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結婚式をしないって良くないのだろうか

昨日小路幸也さんの『娘の結婚』という小説を読み終えた。

男手1つで育てた一人娘が嫁いで行く、的なタイトル通りの内容。いい本だった。

本自体はすごく良かったんだけど読み終わってから少し考えることがあった。何考えたかって言えばそれはタイトルにもある通り「結婚式をしないって良くないのだろうか」だ。

俺たち夫婦は結婚式を挙げない。

1番の理由は金。1日。しかもたった数時間の宴会のために100万とか200万とか飛ぶわけだ。それってもったいない、と考えてしまう。だったら身内だけの簡単な食事会で済ませて、使わなかった分を旅行なり家財道具なりに回した方がいい。そう考えたから。

両家の親にも話をして了解は得ている。

でも、まぁ、本を読んでからまたグルグルと考えてしまっている。本を読んだことで「娘を嫁がせる親」の視点が加わってしまったことが原因。

結婚式をしないってことはつまりウェディングロードを娘と歩くのとか、「お父さんお母さん今まで育ててくれてありがとう」なんていうベタなメッセージを聞いて泣いたりとか、はなむけの言葉を娘に読んだりとか。そういう花嫁の親としての経験をお義父さん・お義母さんにさせてあげられないってこと。

そう考えるとなんかとても罪深いことだなって思ったり、する。思ったりしてる。

結婚式って自分たちのもので自分たちだけが主役だと思っていたけど、視点をかえてみると、もしかしたら違うのかもと気付いてしまった。

悩ましい。。

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