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【イベントレポート】5つの幹と「問い」の大切さ

大分大学 経済学部 1年 三浦里芳

11月9日の土曜日に、大分銀行宗麟館で大分イノベーターズコレジオの第5回講義が開催された。今回のテーマは「ビジョナリーワークデザイン ワークショップ」であり、ミラクルカンパニー代表取締役社長の鵜川洋明さんをお迎えして講演が行われた。

講義内容は、以下の3部構成で行われた。全体を通して、グループワークが中心であり、グループ内の討議や発表を通して、ビジョンのつくり方について学んだ。
1. 実現したいことの「幹」を言葉にする
2. 問い」を作る
3. ビジョン・フレームを考える

① イントロセッション What is your plan? 
イントロセッションは、ユニークさも忘れず新たなアイデアを見つけ出すことをゴールとして実施された。5つの幹となる「誰の・何を・何で・どうする・そしてどうなる」を書き、他にない独自性のものには、ユニークネスと記入。それを班で共有し、真剣衰弱のようにすべてを裏返して5つの幹を組み立てたりすることで、偶発性から生まれるアイデアもある。

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② セッション① What about me? テーマを考えてみる
「問い」を作りあなたが変えたいものは何か、変えた結果生み出したいものは何か?を考える。何も言わずにとにかく「問い」をたくさん考える。→考えた問いが、YESかNOで回答できる問いなのか。それとも意見を文章で答える必要があるのかのどちらかに振り分ける。
→その問いにおいてどの問いが重要なのか優先順位をつけるという3ステップ。
出てきた問いについて考えディスカッションをし、チームとして取り組むテーマを決定した。

なぜ「問い」を考えるのか?…問われることで、普段言葉にしていない無意識の中にあるものに触れることができ、いろんな見方の結晶となる。また、こだわりと手放しのタイミングも重要で、アイデアにこだわりすぎていると他人とのブラッシュアップ枠を超えなくなるので、展開を楽しむことも大切だ。

閉じた問いは長所として誰でも答えやすい、その一方で意見を変更してしまう。開いた問いは短所として答えを一度考える必要があるが、自分の意見をしっかり伝えられるといういい点もあるという意見もある。また、問いの転換を上手く使うことで、閉じた問いは回答しやすいので、そこから関係を築いていくことなどにも有効的である。

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③ セッション② What is your vision? 「Visionを描く ビジョン・フレーム」
まず、それの何が嫌いでどう変えたいのか現状を把握し、どんな風に生まれ変わることで何が生まれてほしいのかという状態を考える。そして、どんな方法を使ってその変化を起こすのかを決める。
・変化の激しい時代となった今、その変化に目を向けて常に「問い続ける」姿勢こそが大事である。また、いろんな知恵や見方を終結することにより、偏った知恵では解決できない問題をいろんな見方で見る。さらに、問いを立ててそれに答えを出そうとすることで志向の質を高める。

Vision 未来
実現・作り出したいものは何か。イメージ・シーン・シュチュエーション
Why 今なぜ
なぜ、そのVisionを実現させる必要はあるのか、今どんな状況なのか、どういう意味があるのか。それをする意味・意義・理由は何か?
Happy 価値
そのVisionが実現すると誰がどうhappyになり、何がどう変化するのか、またその変化によって生まれる素晴らしいことや、新たにどんな可能性が生まれるのか。そのVisionがもたらす、望ましい状況を“より具体的に”イメージする。

Key-ideaどうする
そのVisionを実現させる鍵となる最も重要な要素を3つ上げるとしたら何で、協力を仰ぎたい(仰がなければならない)人は誰なのか?Vision実現までに大きく3つのSTEPに分けるとしたら、どういうSTEPになるのか?ほかにはないユニークさ・まさに“これがミソ”といえるものは何か?

オノマトペで表現してみる(現状→未来)
なんだかわかんないけど・・・こんな感じを表現する、イメージと意味の架橋の言葉
なんだかわからないけど、その感じはわかる=身体や感覚につながる言葉

オノマトペを磨く意味
・創造力(imagination)と創造力(creativity)を高めるのに有効
・身体表現(パフォーマンス)やリズムを養うのに有効
・非言語の領域を使いながら相互理解しあうのに有効
・自分の本当に得たい感覚やつくりたい状態を実感・共有するのに有効

このワークから温泉を活用した「時短おもてなし」「コンパクト旅行」が提案されたほか、水・酒・温泉が有名な大分県なので、おんせん県ならぬ「水の町」づくりという案もあった。

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最後に
今回の講義で、思いついたアイデアをただ言うのではなく、誰の・何を・何で・どうする・そしてどうなるという5つの幹を作った上で、さらに問いを作り出し改善して優先順位をつけることを大切にしていきたいと思った。また、他人の意見を聞く時にまずは膨らませて共感・貢献・期待の気持ちを持つ。それから、本当にそうか?つまり大事なのは?と考えることでより意見の固まったグループアイデアになると感じた。さらに、アイデアは枠の外から出てくるものなので、こだわりと手放しのタイミングも大切であるということも学んだ。

次回の班活動では、今回出た問いをさらに深く問いながら、Inside-outな問いである、私が本当に創り出したいものはなんだろう?を考え、プレゼンに向けてチームでブラッシュアップを行い、それぞれが自分のビジョンを描いてチームでより良いものを創り出していきたいと思う。

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