しまなみ海道 馬島の話
自転車が好きだ。冬は辛いのでどうしても登山の方が機会は多くなるが、本当に魅力あるスポーツだと感じている。
私の住む街は、県政がサイクリスト誘致に全力を尽くしておりその影響もあって「しまなみ海道」は世界七大サイクリストの聖地に公式に加えられている。
もともとお遍路さん文化が四国には古くからあって、国道には人が歩きやすいスペースがかなり意識されている。
お陰で自転車も走りやすく設計されていて、他県を走るより圧倒的に快適だ。
聖地しまなみ海道は本州(広島県尾道市)と四国(愛媛県今治市)の間にある6つの島を橋で繋いだロマンティックな海道で、全ての橋を無料で徒歩や自転車で渡る事が出来る。
橋を渡る時の圧倒的なパノラマビューも素晴らしいし、各島ごとの風景や味わいもまた素晴らしい。
愛媛側から、大島→伯方島→大三島(ここまで愛媛県)→生口島(ここから広島県)→因島→向島→尾道となる。
片道だいたい70kmなのでロードバイクなら少し寄り道しつつメイン道路だけを行けば5時間弱で走破できる。
だがしかし!
それはとても勿体無い話なのだ。メイン道路から外れた場所にこそ、しまなみ海道の真髄があると私は思う。
メイン道路だけでも確かに感動的な景色は体験できるが、島々で構成されている以上は外周こそが素晴らしい景色の宝庫なのだ。
今回はその中で穴場かつ、比較的行きやすい「馬島」を紹介したい。
愛媛側の糸山からスタートし、最初の橋「来島海峡大橋」を渡っていると丁度真ん中あたりに位置するのが馬島だ。
普通は素通りしてしまうのだが、海峡大橋の途中に実はエレベータ乗り場がある。
気にしながら走ると必ず気がつくはずだ。
そのエレベータを利用し(自転車なら平気で2台は乗れる大型エレベータ)橋からおりると、そこが馬島だ。
とても小さな島だが、旅情がある。
トンネルから来島海峡大橋を臨む絵はここでしか撮れない。
また日本広しと言えども灯台と神社を一枚の画角に収められるのも、馬島だけでは無いだろうか。
灯台の基部にはWEB経由で取得できる「灯台カード」もあるのでオススメしたい。
また島内をウロウロしてると、とんでもなくフォトジェニックなデッキに出くわす。浪漫しかない。
また冒頭の「来島海峡大橋の真下」で写真を撮れるのも馬島での醍醐味だ。
少しだけ自転車を担いで階段を登る必要はあるが、体力を削ぐほどの労力は必要ない。
もし、せっかくしまなみ海道を訪れたなら是非馬島にも寄り道してみて欲しい。
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