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ジャニーズの楽曲提供ブームのこと~ジャニーズWESTを例にして~



2020年からジャニーズの楽曲提供ブームが来ている、と思う今日この頃です。

この夏発売される
SixTONES×King Gnu 常田大希提供曲「マスカラ」やSexyZone×秦基博提供曲「夏のハイドレンジア」が話題となっています。

近年楽曲提供はHey!Say!JUMP・A.B.C-Z・ジャニーズWESTの主に中堅グループに多い傾向にありその中でもジャニーズWESTは2020年から現時点での楽曲提供数は12曲とジャニーズトップクラスの提供数となっています。

ジャニーズWESTは楽曲提供でセールス面において成功を収めているとファンとして感じています。ということでジャニーズWESTを例として、

楽曲提供のメリットだと感じている
・話題性、プロモーション
・音楽性の拡大
・スキルアップ
の3点を、順に検証していきたいとおもいます!

話題性、プロモーション

アーティストからの楽曲提供は話題性という面で大きく貢献するポイントです。ジャニーズWESTで言うと、あいみょんが大きな例として挙げられます。発売に先駆けてTwitter、Instagramなどに投稿してくださり、ネットニュースになるなど影響力の大きさを感じました。





また、「週刊うまくいく曜日」はCDTVライブ!ライブ!での共演が生んだ楽曲。2021年1月18日放送のCDTVライブ!ライブ!では「週刊うまくいく曜日」「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」をフルサイズでコラボレーションし大きな話題を呼びました。

実際に楽曲提供を本格的に受けはじめた2020年からアルバム「W trouble」はオリコンで初週20万枚を突破、2021年に発売されたシングル「週刊うまくいく曜日」は初週22.7万枚、アルバム「rainboW」は24.6万枚、シングル「サムシング・ニュー」は緊急事態宣言中の発売にも関わらず初週21.8万枚など20万枚を超えるセールスを維持しています。


ジャニーズではセールスとのポイント差が開きやすい、ルックアップ(CDのPC読み取り数)の指標で多くのポイントを獲得しており、楽曲を聞きたいという目的でCDを購入する層、何よりCDを手に取る「人」が増えたこともうかがえる結果となっています。


音楽性の拡大

ジャニーズWESTは2019年頃から「国民の応援団」というコンセプトに力を入れ楽曲リリースを行ってきました。「ホメチギリスト」「アメノチハレ」「Big Shot!!」「証拠」などがその例にあたります。歌唱に力を入れはじめたのもこの頃です(MUSIC FAIRでCHEMISTRYのお2人とコラボした「Point of No Return」が話題になったことなど)

「国民の応援団」というグループのひとつの方向性、指針を確固たるものにするために方向性の近いアーティストからの提供=グループの方向性に説得力が増したのではと考えられます。
特にSUPER BEAVERの柳沢さんからの楽曲提供がそれを体現していると思っています。



「僕らの理由」「春じゃなくても」などの歌詞を聴いてわかるように日本語詞のメッセージ性の強さが魅力のひとつのSUPER BEAVERとジャニーズWESTの勢い、熱量、優しさが合わさった最強のコラボレーションが誕生しました。

楽曲提供となると提供を受けるアイドル側の意図や目的がわからず、ボヤッとしてしまう場合や提供される楽曲、アーティスト色に負けてしまう可能性もありますがジャニーズWESTはこの点をうまくクリアしていると言えます。

また、あいみょん・サンボマスター・SUPER BEAVERをはじめグループ、メンバーと繋がりのあるアーティストからの提供で「激アツ」の状態が生まれ、アーティスト側のファンの方からも好感を得られやすい結果ライト層からのセールス拡大にも繋がっているのではないかな…と(これはそうだったらいいなという願望です)


スキルアップ

先述したように2020年からメッセージ性の強いロック調のシングル曲が増えていきます。ダンスなしマイク一本でのパフォーマンスやがなりやハモリなど歌唱スキルが試されるパートが増えていく一方、アルバム曲では多彩なジャンルのアーティストからの提供が増えていきます。

