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【第5期_第1回講義】イノベーションを生み出すために必要なこと

皆さんこんにちは!2023年7月から、Oitaイノベーターズ・コレジオ第5期がついにスタートしました!記念すべき第1回目のレポートは学生受講生の乾澤が担当します。最後まで読んでいただけると光栄です。
第一回目のゲストは伊藤 羊一氏です!

【伊藤羊一氏ってどんな人?】

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
株式会社MVP 代表取締役MF
Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長
Voicyパーソナリティ

他にも執筆活動もされていて代表作である「1分で話せ」は今や61万部を超えるベストセラーです。

【テクノロジーが持つ力】

世界はテクノロジーの力で変わります。例えば、1922年の日本の技術だと東京から京都まで10時間掛かっていたのに対して、2022年には東京から京都まで2時間で行けるようになりました。100年の間に日本の技術がかなり進歩したことが分かります。テクノロジーが急速に発展しているかと言って何も高度なテクノロジーの知識が必要なわけではなくZOOM等、今あるツールを最大限に活用していく姿勢が大切です。

【これから伸びるテクノロジー】

モノのインターネットであるIoT は今の段階ではまだ黎明期ですがこれから伸びていくと考えられます。IoTとは英語表記すると「Internet of things」ですが「Internet of Everything」と考えると分かりやすいと伊藤氏は仰っていました。

【IoTを使ってできること】

IoTが進むとどのようなことができるようになるかというと、例えば教室で授業を行う際、開始15分で徐々に睡魔に襲われる学生が増え始めるというデータがあるとします。そのデータをもとに授業開始15分後にあらかじめ冷房を「強」になるように設定することで授業中に寝ている学生を減らすことが可能です。寝ている学生を起こすというのは多くの先生が頭を抱える問題なのでこのような機能は非常に便利ですね。このように私たちはテクノロジーの力で自由自在になることができます。しかし日本の人口は5年間で500万人減っており、実績賃金水準も世界の国々と比べた時、低迷しています。
1980年代の日本は世界有数の名目GDPを誇っており、日本の首都である東京はニューヨークよりも栄えているといわれるほどモノづくりが盛んな経済大国でした。ところが1995年に「Windows95」を筆頭とするインターネットの登場により、日本の成長は止まりました。1995年から集団よりも個人を重要視するようになり、集団主義であった日本はその流れに対抗できなくなったようです。日本でも「楽天」や「GYAO!」といったサービスが誕生しましたが、現在、世界トップシェアを誇る「GAFA」と比べると成長はイマイチです。そこで今の日本の現状を変えるために必要なのが「アントレプレナーシップ」という考え方です。アントレプレナーシップとは「高い志と倫理観に基づき失敗を恐れずに踏み出し、新たな価値を生み出す考え」です。

【武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部について】

伊藤羊一氏が学部長を務める武蔵野大学には「アントレプレナーシップ学部」という学部があります。この学部には大きく3つの特徴があり、1つ目は実践中心の授業が行われること、2つ目は教員のほとんどが現役実務家、3つ目は学生同士が寮でともに学ぶというものです。
伊藤先生本人が学生と一緒に寮に寝泊まりすることもあるようです。この学部には他にはないような学びのサイクルとして「教員/ゲストが刺激を受ける→みんなで話してみる→やってみる→最初に戻る」というものがあります。更にここで重要なことは刺激を受けたらじっくりとそれについて考え、みんなで話したら「Aha!」と気づきを得ることです。みんなで話しあうことで一人だけで考えるよりも理解が深まります。頭の中に考えがあるだけだと何の意味も成しません。みんなで話すときにはなるべく多様な人たちと話してください。恥ずかしがってはいけません。
発表の際、前置きで「恐縮なのですが」と弱気になるなど持ってのほかです。自分の考えや夢に優劣はないのです。例えば、自分に古着屋を経営したいという夢があったとします。周りの夢よりもちっぽけだとか思わないでください。堂々と胸を張って「自分の夢は古着屋を経営すること」だと言ってください。
武蔵野大学の教員は決して人の夢を笑ったりしません。「自分の夢」を口に出して踏み出してください。このような教育方針により、実際に寮の共同スペースには深夜まで学生同士が集まって話し合っているそうです。彼らは決して嫌々集まっているわけではなくみんなで集まって話すことが非常に楽しいようです。

【締めくくりの言葉】

最後に「未来は予測するものではなく創っていくものだ」とおっしゃっていました。その言葉をモットーにこれからのOICの活動を通してともに未来を創っていきたいです。

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