スピリチュアルと科学
スピリチュアルと科学は相反するもののようにいわれたりもしますが、実際に科学でわからないことはまだまだたくさんあるとは思います。いつの日がスピリチュアルでいわれていたことが科学的に説明できたり、また、科学的に説明できていたことがスピリチュアルの世界で新しく解釈できたりとか、双方向に歩み寄りがあるもの、と思っています。
スピリチュアルの世界でよく言及される脳波、松果体(第三の目)、あるいは最近はDNAに関すること(父系遺伝、母系遺伝)について、以前書いた記事をひとつにまとめておきます。
脳波のある状態にすることができて、そして、第三の目を開くことができれば、、、などというお話が多いですが、実際に科学の世界ではどのような扱いになっているのかなど、基本情報となるものを随時記載しておきたいと思います。
脳波とは
脳波は脳の活動によって引き起こされる、波のような信号です。 脳内に存在する神経細胞同士が、外部からの刺激に反応して電気信号を伝達させ、様々な処理を行います。 例えば、目から物体を認識する際には、目から脳に刺激が与えられ、脳のある部位における神経細胞で処理が行われた結果、それが何であるのか、認識します。
脳波の発生源は、大脳皮質 V 層にある大錐体細胞である。正常脳波のリズム発現には、上部脳幹網様体、視床、大脳皮質ニューロンが重要である。脳波のリズムは視床で形成され、視床の抑制性介在ニューロンの反回抑制が興奮・抑制リズムを形成する。
シータ波(θ波):4〜8ヘルツ
【Google検索トップ表示より改変】
後述のアルファ波よりも深いリラックス状態で観察される脳波で、まどろみ波とも呼ばれます。「シータ波」は、新しいものを見たりして、あれこれと探索しているときに生じます。反対に、飽きたりマンネリ化して気持ちが散漫になっていると「シータ波」は発生しません。
【Wikipedia情報を元に】
シータ波、θ波(シータは、英: theta wave)は、脳波計 (EEG) によって計測される。頭皮に取り付けられた電極から記録された脳波で周波数4Hzから8Hzの周波数の事をシータ波と呼ぶ。
【基礎知識】
周波数(ヘルツ:Hz)
1秒間に繰り返される波の数。波は山と谷あわせて一組。
海馬では、8Hzぐらいの周波数の強い脳波である「シータ波」が観測されることが知られる。この脳波は、神経細胞の集団が同期活動をすることによって生成される。
★Satoshi Terada, Yoshio Sakurai, Hiroyuki Nakahara, and Shigeyoshi Fujisawa, "Temporal and rate coding for discrete event sequences in the hippocampus", Neuron, doi: 10.1016/j.neuron.2017.05.024
学習の際に特徴的に現れる脳回路活動(シータ波)によって、記憶形成を担う海馬新生ニューロンの分化が促進されることが判明した。
海馬にシータ波が伝わるとニューロン前駆細胞が刺激され、ニューロンへの分化が促進されることを発見した。この際、最終的には新生ニューロンの数が増加することも証明した。
★東京大学:研究成果「学ぶほど頭がよくなる仕組みがわかった 」
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/p01_170915.html
シータ波は霊的な感覚が強い状態とも言われています。簡単にはこの状態に離れなさそうですが、潜在的なパワーが出せるようで精神的に豊かな生活が送れそうです。色々調べていると自分も瞑想など日々続けてちょっとでも近づけたらなと思いました。ヴァイアナ・スタイバル著の「シータヒーリング」(ナチュラルスピリット出版)から引用します。
アルファ波(α波):8〜13ヘルツ
ヒトをはじめとする動物の脳が発生する電気的信号(脳波)のうち、8~13Hz成分のことをさす(θ波より少し周波数が高い)。アルファ波という名称は、ヒトの脳波を初めて記録したハンス・ベルガー(1873〜1941)が命名し、彼にちなんでベルガー波、ベルガーリズムとも呼ばれる。
安静(リラックス)・閉眼時の脳波においては、他の周波数成分に比べてアルファ波の占める割合が高く、基礎律動の主成分をなす(これは通常、目視でも確認できる)。アルファ波の発生機序については様々な仮説が提案されているものの未だに不明である。しかし脳や意識の状態によって変化することが経験的に知られているため、意識障害、認知症、精神疾患、睡眠障害などの診断補助・状態把握に用いられることがある。その他に、生理学、心理学などの研究目的で用いられることもある。
同様にこちらも上記書籍から該当箇所をご紹介します。潜在意識、顕在意識、その間の状態、少し混乱してきますが、こちらも「癒し」には関係してくる脳波の状態ですね。シータ波と違って創造主に繋がる状態とはすこし違うようです。
松果体とは
松果体(しょうかたい、英語: pineal body)は、脳に存在する小さな内分泌器である。松果腺 (pineal gland) 、上生体 (epiphysis) とも呼ばれる。
