2016年から8年間この愛媛に住まわせていただき、本籍地まで愛媛に変えるほど好きになった私。

そんな愛媛に居られるのも残すところ５日となった。

また数年先に戻って来たいが、束の間のお別れという事で今一度愛媛の魅力を伝えたい。

他県の人が愛媛に抱くイメージは「みかん」だと思うが、それは愛媛の魅力のほんの一角に過ぎない。

産業

①柑橘類生産量

もはや説明不要だが各種柑橘類の生産量が日本一である。
私も引っ越した当初は「みかんは所詮みかんじゃろ？」と思っていたが、美味しさの次元が違った。

有名なのは紅まどんなだが、個人的には真穴みかんと甘平の美味しさは衝撃的だった。

真穴みかんは11月中旬〜12月下旬、甘平は2月〜3月に買える。

②養殖真鯛、シマアジ生産量

実はこれも日本一だ。国内の養殖真鯛の半分は愛媛産である。スーパーで養殖真鯛が売られているが「え？」ってほど安い。立派な尾頭付きでも1,000円しなかったりする。しかも美味い。

これは瀬戸内ではなく豊後水道（宇和海）で養殖されているから栄養が豊富なのと水が綺麗だからだ。

ちなみに鯛めしが有名だが、オススメは宇和島鯛めし（刺身がのってるタイプ）だ。

③パン屋店舗数

これは以前にも書いたが人口あたりの店舗数はぶっちぎりの全国一位だ。偏差値で言うと79であり2位の京都が65なので如何にぶっちぎりなのか分かるだろう。

暮らしていてもあちこちに大小さまざまなパン屋が目に留まる。他県の人が住むときっと驚くはずだ。

④キウイ生産量

実はキウイも愛媛県が日本一の生産量を誇る。恐らくみかんと同じで年間日照時間の影響があると思われる。
松山市内であっても山や海沿いの至る所にみかんやキウイの果樹が見られるのは愛媛ならではだろう。

⑤タオル生産量

言わずと知れた今治タオルの影響でタオル生産量は日本一である。

観光に来られたら今治のタオル美術館は絶対に行った方が良い。あれもこれも欲しくなる。
毛足の長い独特の今治タオルの触感はクセになる。特に各種アニメやキャラクターとのコラボ品が多いのも魅力。

私は枕カバーも今治タオルなのだが、この肌触りは唯一無二だと思う。

自転車関連

①ヘルメット着用率

これもNo.1。全国平均が13.5%に対して愛媛県は59.9%。偏差値89.9だ。次点の大分で46.3%。他県民が愛媛の朝の通勤通学風景を見ると驚くだろう。

学生は全員ヘルメットを被っている。私も最初「まじか！」と思った。もちろん社会人の方の着用率も非常に高く、被ってない方が少ないと思う。

②サイクリングしたい県

ねとらぼ調べでも、他のデータでもNo.1は愛媛県である。
それはそうだろう。

県政がサイクリスト誘致策を進めているし、しまなみ海道はサイクリストの世界7大聖地の一つとして世界中で認知されている。

しまなみ海道は当然だが、愛媛県内の主要道路には路側帯に青いラインが引かれており自転車が走りやすいように整備されている。

他県と圧倒的に違うのはコンビニにサイクルラックがあるのが「普通」だと言う事。しまなみだけでは無く、愛媛県の各エリアのコンビニには普通にサイクルラックが設置されている。

③通勤通学率

国税調査では自転車での通勤通学率は愛媛県は全国3位である。

かなり高い方であるが、驚くのは高校生の乗る自転車がほとんど皆同じ車種だと言う事だ。

高校生になったらロココに乗るのが愛媛の常識なんだよって地元の友達が教えてくれた。

ロココは意外に高い。80,000円前後するから、なかなかの出費だ。

ちなみにブリヂストンのロココの年間総販売台数の50%は愛媛県で売られるのだからすごいものだ。

なぜロココなのか、それは私もいまだにわからない。

④自転車死亡事故率

残念ながら愛媛県は全国2位であり、自転車の交通死亡事故率の国内トップ4は四国が独占している。

通学に自転車を使用する率が非常に高い事と、高齢者の運転率が高い事が要因だが、実は交通マナーが悪い。

これは中四国を30年走り続けてる私から見てもはっきり言える。とにかく信号無視の多さには辟易する。

赤になっても平気で3台程度は交差点に侵入するのが当たり前。引っ越して来た当初はこれにひどく驚いた。

サイクリスト誘致を謳うなら、道交法違反について愛媛県警はもっと厳しく取り締まる必要がある。

その他

⚪︎西日本一の標高 石鎚山があり登山するには最高

⚪︎粗大ゴミ、持ち込みなら30kgまで無料（これはありがたいよマジで）

⚪︎出産したら50,000円分のオムツ支給（エリエールさんありがとう）

⚪︎ゴルフ場が近くて沢山ある（エリエールさん！）

⚪︎道後温泉の歴史は4,000年（日本書紀にも載ってるぜ）

などなど、とにかく魅力を挙げるとキリがないのだが、8年住んだ実感として「最高」だ。

もし移住を考えてる人がいるなら、候補に加えてみてほしい。