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ちょっぴり洋食テイストな両国のホルモン焼き屋(両国ホルモン炙屋/両国/焼肉)

以前、両国界隈は実は肉食文化だと書いた事があったが、その両国に店主がフレンチ出身で、ちょっぴり洋食テイストの焼肉屋(ホルモン焼き屋)がある。

場所は両国駅の国技館側出口から1~2分の、国技館前の通り沿い。
赤バックに白抜きの看板が目立つので、迷う事はないはず。

店内の壁にはこのようにメニューがペタペタと貼られており、居心地の良さ(?)を醸し出している。

THE観光地の両国だけに、価格帯は決して安くないのだが、観光地価格というほど高くはない。焼肉屋としては我慢どころの料金だが、ホルモン焼き屋として考えると割高といったところか。

上:カブと白菜のキムチ
下:砂肝のコンフィ

キムチは優しい味付けで、辛味はそこまで強くない。
砂肝のコンフィの方はさすがと言うべきか、柔らかい・塩辛過ぎない・ジャンク味・洋食味といった一部バッティングするような要素がキレイにまとまっていて、非常に完成度が高い。
女房と「おかわりをすべきか?」と話し合ったほど酒も米もイケる。

お肉の部では、お店の人気ランキングに載ってたものを素直に頼もうと、ハラミやホルモンからスタート。
お肉の価格相場は、ホルモン系はだいたい1人前500円程度で、ハラミやカルビなどは豚が600円~、牛が800円~といった感じ。
額面はどこまでも普通なのだが、処理はキチンとされているし、味は良く、盛りもそれなりにある。総じて丁寧だなと感じる。

この日の悪い食べ物。しゃぶしゃぶ肉かのように、超薄くスライスしたタン。これを網に乗せてサっと焼くのだが、口内に広がる肉の味に罪悪感いっぱい。タン特有の歯ごたえは残しつつ、より悪しき快楽を味わえるようにしました的な思想である。

ちなみに、この店は自家製ラー油も自慢の逸品なので、辛いのが平気ならばぜひ試してみて欲しいなと。さっきの薄切りのタンにこれをたっぷり乗せて、ご飯と一緒に食べたら変な声が出た。

〆メニューもラーメン、つけ麺、お茶漬けと色々あるのだが、ここで夫婦感に紛争が勃発。女房は鶏白湯のラーメンだと言い張り、私は大好物のザルラーメンがどうしても食べたく、よせばいいのに〆2つというご法度。
「もうお互いにオッサン・オバサンなんだから、メタボを解消すべく〆メニューをいくつも頼むのは止めようね」と誓い合ったはずなのに、この誓いが守られた試しがない。

ちなみに、どちらも味は当たりだったので、そういう意味での後悔は全くない。ただただ夫婦そろって体重が減らないだけである。

という訳で、ド観光地にあって、国技館や駅の直近という立地を考えたら、お値段的にも頑張っているなあと感じる、良心的なお店でございます。
なお、もつ鍋にも自信があるようなので、次回は焼肉系をガマンしてそっちかなと企んでおる。

[店名] 両国ホルモン 炙屋
[住所] 東京都墨田区両国2-13-8
[TEL] 03-3635-2415
[営業時間] 17:00~24:00
[定休日] 月曜


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