ちなみに「松果」はマツの実のことです。
脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置し、間脳の一部である2つの視床体が結合する溝にはさみ込まれている。グリーンピースほどの大きさ(8ミリ程度)で、赤灰色をしている。概日リズム(サーカディアンリズム:体内時計)を調節するホルモン、メラトニンを分泌することで知られる。CTなどのX線写真ではしばしば石灰化像が確認される(生理的石灰化の多い場所)。
松果体を構成する細胞
松果体は5つの細胞で構成される。
(1)松果体細胞(メイン)
4本から6本程度の樹状突起を持つ多角形の細胞体からなる。メラトニンの生産と分泌を行う。特殊な鍍銀法で染色できる。
(2)間質細胞
松果体細胞の間に位置する。
(3)血管周囲性の食細胞
松果体には多くの毛細血管があり、血管周囲性の食細胞はそうした血管の周りにある。食細胞は抗原を提供する。
(4)松果体ニューロン
高度な脊椎動物には松果体にニューロンが存在するが、齧歯類にはない。
(5)ペプチド含有ニューロン状細胞
いくつかの種には、ニューロン状のペプチド含有細胞が存在する。パラ分泌を調節する機能があると考えられる。
松果体の機能
松果体は虫垂のように、大きな器官の痕跡器官と考えられていた。松果体にメラトニンの生成機能があり、概日リズムを制御していることを科学者が発見したのは1960年代であり、内分泌器官であることがわかったのは比較的最近である。メラトニンはアミノ酸の1種トリプトファンから、いわゆる幸せホルモンであるセロトニンなどを経て合成されるもので、中枢神経系では概日リズム以外の機能もある。メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制される。
松果体の発生起源
動物の進化からみると、松果体は頭頂眼と同源である。
受精後に胚から成長する過程である動物の発生過程では、動物共通の形態の変化が見られるが、この過程で頭頂眼となる眼の元は間脳胞から上方へと伸び上がる。この「眼の元」は元々は左右2つが並んで存在するが、狭い間脳胞に生じたこれらはやがて前後に並んで成長する。2つあるうちの片方が松果体となり、残る片方はある種の爬虫類では頭頂眼となるかまたはほとんどの種では消失してしまう。
ムカシトカゲが頭頂眼を持つことで有名。 ムシトカゲは小さなときに頭頂眼を持っており、成長するにつれて頭皮が頭頂眼を覆ってしまうことで分かりにくくなると言われる。
哲学・精神世界との関連
脳内の奥深くにあることから、哲学者は松果体には重要な機能があると考えていた。松果体の存在は神秘なものとされた。デカルト(1596〜1650)はこの世界には物質と精神という根本的に異なる2つの実体があるとし(現代の哲学者たちの間ではこうした考え方は実体二元論と呼ばれている)、その両者が松果体を通じて相互作用するとした。デカルトは松果体の研究に時間を費やし、そこを「魂のありか」と呼んだ。
松果体の目覚め
松果体は、ヨーガにおける第6チャクラ(アージュニャー、アジナまたは第3の目)、または第7チャクラ(サハスラーラ)と結び付けられることもある。松果体は眠っている器官であり、目覚めるとテレパシーが使えるようになると信じる人もいる。
★松果体の位置からまっすぐ前方に線を伸ばすと、ちょうど眉間の間、おでこのあたりになるため、第6チャクラ(第3の目)と呼ばれている場所とちょうど同じくらいになります。最初は6と3が混乱しますが。ここが無事に開発されて、自身の霊的存在などとも交信できるようになれたら精神世界はぐっと広がり豊かになると思いますが、なかなか普通には繋がれなさそうです。根気よくヨガや瞑想など気長にいろいろ試してみたいと思います。
聞いているだけで心地よい音楽などもきっかけにいいかもしれませんね。
わたしは心地よくてそのまま寝てしまうことが多いです(笑)。頭を空っぽにしてリラックスはできていると思うのですが。寝ている状態とどのように違うのかも興味があるところです。温泉とかお風呂に入っているときも頭を空っぽにしやすいのですが、やはりそのまま寝てしまうことが。
多分この先も変わらない気がして、一体いつ開発されることやら(笑)
最後に、こちらも「シータヒーリング」ヴァイアナ・スタイバル著(ナチュラルスピリット出版)の第26章「マスターたちを呼び覚ますDNA活性化のテクニック」(378〜380ページ)から松果体に関するものをご紹介しておきたいと思います。上記のまとめ・復習にもとてもよいです。これらを読むとこんな小さなところに本当に色々な可能性を秘めている場所があったとは・・・と思います。
母系遺伝〜ミトコンドリア
細胞の中にあるミトコンドリア
これは母親からもらう。ミトコンドリアは細胞のなかの「発電所」ともいわれ、からだのなかであらゆる化学反応に必要な「通貨」ともいわれる物質(ATP:アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate))をつくりだしている。これをもっぱら母親から譲り受けたもので行う。なので自分(父)の子供もミトコンドリアはすでに違う。
