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【沢木和也の終活ボツ原稿】変態の素質&三行広告の恐さ


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はじめに

この記事は、私が手掛けたAV男優・沢木和也氏の自伝(実質的には遺書)に文字数の都合で収録されなかったボツ原稿を一部抜粋した物です。

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今も "AV新法" で揺れるAV業界ですが、元々はどのような業界だったのか。どのような人間達が作って来たのか。そしてその業界がどのような努力によって適正AV業界へと変貌して行ったのか。正しい歴史を学びたい方にとっては貴重な資料となる述懐です。

ただし、沢木氏が死に臨んで発した言葉なので極端にウソがなく、その分ハードな内容も含まれておりますので、「事実だから仕方ない」と納得してくださる方のみお読みください(有料マガジン/月額¥500をご購入いただくと全て読み放題になります)。

なお、このシリーズ記事は沢木氏の自伝をお読みいただくと、より楽しめる内容になっております(というか読まないと何のこっちゃわかりません)。

本の印税は沢木氏のご遺族にお渡ししておりますので、興味を持っていただけましたら購入をご検討ください。


変態の素質充分だった沢木少年

[内容]
沢木和也というと、アイドルAV女優のカラミ相手に選ばれる事が多く、正統派のAV男優というイメージが強いと思われる。
加藤鷹やチョコボール向井らのように、NGが少なく、殆どの仕事を請けてしまう有名AV男優らと比べると、事実沢木の出演作は内容的にノーマルな物が多い。
ところが、そんな沢木和也でも、実際には思春期の頃からAV男優になって然るべきな生粋の変態だったんだよというお話。

[カット理由]
本書のP50辺りに載る予定だったが、息子さんとの話にキレイに繋げたかったため、「あまりに情報ノイズが酷い」という理由でカット。


中学生時代に野球少年の道を諦めたと言ったけど、実はその後も色々な部活に助っ人参加はしていて、スポーツ全般を広く浅く摘まんでたんだ。
当時はすでに「スポーツなんかよりも女と遊ぶ方が大事」と考えるようになっていたけど、それでも俺の中には部活をやらなきゃいけない重大な理由があったんだよ。

スポーツ部に所属していると、練習試合でしょっちゅう他校に行かされるんだけど、そういう時に必ず女子トイレに侵入してたの。
特に女子トイレで何かしたいという目的がある訳ではないんだけど、メッカへの巡礼みたいなもんでさ、その場の空気を吸ってみたり、汚物入れとか男子トイレにはない物を見つけて調べてみたり、当時の俺にとって他校の女子トイレは聖地・聖域だったんだよ。

女への興味はあったけど、性的な衝動だけがあって、それを解消する手段が分からないもんだから、女子トイレって空間すら性の対象にしちゃってたのかもしれない。「どれだけの苦労を乗り越えてでも辿り着かねばならない!」って強い使命感すら感じていたんだから。

練習試合で他校へお邪魔してるのに、校内を徘徊して女子トイレに忍び込むなんて奇行以外の何でもないけど、思春期特有の病気なのか、ただただ性欲をこじらせていたのか、どうしても女子トイレの様子を観察したくてたまらなかったんだよね。それがやめられなくて、本能に突き動かされるかのように、女子トイレを求めてあちこちの学校の校舎内を彷徨っていたよ。

そういう崇高な目的があったから、野球以外のバレーボールやバドミントンとか、あまり興味のないスポーツでも節操なく手を出していたんだ(笑)。
坊主頭が嫌で野球から逃げたのに、他校の女子トイレに入りたい一心で他のスポーツに宗旨変えしたんだから、自分でも気が狂ってるとしか言いようがないよね(笑)。

こんな話を包み隠さずしておいて言うのもなんだけどさ、こんなのを読まされたら息子は何て思うだろう。ちょうどあの頃の俺と今の息子と年の頃は同じだから、こんなバカ親父とは一緒にされたくないと思われるだろうな。本気で軽蔑されるかもしれないよね。

でもあえて言わせて貰うとさ、自分の変態性を自覚するって、人の道を踏み外さないために大切な事だと思うんだよ。自分の何がどうマズイのか、どの部分が世間とズレているのか、それを自覚しないヤツが一番危ないし、一番犯罪を犯しやすいんだ。
そういう意味じゃ変態さを冷静に振り返れるだけ、自分はまだマシだと思う。実際に犯すとか乱暴するなんて性犯罪には手を染めなかったし。

