このnoteのシリーズは次の本を読みながら作っていったメモです。
"The Dawn of Everything --A New History of Humanity" by David Graeber and David Wengrow, Farrar Straus & Giroux, 2021
『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす 』酒井隆史訳 光文社、2023
話題の書ですし、とても重要な本だと思うのですが、大著なのと、話題が多岐にわたるのと、グレーバー
『万物の黎明』というタイトルを見て「また、大きく出たもんだな」という感想を持った人も居たと思います。まあ、農耕の起源、都市の起源、国家の起源を論じたという点で本書のテーマはたいへんに「大きい」のですが、それにしても「万物の黎明:The Dawn of Everyting」とは風呂敷を広げ過ぎてやしないか?訳者解説ではゴードン・チャイルドの『ヨーロッパ文明の黎明』が意識されているのだろうとされていますが、それにしても「万物」に話を広げるのはやりすぎでは無いのか?
本書は、農耕