「からだの電池は母親からもらう」
つねに母親から受け継ぐ母系遺伝・・・Y染色体でわかりやすい男系とはまた違った興味がある。いくつか参考になる資料をまとめておきたい。脈々とつながる母の系譜にも思いを馳せてみませう。
★参考資料
(1)遺伝学電子博物館
宝来聰著「DNA人類進化学」(岩波科学ライブラリー52)より
(2)遺伝疾患プラス編集部より
DNA人類進化学
1.遺伝情報から進化を探る
ミトコンドリアDNA
DNAは核の染色体以外にも存在する。細胞質にあるミトコンドリアというエネルギー(ATP)産生や呼吸代謝の役目をもつ特殊な小器官(細胞内の発電所)の中にも小さなDNAが存在し、これをミトコンドリアDNAと呼んでいる。
ミトコンドリアの機能のかなりの部分は、核DNAの遺伝情報に司られているが、このミトコンドリアDNAにも、2個のリボソームRNA(rRNA=タンパク質生産工場であるリボソームを形作るRNA)と、22個の転移RNA(tRNA=タンパク質の材料であるアミノ酸を運ぶRNA、トランスファーRNA)、そしてわずか13個のタンパク質を作る情報となる遺伝子がある(図1)。
ヒトのミトコンドリアDNAは、あらゆる生物種を通じてその全塩基配列が解読された最初の例であるが、その結果、ミトコンドリアDNAは16569塩基で構成された非常にコンパクトな環状のDNAで、前述のように全部で37個の遺伝子が存在することが明らかとなった。図1に示すように、tRNAの遺伝子はrRNAやタンパク質の遺伝子を区切るような形で、一個あるいは数個かたまって存在している。ミトコンドリアDNAの全体の約93%は遺伝子を指定している領域で、むだな塩基配列はわずか7%しかなく、このことが核DNAとの大きな違いとなっている。
このミトコンドリアDNAは、進化の研究をするのに有効ないくつかの特徴をもっている。
第一の特徴として、ミトコンドリアDNAは核DNAに比べて塩基置換の起こる速度が5倍から10倍速いことがあげられる。これは生物進化を研究する上で強力な武器となる。
第4章で詳しく解説するが、ヒトにもっとも近縁な動物はチンパンジーである。霊長類の進化の過程で、共通の祖先からヒトの系列とチンパンジーの系列とに分岐してきたが、いま、ミトコンドリアDNAの塩基配列をヒトとチンパンジーで比較すると、約9%ほど異なっていることが知られている。ところが、ミトコンドリアでなく核のDNAにおいて、二種間の同じ遺伝子配列を調べると、わずか1%しか相違がない。共通の祖先から分岐した後の時間はミトコンドリアも核も同じであるから、その間に蓄積された塩基置換数はミトコンドリアDNAのほうが核DNAより9倍多いことになる。核DNAの塩基置換速度は遺伝子によってバラツキがあるので、それを考慮すると、実際にはミトコンドリアDNAでは核DNAの5倍から10倍の速さで塩基置換が起こっている。
この塩基置換速度が速いという特徴から、比較的短い進化的時間の中で生じたDNAの変異を効率よく測ることができるのである。
第二の特徴は、母性遺伝である。ミトコンドリアDNAは、母親のものだけが子供に伝わり、父親のミトコンドリアDNAは次世代にはまったく関与しないという、核DNAとは異なった遺伝様式をとるのである。このことは父系および母系の入りまじった核DNAとちがい、系統関係を復元するのにミトコンドリアDNAがきわめて適していることを示している。例えば、われわれ一人一人の10世代前の祖先は2の10乗、すなわち1024人存在するから、われわれのもつ核のDNAは祖先の染色体の全部で47104本(46本×1024人)のうちの46本に由来するものをもっている。したがって、各染色体が10世代前のどの祖先に由来するのかを特定することはほぼ不可能である。一方、ミトコンドリアDNAでは、確実に10世代前の一人の母系の祖先の持っていたミトコンドリアDNAに行き着くことができる。
第三の特徴はミトコンドリアDNAの数の多さである。1個の細胞にミトコンドリアは数百個含まれており、ミトコンドリア1個にミトコンドリアDNAが5、6個あるため、細胞当たりでは1000個以上も存在することになる。そのため、組織から大量に収集することができ、分析しやすくなっている。ヒトでは、後で述べるように胎盤をすりつぶし、一個一個の細胞にしてミトコンドリアDNAを取り出し、さらにいろいろな精製作業を経て単一のきれいなDNA産物として精製することができる。
以上、宝来聰著「DNA人類進化学」(岩波科学ライブラリー52)より引用
スピ本からみたミトコンドリア
についても、以下の書籍から引用しておきたいと思います。
「シータヒーリング」 ヴァイアナ・スタイバル著
26章 マスターたちを呼び覚ますDNA活性化のテクニック
P383〜384
31章 子供の発達
P487
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