今朝起きたら体が重くて「おっ、これは何だか嫌な予感」と思って、それでも毎朝飲まなきゃいけないお薬があるから、ずるずるとベッドから出て、しばし、ソファーに座って一息つく。

眼球も頭も肩も1トンくらいの何かが乗っかってるかのようで、足腰立たたないっすと思いながらキッチンへと移動。
食欲なんてある訳ないけど、このお薬は朝食後に飲むようにって言われてるから、とりあえずお湯を沸かして、オートミールとプロテインシェイクを作った。

トレーに乗せてテーブルに運んで、若干頭を抱え気味にお湯を啜りながら、何とかシェイクを胃に入れて、オートミールをちびちび食べた。
そんでもってやっとお薬を飲んで、任務完了。

仕事しなきゃいけないのに、今日はダウンの日なんだろうか・・・。
と思いながら何気に耳を触ったら、ほんと何気に、耳の上の方が何だか硬い。
何だかどころかあんなに薄い耳の中になんか硬いものがある。

また、名前の付かないおかしな病気が増えたのか？と思いながら、恐る恐る触り続けていたんだけど、なんかめんどくさくなって来て「硬いんだったら柔らかくしてやる！」って気分になって、ちょっとぐりぐりやってみた。
もちろんこの段階で、そんな事していいのか悪いのかなんてわかるはずもない。

でも、やり始めたからにはやっちゃえっていういつものアレで、ぐりぐりしてたら、なんと、塊がなくなって柔らかくなってきた。
「えっ、うそっ」
そして、そのままマッサージみたいにほぐしていたら、耳がカッカと熱くなってきて、眼球も頭も肩も軽くなってきて、まるで魔法がかかったよう。
痛み止め飲まなくていい感じまで、っていうか軽くさえなった。
ご機嫌だ。嘘みたいだけど、ほんとのお話。何だったんだあれって。

その後はご覧の通りいつもより調子いい。ラッキー。
しかしあの塊は何だったんだろう、そして、その後のこの快調さ具合は一体全体。

実験結果は私1人だから大きな声では言えないけれど、もしかするとそういう時、耳を全体的に触ってみて、硬かったりなんか塊っぽいのが感じられたら、ほぐしてみるといいかも。でも、自己責任でお願いします。たまたまかもしれないので。

という事で、それからは元気にコーヒー豆をガリガリやって、コーヒーを淹れた。
これがまた、今日のは大成功で美味しかった。
朝起きた時とは全然違った一日が始まって、誰にお礼を言えばいいのやら。

さてそろそろお仕事でも始めるかと、とりあえず仕事のメールをチェックしてたら、あるお客さんから「色々わがまま言ってごめんなさい。よろしくお願いします」と宛名の他にそれだけ書いたメールが来てた。

ある場所に飾るアートワークをある伝統工芸品を使ってデザインをしてるのだけど、それを依頼してきてる人からのメール。
昨日「紺色とかワイン色とかを周りに使ったらどうでしょうか？どう思われますか？」というメールが来てたので、その部分だけ色を変えた画像を作って、私はこう思いますよって送ったのに対する返事のメールだと思う。
やっぱ、自分が感じた事は見てみたいだろうし、見てみないとわかんないものね。
思いついた事を口にして私の手を煩わせたと思って、そんな風に書いてきたんだと思われる。

大人になって素直に「わがまま言ってごめんなさい」って、それも仕事で言えるってなんか可愛い人だなあと思った。
だからすぐに「少しでもいいものを作ろうとして試行錯誤する事が、わがままだとは思いません」と返した。「一緒に素敵なものを作りましょうね」って。

私は幸せ者だと思う。
要は私はこの人達から仕事を依頼されてて、ってことはお金をいただく立場なのだ。
それなのに「わがまま言って、ごめんなさい」だなんて。

ちょっと前に読んだ記事で（本当かどうか知らないけれど）子供がレストランで「いただきます」って言ったら、それを見ていた親が「お金払うんだから、ここではいただきますしなくていい」って言ったとか何とか書いてあった。その記事の中には学校で食べる給食の時も「いただきます」しなくていいっていう親がいるとか。

その記事を読んだ時、何に対して「いただきます」って言うのかの考え方の違いなんだろうな、どこで何を食べようが「いただきます」って言っても良くない？
なんか支障がある？誰かに迷惑かける？お金払ったら何してもらっても「ありがとう」って思わなくていいんだ。へぇーと思った。
それに単純に美味しそうなものを目の前にしたら、ニヤニヤしながら自然に「いただきます」って言っちゃうんだもの。

仕事でも何でも、立場とかそんなんじゃなくて、こんな風に相手に気遣いができたら、お互いにいい気分で過ごしていけるのになあ。

いやあ、本当に朝の象さんクラスの1トンの重みを投げ飛ばした、私の耳のちっこい何かは何だったんだろう。
また、今度なったらやってみよう。

おっ、晴れてきた。ちょっと仕事したら休憩行こー。