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これだから私はアメリカが好き

「日本とアメリカどっちが好き?」
3年ぶりに日本に一時帰国した時、色んな人に聞かれました。

しばらく考えた後、
やっぱり私の答えは変わりませんでした。

「両方好きだよ!決められない。両方にそれぞれの良さがあって両方好きだから。」

そう答えられた相手はキョトンとする様子だけど、その答えに嘘はないのです。
日本の丁寧さ、安心感、医療へのアクセスのしやすさ、心遣い、食べ物などアメリカでは考えられない良さが日本にはいっぱいある。

アメリカのどこが好きか?

今日は、だから私、アメリカ好きだわって再認識したフェイスブックポストがあったので、ご紹介したいと思います。

小学校開始時間がギリギリまで分からないとき

アメリカは今の時期(8月)、学校が始まります。
学校が始まる少し前は、親たちのイライラはピークに達することがあります。
その理由は、
子どもたちの学校の開始時間、終了時間、学校の前のお預かりの場所、学校終わった後のお預かりの場所が、なかなか決まらないからなのです!!

例えば、娘たちの通う小学校では、
少人数の指導も可能にするため、
クラスがEarly birdとLate Birdに分かれています。
Early BirdのAssignされた生徒さんは、8:30から1:45まで学校に通い、
Late Bird にAssignされた生徒さんは、9:30から3:05まで通います。

おまけにコロナ後キンダーのクラスはAMとPMに分かれたため、
AM Kinder: 8:10am - 11:30am
PM Kinder: 11:50am - 3:10pm
と開始時間に3時間半もの違いがあるのです!

アメリカは小学校に入ったとしても親が送り迎えをするので、
8:30か9:30か、8:10か11:50かで、親の段取りは変わってきます。
仕事の時間、パートナーの仕事の時間、
誰かに頼む必要があるか、
学校の前のサービスに申し込む必要があるか、
後預かってもらう必要があるか、
サービスに開きはあるか
など、予定が立てづらい状況に
ヤキモキする保護者が続出します。

さらに今年は、学校が始まる前と後のサービスまで滞っていたようで、
この地域の保護者が入っている
フェイスブックグループは、市の行政への批判、
Before /Afterサービスへの批判、
と、フェイスブックグループのトーンは
苛立ちと困惑に変わっていっていました。

そんな流れを変えた1通の投稿があったのです。

イライラする人たちに対してどんな声をかける?

そこにはこう書かれていました。

みなさんこんにちは!
多くの方がご存じのとおり、キンダーやアフターケアの入学・進学の手続きに困り続けていますね。

共感から始まりました。
そして、今日オフィスに直接いってみた彼女はこんな情報をシェアしてくれたのです。

今日書類を受け取りに直接オフィスに行ってみると、担当のYさんがどれだけストレスを抱え、いっぱいいっぱいで、くじけそうになっているかという状況に直面しました。
何千とくる入学手続きをたった1人で処理している状況、さらに、何百とのメールや電話に対応し、フロントデスクの対応もしている状況があったのです。

と、彼女が目にした真実をシェアしてくれていました。
そして、

仕事のスケジュールとの調整をしようとしている中、すぐに返事がなかったり、どうなっているかわからない状況は本当にいらだつ気持ちはわかります。

共感がはいり、

しかし、担当者の数が足りないインパクトを担当のYさん1人で抱えている彼女の表情をみると、胸が潰され、彼女の必死の働きっぷりにただただ感謝の気持ちがこみあげてきたのです。

と、問題の原因を個人ではなく、コロナによってスタッフが減らされたという制度の問題に私たちの視野を広げ、その事実の直面した彼女の正直な気持ちのシェアがあり、

この気持ちを彼女に伝えるために、スターバックスのギフトカードを送ろうと思うんだけど、一緒にしたい人いるかなって思って投稿してみたの!

と、投稿は締めくくられていました。

その後そのポストには多くのコメントとライクが寄せられ、
さらに、市の教育委員長に、スタッフの数を増やすように働きかけまで始まりました。

結果、短時間で約20000円集まり、ギフトカードとお花が贈られ、そのレシートと写真の投稿もされていました。

Pixabay

プレゼントを受け取ったYさんは、「私はただの事務だから」と謙遜されたそうです。その様子に対して、
「そうではない」と彼女はまた視野を広げてくれます。
Yさんは、私たちのコミュニティーに暮らす子どもたちの人生に欠かせない大きな存在で、コロナのパンデミックで2年間友達からも話されてきた子供たちが、どこで誰とどんなふうに学び成長するかに関わる大事な大事な大人なんだと。

彼女自身、フルタイムで働き、進まない手続きに苛立っている保護者の1人であるにもかかわらず、そんな視点を向け、声を上げられること。
だからもっとヘルプがあってもいいし、もっと感謝を伝えたいとの思いが原動力になっている行動に、胸が熱くなったのです。

アメリカにある人々の優しさ

実際アメリカに住んでいて、
「ありがとう」と感じる行動にたくさん出会うことがありました。

きっと日本であれば、「女性だから当然でしょう」「母親なんだからやって当たり前でしょう」そんな言葉が聞こえてきそうな状況でも、
そう感じていない状況があれば、その状況に共感し、視野を広げ、できることをやるという強さに直面するたびに、
やっぱりアメリカ好き、と感じるのです。

色んな立場の人が直面している状況を想像し、
いらだちや不満に愛ある解釈を提示し、
自分にできることを一歩進めていく。

そういう姿に胸がきゅんとするのです。
こういうアメリカの優しさに、私は惚れてるんだろうなって感じました。

今日もお読みいただきありがとうございました!

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