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変わるものと

最近、中学生のときに擦り切れるほど聞いていた曲たちをまた聴いている。

半年ぶりに20年間住んだ町に来ている。

駅を出た瞬間から、においが違うなと思った。あぁ、これだと思えるような安心感があった。

今住んでいる町もとても良いところだが、やはり違いはあるのだなと思ってしまう。思えば、生まれてからこの土地をこんなに離れたことは無かった。すごいことだ。成長ってすごい。自分ではまだまだ子供気分なのに。今の私は一人暮らしをしている21歳大学生なのだ。


小学校からの親友に、中学校でのチームメイトに、高校の仲間に、会った。

大学に入る前までは、会ったときに話すのは大抵自分の近況とすきな人のことだった。

しかし、今回は違った。

思い出話が中心だったのだ。

話しながら涙を流してひとしきり笑って、笑って、また話しても話し尽くせないほどたくさんの思い出話があった。

話しているときはすごく楽しい気持ちしかなかったが、またねと別れたあとに昔聴いていた歌を聴きながら町を歩いているとすごく切なくなってしまった。

金木犀が咲き始めたこの秋の初めの夜が、私にとってすごくしんみりしちゃう(恋愛に関する)思い出深い時期だし、自分がどんどん大人に近づいているんだなと強く感じてしまったからだ。

それだけじゃなくて、つくづく自分が友達に恵まれているなと。

自分の出会い運は昔から(抜群に)良いと思っている。小学校でも中学校でも高校でも大学でも、自分と気の合う、尊敬できる人たちと出会えているし、15年ほど仲良くしている子もいる。これってなかなか、いや滅多にあることじゃないだろうなと思う。

わたし、幸せ者だな〜って実感してしまった。

しかもその友達が昔から変わらずにいてくれて、自分を1番大切な友達と言ってくれたり、こんなことってあるんだなぁ。ありがとうよおって笑いながら言ったけど、すごくグッときてしまった。


しかもそれだけではなくて、とびきり、心が震えるほど嬉しかったことがあって、それは、友達が結婚を考えている人がいると言ってくれたことだった。

すごい…!

私が参考書に張り付いて齧り付いて、この春にやっと大学に入り、新しい生活をのほほんと満喫している間に、友達は全く違う生活を送っていたんだなと思った。

私はその友達をすごく尊敬しているし、すごくすきだ。だからその友達が尊敬していて、すごくすきで、一生一緒にいたいと思うような人と出会えたことが素晴らしいと思ったし(誰目線?笑)、祝福したい気持ちがバチバチ湧き上がってきたし、単純に結婚!!素敵!!という気持ちもあったから、話を聞いた直後はもうおめでとうおめでとうと頭を下げることしかできなかった。

素敵な日だ〜〜〜!!

しかもなんやかんやあり、そのお相手の方とも挨拶することになって「親友の結婚相手に挨拶をする」という場面が本当に存在するんだ、とドキドキしつつ、ここでもまた自分が大きくなったなぁ、と実感してしまった。

緊張しすぎて上手く話せなかったが、今後ともどうぞ宜しくお願い致しますと挨拶できたので満足だった。嬉しくて普段なら買わないようなトリケラトプスの形をした指輪まで買ってしまった。かなり気に入っている。

その日の帰り道は、コンビニでアイスを買って食べながらニコニコでの帰宅だった。うれしいなぁ、自分幸せ者だなぁ、友達も幸せになるんだろうなぁ、祈・末永く!と。

嬉しくなったし、わたしももっと自分を磨いて自分を好きになって、豊かな人になりたいと思っちゃった!







最後まで読んでくださってありがとうごさいます。またどこかで…。