AV男優なんて商売をやっていても、そういう自覚のないヤツ、自分の異常さを直視できないヤツほど業界ルールを無視して暴走するんだよ。
何度NGだと言われても、現場でAV女優の嫌がることを勝手にしちゃったりさ、作品内でのプレイが気に入ったのか女の子につきまとい始めちゃって事務所のコワモテにボコボコにされたりさ。


自分の場合は、AV業界という女子トイレ潜入の趣味なんて比較にならないほどガチな変態が集う世界があると知れて救いになったのに、AV業界に入っても狂ったままの人間がいるっていうのが信じられなかったな。
(以下本書P60へ続く)


三行広告(騙し広告)の怖さを知ろう

[内容]
その昔、いかがわしい仕事は新聞・雑誌の三行広告で人を集めていた。その三行広告は正規の広告に比べると掲載料が安く、審査がザルだったために、犯罪の入り口となるケースも極めて多かった。

本書に詳しく書いたように、沢木氏はその三行広告に何度も騙され、売り専ボーイとして働かされたり、ゲイビデオに無断で出演させられたり、散々な目に遭っている。

そうした経験から「犯罪者にとって男も女も関係ない。性別関係なく獲物は獲物である」という金言が飛び出した。

[カット理由]
本書P74辺りに掲載する予定だったが、話が重すぎて逆に前後の繋がりが悪くなってしまい、文字数オーバーし過ぎていた事もあって泣く泣くカット。

ただ、現在のSNSなどを使った広告の危険さに直結する話なので、注意喚起として無理やりどこかに載せたかったなと後悔している。


もしかすると、世間の人々はこの手の騙し広告は「女性が騙されて食い物にされるもの」と思い込んでるんじゃないかな。もしそんな思い込みを持っているひとがいたら、これを機に捨て去った方がいいよ。

というのも、あの当時の三行広告って騙し騙されが当たり前で、仕掛ける側には男女の区別なんか一切なかったんだ。オスもメスも関係なく、獲物は獲物でしかないんだよ。

世間の人々が頭に思い浮かべるのは、女性が高給を餌に引き寄せられて、のこのこ出向いたら軟禁されて断れないような状況に追い込まれて、気が付いたらカメラテストなんて言われて裸の写真を撮られて、今度はそれをネタに脅かされてヌード撮影、それからAVや風俗へ落とされて行く……なんてストーリーでしょう。

ところが大昔のAVや風俗の業界にそういう話があったのは事実だけれど、それは女性に限った話ではないんだよ。
そういう悪さをするヤツからすれば、男も女も単に商品であって、それぞれ売り先や売り方に違いがあるというだけなんだ。

「大昔にあったのは事実だけれども今はないよ」なんて平和的な話がしたいんじゃなくて、むしろこういう「男女関係なく売られる時は売られる」ってのは、おそらく今も根本的な部分は変わっていないはず。

ただ、今は廃れた三行広告に変わって、SNSやスマホのアプリと連動した広告で獲物を引っ掛けているだろうし、使う道具や、宣伝に使うメディアや、最終的に落とし込む先が違うというだけなんだよね。

これを知らずに「女だけが危険!」なんて間違った思い込みを持っていると、男であってもまさかの方法で被害者の立場になってしまうよ。
男だろうと体格や腕っぷしに自信があろうと、悪人相手に油断したら簡単に人生無茶苦茶にされるから、その点は本当に注意した方がいい。

三行広告でもネット広告でも簡単に信じ込まず、常日頃から「オイシイ話なんか転がってる訳がない」と考えていないと、最悪の場合は死ぬことになるからね。ハナから違法行為上等で仕掛けてくるヤツにとって、罪を1つ2つ上乗せすることなんか屁でもないんだから。


※ 本文ここまで

以下はテンプレがあるだけなので、お布施してくださる方のみ有料マガジンをご購入ください。
https://note.com/oharan/m/me7f4e089bacd

今後このような形で沢木氏の終活本のボツ原稿をアップしていきます。マガジンを購入していただけますと、今後アップする記事は全て読み放題になりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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