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【詩】孤独死すると葬儀されずに直火葬されます。葬儀される人、というのは恵まれている人なんですね。

家ではたまに葬儀の話が出てきたりします。
父親が死んだらこうしなきゃ、母親が死んだらこうしなきゃというものですね。父親が死んだら私が喪主をやらないといけないということはなんか強調されました。

ここで気になったのが、僕が死んだら誰が葬式をあげるんだろうということです。まあ葬儀の形とか墓とかにこだわっていたわけではないんですが、とりあえず今のままだと生涯未婚のまま死ぬ確率が99.999999999%なわけです。イレブンナインの堅牢性。AWSのS3かよ。

私より年下となると甥や姪以外存在しておらず、彼らのそれを頼めるのかというとかなり怪しいと感じています。

人生100年時代等と言われてはいますが、実は生涯未婚男性の平均寿命は67歳とのこと。男性として求められない人間は早期に死んでしまうようです。なんとなくわかる気もします。

ということは賃貸アパートで私が一人暮らし中に孤独死したときには自室でトロトロに溶けた豚角煮みたいになっている可能性が高いと。強烈な腐敗臭と大量の害虫がセットで生まれるので基本的には特殊清掃員によって除去されるとのこと。ウジ虫とハエが大量発生するわけです。この処理は大家さんがすることになるので、高齢者を入れたくないとお考えのようですね。面倒くさいのでね。。。

ま、まあそれもいいでしょう。100歩譲ってね。
その後ですよね。この遺体はどのように処理されるのか。

純粋に妄想すると親族の引取となるのかなと。
ただ縁が遠くなっている親族であればどうでしょうか。死んだことに気付かないということは普通に起こりそうです。そこでいろいろ調べてみました。

まず孤独死した場合は警察が事件性の確認を行います。殺人事件じゃないか、を一応疑うわけですね。このときに身寄りの近い人間に警察から連絡がいくシステムになっています。

そして大抵の場合は遺体の損傷が激しい状態で見つかるので、公営の火葬施設で火葬処理されます。葬儀されずに直火葬です。で、遺骨が残りますと。どこかで聞いたことがありますが、「葬儀をされるっていうのは恵まれている人なんだよ」という言葉ですね。実感がわかなかったのですが、ああそういうことなのかと腑に落ちました。ただ、一応葬儀自体は「後でちょっとしたものを」されるようです。火葬されて骨になってからの段取りとなるので、一般的な葬式と順番は変わるようです。

自治体で5年間保管されたのちに、簡易的な葬儀・埋葬をされるとのこと。自治体が簡易的な葬儀をしてくれるのは孤独死した人に財産があった場合なのか否かまでは探れませんでしたが、最終的には「無縁塚」に埋葬されるようです。その後、引き取り手が現れても自治体は対応しないようです。

ということは時系列はともかく全く埋葬されないわけでもなさそうですが、「この墓に入ろうね」とか家族が生前に家族墓みたいな感じで用意してくれたとこに入るには第三者を立てる契約をするほか無さそうですね。

結婚式を考える前に葬式を具体的に考える必要がある…しかもその葬式をあげてもらえないかもしれないということは知っておくとよいのかなと。

そうなると高齢者向けシェアハウスはそのあたり考えられているのかな、という気もしますね。フレッシュな遺体を葬儀後火葬してくれる状況はそうやって作れるのかもしれません。

というか、終の棲家を探している人向けの賃貸住宅とか合っても良いと思うんですよね。ここで私、孤独死します!みたいな。いざとなったらすぐにその遺体の腐敗接触合った部分を丸ごと捨てれて、流れるように葬式・埋葬してくれるような住宅。社会的には求められてそうですけどね。

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