最近、飯田さんとか岩田さんとか若田部さんの本を読んでいわゆるリフレ派について個人的に振り返っているのだが、彼らに共通しているのは消費税を安倍政権が上げてしまったのが悪手だったと主張している点だ。

確かにせっかく日銀がレジームチェンジして物価も順調に上がって来ていたのに消費税増税で水をさす形になったように見える。

しかしそれは短期的には仕方のなかったことなのではないかと思っている。消費税増税で成長率が下がって税収がかえって減るという主張もあったが、実際には税率をあげたぶんだけ税収は増えている。

これだけ財政赤字が膨らんでも財政破綻しないのは日本政府の調整権力への信頼がある。いざとなれば日本政府は税収で国債償還できるんだという信頼感の強さを消費税上げで実証できたのだ。

消費税上げは短期的には経済に悪影響を与えるが長期的には善なのである。