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タラの芽?

友人の犬を散歩中に見つけた。なんとなく、母が春になると山で探していた、木の芽に似ている気がするけれど。なんだっけ、タラの芽?

工事中のせいか、ほこりをかぶってかわいそう…もしタラの芽だとしても、スペイン人は食べないだろうなあ。

私が子どものころ、母は春になるのを待ちかねて、長野の山に、山菜をとりに行っていた。小さな私は花にしか、興味がなく、葉っぱだの木の芽探しに夢中になっている、母がよくわからなかったのだけれど。

ぜんまいだの、ふきのとうだの、まだこどもには、よくわからない、ちょっと苦みのある、山のお野菜たち。

それでも覚えているのは、タラの芽。ひとつの幹に、数本しかつかない芽。だから、採集していいけれど、木が育てるように、必ず、いくつかは残してあげること。「そうしないと、木が枯れてしまうからね。」と教えてくれた。だから全部とっていかれてしまった、タラの木を見つけると、とても怒っていた。

タラの芽の見分け方は、わからないのに、それだけは、覚えている。懐かしい、春の山の思い出。後で、母に写真を送ってみようか。

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