見出し画像

DAWは何を選べば?

というわけでマガジンの続きです

DAWは上位版が存在するものを選ぼう!
と書きましたが、その条件を満たしていれば問題ないかな、と思います。

ではなんでまたここで記事が追加されているのかというと、
無料ソフト他にもあるじゃないか!という声が多分出るだろうな、と。
というわけで、上位版はないけど他のソフトはどうなのよ!というお悩みのために今回のちょっとした座学を挟んでみました。

「マルチトラックが扱えること」は絶対

録音をお試しというよりも趣味や仕事につなげると真面目に考えると、どう考えてもこういう画面のように複数のトラック(録音場所)が同時に扱える必要があります。

こっちの方が自由度が明らかに高い!

この条件を満たしていることはまず絶対と思っておくべき。

「Windowsで使うならASIO対応」にすべき

これなんのこっちゃ、と思うかも知れませんが結構大事なことです。
エントリーモデルとはいえオーディオインターフェイスを購入した人であれば、ドライバなりをインストールするとWindowsの人であればASIOドライバと呼ばれるものが大体一緒にインストールされています

このASIOって規格はハードウェアとソフトウェアの両方が対応している時に利用でき、サウンドの再生反応速度を速くしたり音の劣化を最小限にするなど非常に大事な規格です。最近ではこれを使わなくてもWindowsのサウンドミキサーが優秀と聞きますが、20年以上Windows環境でのサウンド制作シーンを支えてきたASIOにまだ軍配が上がるようです。

上位版があること、と条件を満たしているソフトって基本的にASIOに対応しています。だって、上位版が対応しているんだもの。いちいちこの部分を削除した廉価版ってのは、今まで登場したことがないです。

マルチトラック対応であってもこのASIOに対応しているという表記がないWindonsのソフトはお勧めできません

ちなみに、Macの人は気にしなくていいです。
根本的にMacは昔からASIOを使う必要がないOSの仕組みになっているので、脳死でサウンドに関しては最高条件と思っておいてください。

ね?

こんな感じで理論的に考えていくと、上位版がある廉価版でひとまずやるのが最適解になるかな、と。
一例ながら、無料の録音で検索すると上位に入ってくるAudacityなどは、ASIO対応問題であまりいい選択肢じゃないとなるとか、同じく無料録音で検索上位のSound Engineなどはマルチラックに対応していないので、操作や録音の自由度が低くなってしまうのです。

ただ録音するだけであればなんでもいいといえばいいものの、せっかく興味を持ってこの記事にたどり着いたのであればひとまずはオーディオインターフェイスに付属されているソフトや、ガレージバンドStudio One PrimeProtools Introなどの無料廉価版を使ってみるのがいいかな、と。

実際に選ぶ時に気にしたいこと

理屈はわかった、その中から選ぶぜ!
こうなった時に悩むのが、「で、どれがいいの?」だと思います。

  1. 質問できる人が近くにいる

  2. 肌に馴染む

  3. 情報を集めやすい

大体上から順番に重要視してください。

1は言うまでもなく大事。
ネットの情報よりも近くで使っている人の情報の方が明確に役に立つ。

2が何気にものすごく大事。
基本的にソフトウェアの違いでできるできないってそこまで大きな差はないのです。AってソフトでできるけどBってソフトだと・・・って状況はほとんどないのです。となると、自分が触っていて快適だったり、気分がいい、肌に馴染む、などの部分で選んでいいのです。

3を重要視したくなるかと思いますが、忘れていいです。
情報の集め方ってある程度の知識が身についてからじゃないと、書かれている文字列で自分がパニックになるだけです。流石にレアなソフトで情報が皆無などは困りますが、ほとんどのDAWでは探し方さえわかる程度の知識が身につけば、必要な情報は集められます。
「市場シェアが大きいから」というのは、そこまで重要視しなくていいです。

ここまでの座学だけで選べる!とは言わないものの、心配事とかは減ったんじゃないかな、と思う今日この頃でございます。

教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。