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3年ぶりの日本で感じた日本の学校の良さーマインドフルネスが織り込まれている時間割

3年ぶりに訪れた日本

こんにちは!コロナの中、3年ぶりに日本に一時帰国してきました。
久しぶりに日本に行き、感じたことはたくさんありますが、中でもいいなって感じたことを1つご紹介したいと思います。それは、今、アメリカでも流行りのマインドフルネスの時間のきっかけが、あちこちに散りばめられていると感じたことでした。

アメリカで流行っている学校の中のマインドフルネス

日本の学校のお話しに入る前に、マインドフルネスについて確認しおこうと思います。

マインドフルネスってご存知ですか?
「今、この瞬間に集中する」という取り組みです。

色んな不安や心配にとらわれず、「今、この瞬間」に知を向けることで、自分の心の状態を知り、落ち着けていくという取り組みです。

これまでは禅やヨガなど一部の人の実践だったものが、科学的にその有用性が証明され、また、Googleなどの大企業が積極的に取り入れられるにつれ、学校にもその取り組みは広がり始めました。

娘たちの通うアメリカの学校でも、自分の心の状態との付き合い方の一つとして、マインドフルネスの時間が積極的に取り入れられています。

例えば、

  • アプリを使って、呼吸法を練習したり、

  • お鈴のようなMeditation Bellを鳴らし、音がなくなるまで静かに音に集中することや、

  • 次女の2年生のクラスは、Meditation Monday!(同じMから始まるから!)として、朝一番に5分間のMeditationの時間があったり

と、積極的に「マインドフルネス」を意識した時間が設けられます。

教室の先生の机の上によく置かれているMeditation bell


家でも是非やってみてくださいねと、アプリの紹介なども行われています。我が家のお気に入りはこちら

自分の心を落ち着けて、物事に臨むことは小さい時からとても重視されていることを肌でも感じます。

大人も一緒に練習できるので、ありがたいです!

日本の学校に自然にあったマインドフルネス

3年ぶりに日本に帰国し、印象的だったのはそんなマインドフルネスな時間が日本の学校には「自然」と織り込まれていることでした。

例えば、
授業の前に姿勢を正して、「今から3時間目の国語の時間を始めます」とお当番さんがいい、それに応じて「始めましょう」と言うことで休み時間からの切り替えが自然としやすくなること。

給食をいただく前に、メニューの紹介があり、「手を合わせてください、いただきます」とするのが習慣になっていることで、目の前の食べ物に意識を向け、食べることに意識を向けやすくなること。

ノートに字を書く時は、姿勢を正して、下敷きを敷き、ゆっくり丁寧に書くリマインドが度々されること。

などなど

小学校の花壇の前に丁寧に並べられた上靴

今回、私は、図書ボランティアとして学校に参加させていただいておりましたが、ここでもたくさんのマインドフルネスに出会いました。

使用したエプロンをたたむ時、机に広げ、しわを伸ばしながら丁寧に折り、
引き出しに入れる仕草の穏やかさ、
読み聞かせに参加してくれたお子さんへのご褒美Prizeづくりの丁寧さ、
ゆったりとした呼吸と共に、丁寧な手作業が行われる時間は、とっても豊かで穏やかに感じられるひとときでした。

日本にいては当たり前のことかもしれませんが、
アメリカの学校では非日常。

押し付けや、それに縛られることはあってはいけないと思いますが、
「今、この瞬間」に心を留める
マインドネスフルの実践のきっかけが
いっぱいあることが印象に残りました。

終わりに

次女が最終日に先生に書いたお手紙にこのようなことが書かれていました。

(日本の学校で)特に印象的だったことは、授業がとてもわかりやすかったことです。丁寧にしっかり教えてもらえ、何度も何度も練習できたので、頭に残りやすかったです。
 2つ目は、とてもきちんとしていると思ったことです。ノートや教科書をで管理し、日番さんの号令に合わせて始まったり、掃除をするなどです。(略)

次女の書いた手紙より

日本に暮らしているとあまり気づかないかもしれませんが、
マインドフルになるきっかけ溢れる日本を、私は、誇りに思いました。

コロナの中、無理言って編入を受け入れて下さった小学校に心から感謝申し上げます。

龍安寺


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