ゴスペラーズの黒沢さんに提供いただいた「Special Love」は本格派ゴスペル。m-floの☆Taku Takahashiさんに提供いただいた「ごっつえーFriday」はアップダウンが激しいアゲアゲチューン、GReeeeNのプロデューサーJINさんに提供いただいた「HEY!!!!!!!」は疾走感のあるラップがたまらない爽やかな楽曲でこれら全てが「W trouble」1枚に収録されている振り幅のすごさ。
提供頂いた楽曲のほとんどがグループのイメージやコンセプトに寄せたものではなくジャニーズWESTには無かった新しい色。これらを歌いこなしジャニーズWESTの曲に落とし込めるところも彼らのスキルの高さ故なのかなと。

中でも「rainboW」に収録されたmiletさんに提供いただいた「Paradise」は全編英語詞。女性キーの高音を難なく歌う歌唱スキルの高さと英語の発音という武器を持っていた(淳太くんは中国語、英語、関西弁を操るトリリンガルで観光英語検定持ち、濵ちゃんは英会話が趣味で特技、神ちゃん小瀧くんは英語の発音に定評ありなど)ジャニーズWESTの知られざる実力が発揮された楽曲です。


そしてメンバーからグループへの楽曲提供が急増したのも2020年からのジャニーズWESTの大きな特徴です。


2020年

「W trouble」
・survival (通常盤収録)
作詞作曲振付:神山智洋 編曲:akkin

・to you (通常盤収録)
作詞作曲:重岡大毅 編曲:生田真心

「証拠」
・はんぶんこ (通常盤収録)
作詞:ジャニーズWEST、MiNE 作曲:川口進、MiNE、Atsushi Shimada  編曲:ha-j


・間違っちゃいない。 (初回B収録)
作詞作曲:重岡大毅 編曲:生田真心

・ANS (初回B収録)
作詞:神山智洋、藤井流星 作曲:神山智洋 編曲:akkin


2021年

「週刊うまくいく曜日」
・おい仕事ッ! (初回B収録)
作詞作曲: 重岡大毅 編曲:CHOKKAKU


「rainboW」
・グッ!!とあふたぬ〜ん (通常盤収録)
作詞作曲: 神山智洋 編曲:神山智洋、ha-j


「サムシング・ニュー」
・ムーンライト (通常盤収録)
作詞作曲:重岡大毅  編曲:ha-j



・Tomorrow (通常盤収録)
作詞作曲: 神山智洋 編曲:akkin



2020〜2021年までの約1年半の間にメンバーから9曲グループへ提供しています。(ちなみに2020年〜神ちゃんはW主演連ドラ、舞台、他グループへの楽曲提供。流星くんはW主演連ドラ、舞台、映画出演、グループで出演したライブ演出×6。重岡くんは連ドラ×2、ドラマ代役出演×1、24hパーソナリティ&ドラマ主演、主演ドラマ×2と超多忙である。)(一体いつ作詞作曲する時間が…… ?)
アーティスト経由のライト層と従来のコア層、楽曲提供によってその両方へのアプローチがミックスされていることも、セールス拡大に繋がっているのではといちファンとして推測しています。

サブスク解禁について


しかし、今この楽曲提供ブームの中で1番のデメリットはジャニーズ事務所の多くのアイドルがサブスク解禁されていないことです

ジャニーズWESTは以前「サムシング・ニュー」の初回Bに以前あいみょんから楽曲提供された「Time goes by」を含む6曲を映像特典に入れていますが、こんなにたくさんのお宝のような楽曲たちが全国、いや世界中に知られて欲しい!!という気持ちでいっぱいです。
ルックアップでポイントを取れているということは、ダウンロードのポイントも高くなるのではないか…と推測しているのですが…………

サブスク解禁して〜〜〜!!!!(結論)(最近の心の叫び)

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