめちゃ大きい。今までカナダで食べたピザの中で一番美味しい!

iPhoneでピザの大きさを比較

ペパロニが分厚くて大きい。チーズもたっぷり。生地もモチモチで、耳部分も厚みがあってサクっとしている。あと炭火っぽい味がして美味しかった。1枚が大きいから、長くピザを堪能できるのが幸せ。2人では一度に食べきれなかったから、翌日も美味しく食べた。

かげろうハプニングはあったけど、結果として楽しく充実した1日だった。


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