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[カメラ遍歴 4] Nikon F3 MF一眼レフの決定版

ワタシのNikon F3について、ワタシの使いかたと愛機である理由を書きます。


F3がほしかった理由

これまで紹介してきたカメラ遍歴からわかる通り、Rollei 35S、Nikon Fとフルマニュアル機を使って、絞り優先が使えるContax RTS IIを使いました。
カメラ屋さんにもデジタル一眼レフが出てきたけど、就職したてのワタシにとっては手が出る価格ではありませんでした。でも結婚したり子供ができたころには安価なD50が発売されて、ワタシもデジタル一眼レフの時代に。
ストロボも持っていたので室内での子ども撮りはとても満足の仕上がりでした。子どもが3歳になるころまで毎日何十枚と撮り続け、今でもよく見返します。

D50でも絞り優先で撮ってはいたけど、ほぼ開放でAF、ストロボもTTLでフルオートで撮れてしまうカメラに、次第に物足りなさを感じていました。
当時はもうRTS IIもCarl Zeissのレンズも売ってしまって手元にはD50しかない状況で、もう一度MFの一眼レフを買い直すことにしました。

候補はいくつかあったけど、やっぱりFから使い続けていたニコン、それにニコンであればF3で即決でした。FE2やFM3Aも少し考えたけど、ここはFからのステップアップの意味もあってF3を選びました。あと、ジウジアーロ・・・

F3AF フォントがいい。

最高にかっこいいカメラ

F3の見た目には賛否があるようですけど、ワタシのなかではめちゃめちゃかっこいいカメラです。
ファインダーの後ろ側がなだらかに下がっていくところは70年代のクーペ(いすゞピアッツァ?)のようなスタイリングで、控えめにでっぱっているグリップとそれに沿うように描かれた赤いラインは、高級スポーツカーのステッチの入ったレザーシート(レカロ)のように見えます。
それもそのはず、ジウジアーロがデザインしたゴルフ、デロリアン、エスプリ、パンダなどはワタシのどストライクなデザインなのです。
また、シャッタースピードダイヤルがやたらとかっこよくて、専用ダイヤルということもあってこれまた高級車のレザーハンドルにも見えてきます。

今見ても、70年代風のおしゃれな雰囲気、ネオクラシック的なたたずまいが、手にとっているだけでにやけてしまうようなかっこよさがあります。

Nikon F3 AI Nikkor 24mm/f2S

最高レベルのファインダー

視野率100%のファインダーはこれ以上ないほどに見やすいものです。
大きく見えるのでピントの山もすごく掴みやすく、ピントを外すことはまずありません(レンズによるところもあるかもしれないけど)。
これこそがフラッグシップモデルです。

購入時にはハイアイポイントのファインダーがついていたけど、より倍率が高いHPじゃないオリジナルのファインダーに替えました。
ワタシはメガネをかけているけど、視野が広すぎると感じることはありません。
ファインダーによって外観もだいぶ変わるので、スタイルで選んでもいいのかもと思います。

Nikon F3 AI Nikkor 50mm/f1.4S

巻き上げの感覚が秀逸

手動式の巻き上げは、ワタシがこだわりたいところです。
フィルムカメラで連写することは昔からなかったので、ワタシは自動巻き上げは全く必要としてません。
ファインダーをのぞく前の巻き上げは儀式のようなもので、これから撮るぞという気持ちのスイッチです。その巻き上げがスムーズだと、とても気分がいいものです。
F3の巻き上げレバー感触も重さもちょうどよくて、ここもフラッグシップらしくとてもよくできています。

Nikon F3 AI Nikkor 50mm/f1.4S

絞り優先機としての使い心地

ファインダー内の表示はシンプルで、シャッタースピードが液晶に表示されます。
絞り優先の場合は、適正露出になるようにシャッタースピードが自動で選択されます。
露出補正する場合は左手側の露出補正ダイヤルを操作するわけだけど、これの使い勝手はとても良いものとは言えないです。。

巻き上げレバーと同軸に配置されているのと、操作するには隣のボタンを押しながら回さないといけないので、両手を使います。
とてもファインダーをのぞきながらの操作はできません。それどころか両手を使うため本体を持ち替える必要があるため、非常に使いにくい。
そのため結局絞り優先で使うことはほとんどなく、マニュアルで絞りとシャッタースピードダイヤルを操作し、ファインダー内の表示を見ながら補正するような使い方にしています。

RTSをはじめContaxの一眼レフは、右手側に専用の露出補正ダイヤルがついていて、とても操作がしやすかったです。
絞り優先機であればシャッタースピードはカメラ任せなので基本触らない、そのためシャッタースピードダイヤルは左手側にありました。
非常に理にかなった配置だと思います。
Nikonの最新のミラーレスのZfはダイヤル主体の操作だけど、露出補正ダイヤルは右手側に別途付けられているので、やはりContaxの配置こそが使いやすいものだったのだと思ってます。

Nikon F3 AI Nikkor 35mm/F2S

軽快に、思った通りに動いてくれるカメラ

これこそが一眼レフに必要なものだと思ってます。
カメラの基本的な操作感やクセを覚えて使いこなせれば、自分が表現したい写真が撮れます。
最新のカメラの機能はすごいけど、露出に関してはF3の機能があれば撮りたい写真は十分撮ることができます。
AFについては、ワタシも必要なときはあるけど、そのときは素直にZシリーズを使います。
写真を撮ることを楽しみたいときは、F3です。

Nikon F3 AI Nikkor 50mm/f1.4S

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