上級国民騒動、真に非難すべき点はどこか

元官僚、今は単なる殺人者こと、飯塚幸三容疑者がなぜか逮捕されていないという一件に対して、「上級国民は逮捕されないのか!」といった声が挙がっている。
Twitterなどでは、同調する弁護士なども現れ、この ”上級国民説” は事実として定着しつつあるようだ。

神戸バス事件との違い

この上級国民説が早々と ”当確” した理由のひとつに、ほぼ時を同じくして起きた神戸のバス暴走事件がある。池袋の暴走事故と同じく、こちらも2人の死者を出してしまったが、運転手はその場で逮捕され、報道では最初から 【実名+容疑者】として報じられた。
これと比較すると、「飯塚容疑者を飯塚容疑者として報じたメディア」はごく僅かで、飯塚幸三(朝日・毎日新聞など)・飯塚元院長(読売新聞など)・87歳の男(産経新聞など)と、新聞社ですらこの有り様だ。

どうしてこのような差が出るかというと、実はこうした報道で使う文言には各社一定のルールがあり、簡単に言うと 「逮捕されない限り容疑者呼ばわりしてはいけない」 のである。
冤罪だった場合、不起訴になった場合のリスクを恐れているのかもしれないが、逮捕されない限り 「容疑者・被疑者」 といった単語を使わず、何か別の肩書きで報じられる。
池袋の事件の場合、飯塚容疑者は逮捕されていないので、容疑者という肩書きが使えないのだ。

だが、法令用語として考えた場合に、警察が捜査をしている以上は、逮捕されてなかろうが、勾留されてなかろうが、被疑者・容疑者である。
よって、独自ルールのあるメディアでない限り、堂々と 「飯塚幸三容疑者」 と呼んでいい。

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