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H S P、優しい人がこうべを垂れるのは実ってから

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』

という言葉がある。
学問や技能が深まった人ほど、かえって他人に対して謙虚になることのたとえとして使われている。

この言葉は好きだしあるべき姿だと思うが人によってはマイナスに働く。

こうべを垂れるのは、実ってからでいいと考えている。
大社長が、一社員に対して『おはよう、いつも頑張ってるね』と言ったとする。
社員はその挨拶だけでとても嬉しい。その日一日仕事を頑張ることが出来る。
何を言うかも大切だが、誰が言うかの方が大切なのだ。

謙虚は人間としてとても大切な態度だ。
しかし、実ってもいない段階からこうべを垂れていては、実る前に潰されてしまう。軽く扱われてしまう。
実る前は生意気でいい。ハッタリでいいのだ。

上に行けば、今までと同じ普通の態度をとっていても『あの人はいい人』と勝手に褒めてくれる。
周りが勝手に後光を感じてくれる。

物事には順序がある。
お金を稼ぐことや、上にあがるというベクトルと精神性を高めるというベクトルに同時にエネルギーを使うことは難しい。
エネルギーが分散してどちらも大した結果を得ることができない。

まずは、お金を稼ぐ、上にあがることにエネルギーを注ぎ込む。
今までモテなかった、いじめられた、軽く扱われた、家が貧乏だった。だから見返したい。
様々な劣等感や負の感情をエネルギーに変換してお金を稼ぐこと、上にあがることに集中するのだ。

そして結果を出して周りが自分に対して勝手に後光を感じてくれたら、そこからは精神を高めることに集中する。シフトチェンジする。

絶対ではないが上に上がるには繊細さや優しさはマイナスに働くことがある。
意図的に封印する必要がある。

最終的に強さと優しさを身に付ければいい。
若い時期や実ってもいない時期にはこうべを垂れず、自分自身を世間にぶつければいい。思い切りチャレンジし、思い切り失敗すればいい。

少しくらい尖っていて問題はない。
年齢と共に角は勝手に取れていく。

人を傷つけないことも大切だが、まずは自分というものを世間にぶつける。そして上にあがる。

優しくなるのはその後でいい。


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