見出し画像

私が世に蔓延る

ちょっと前にふと、みんなのギャラリーに自分の写真を提供出来ると知った。

いつもは皆様の写真を使用させていただいていたので、自分のをなるべく使うようにし、しかもそれを他人にも分け与えることができるなら。

こんな私の姿で良ければいくらでも使っていただきたい。そんな思いで投稿した。
ぶっちゃけそんなに使われるなんて思ってもなかった。

そしたら、ある1枚の写真をたくさん使っていただいている。
気づけば何回ものnoteに私が登場し、その方の作品にはハートをたくさんもらっていた。

ちょっと恥ずかしかった。

でもちょっと誇らしかった。

しまむらとH&Mで買ったこの服と、当時働いていたホテルで使っていた帯。
簪、指輪。
ありあわせの物だけで撮影していただいたこの写真は、いつ見返してもとっても美しかったから。


この写真を撮った時の話をしよう。

カメラマンは高校の部活の先輩。
カメラが趣味で、今もカメコとして各地を転々としている。
私と家が近く、今でも会って食事をするような仲である。
もちろん、結婚式にも来ていただく。
貴重な先輩だ。

撮影、というものに興味があった私は、家にあるものでそれとなく『雰囲気』が出せるように組み合わせて、会社の制服まで使ってみた。

そしたらなんか、意外にも良いではないか。

厚底ブーツにちょっとだけ和のテイスト。
ゴシックっぽいけど派手にならず。
赤のメッシュが入ったウィッグに赤のカラコン。

なんのキャラクターでもないが、少しだけ2次元を感じられる、私の中でのキャラが出来た。

そして当日。
8月の暑い夏。近くの宿場町で撮影をした。
ポーズを無理やり取る事はなく、あくまで自然体で、ナチュラルに。
でも少し儚げな雰囲気とちょっとの小道具。

人目は少し恥ずかしかったけど、しばらくすれば慣れてきて、どんどん楽しくなってきたのだった。


さて、たくさんの人に私の顔が晒されており、ちょっと気まずいが、でもたくさんの人に使ってもらいたい。
ここからもっともっと、この写真たちは伸びてほしい。私のフォルダの中だけで眠らず、世に羽ばたいてくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?