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奄美黒糖焼酎の工場見学行ってみた。(第一弾)

こんにちは。

今朝4:00からのチャンピオンズリーグ決勝を見るために早起きした結果、現在目がバキバキの大山です。

さて、今回は奄美黒糖焼酎の工場見学に行った時のことを振り返って書こうと思います。

というのも、大山はゴールデンウィークで奄美に帰って、黒糖焼酎の工場見学に行きまくっていました。将来的に地元のものを世界に広げていきたいと思ってるやつが作り方もあんまり分かっていないのはやばいなと思ったからです。

そこで実際に5つの蔵を見学させていただきました。他にも、蔵の営業部長様や市役所の紬観光課という奄美のものを世界に広げようとしている方ともお話しさせていただきました。

先に感想から言います。
大、大、大満足でした!
やはりHPで読むのと、実際に行って機械をみたり、お話を聞いたりするのとでは大きな差がありました。勉強になることばかりで本当に行って良かったなと思っています。

それで今回はその時のことを箇条書きで簡単にまとめていきたいと思います。もしかしたら自分の聞き間違いとかで誤った情報を書く可能性もあるので、そこらへんはご容赦ください。

1.奄美大島開運酒造様について

〈材料〉
・基本的にサトウキビは、沖縄のものを使っているそうです。(これはけっこうどこの蔵もそんな感じで沖縄か外国のサトウキビを使うのが主流)

・FAU(From Amami Ukenson)については、奄美の宇検村で取れるものだけを使っているそうです。(たくさんは栽培できないため、限定販売という形でバレンタインデーに販売。フルーティーな香りが特徴)

・水は、奄美の湯湾岳からの水のみ

・米は、インディカ米を採用(さらさらしているため、麹菌がつきやすい)

〈その他〉
・奄美黒糖焼酎は、焼酎の中で言うと約1.9%のシェア(大山もここまで少ないとは思っていませんでした。)

・奄美黒糖焼酎の中で言うと、開運酒造様が約30%のシェアを獲得している

・平成9年にできたばかりの蔵。(現在製造している蔵の中では、2番目の若さ)

・紅さんごは、TWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)焼酎部門で2年連続最高金賞&ベストオブザベスト※1,200本のみ製造(5年熟成)

・外国への輸出は、月に20〜50件(日本食レストラン)※外国人からするとジャパニーズ酒と言われ、ビールなどと同じ括りで認識されている。ビールと比べ、飲むのに手間が要るのがネック

・黒糖焼酎は、透明じゃないと認められない。(色規制)※光がどれだけ通るか

・黒糖焼酎は寝かすことで美味しくなる

・れんとのコンセプトは、
『女性がカッコよく飲めるお酒』
→香りがいい、二日酔いしない(飲みやすい)

・黒糖によって味も変わってくるため、できるだけ変わらないようにブレンドしている(ブレンド比は男性の方が試飲して決める)

・樽発酵(アメリカの木材を使用、いい香りがつく)

・れんとの美味しい飲み方
→2日前に水割り(水が黒糖焼酎に馴染んで飲みやすい)

【製造工程】
①まず黒糖をお湯で溶かします。(これだけでも美味しそう‥)
②米を蒸す(1,000kg)
③一次仕込み(酵母と麹をタンクに入れる)酵母を増幅させる※約6日間
④二次仕込み(③に①を入れる)糖をエサに酵母がアルコールを生成※約10日〜20日
⑤三次仕込み(再度③に①を入れる)酵母に無理をさせないために分ける
⑥蒸留(減圧蒸留を採用)雑味のないスッキリとした味わいが特徴の蒸留方法
⑦発酵(音響熟成)クラシックをはじめ、いろんな種類の音楽(約10,000曲)を流すことでいろんな振動を加えられる※基本、熟成は長期だが、音響熟成を導入することで短期でも可能になった
⑧瓶詰め

2.富田酒造様

〈材料〉
・沖縄の黒糖を使用(レンガ糖)
→8つの島で製造されたものをランダムに受け取る(塩味、甘味が毎年違う)※まーらん舟は、徳南製糖という徳之島の黒糖を使用
・米は、鹿児島県産のもの(インディカ米はライトな味わいで一般的だが、富田酒造様はうるち米の複雑さ、重厚感で差別化をはかっている)
・水は、奄美の水
・酵母菌
・麹菌(種菌)

〈その他〉
・龍宮が売上の9割を占める

・富田様は、徳之島にルーツがある。(徳南製糖はそのつながりから)

・伝統あるかめ仕込みで発酵(それぞれのかめの形状が異なるため、発酵の程度にも差が出る)※かめで発酵を行っているのは、富田酒造様だけ
→70年前から同じかめを使用。歴史が詰まった土着菌により、富田酒造様特有の味わいを生んでいる。

・かめ仕込みによるデメリットは、とにかく生産性が低い

・発酵したものを”もろみ”と呼ぶ。

・常圧蒸留を採用(アルコールは78度ぐらいで沸騰するため、アルコールだけを取り出せる)
→つまり、糖分ゼロ(お酒の中ではヘルシー)

・かめ仕込みによる発酵は、1ヶ月で10回転する。

・約6ヶ月貯蔵する。水との結合に1ヶ月かかることを踏まえると全体で完成するまでに最短で7ヶ月かかる。(一般的には2年ぐらいかける)

・米麹は手作業で作る。だまにもなるが、それが旨みになる。(パンチがあり、癖のある味になる)

・古酒作りやライト層向けのお酒(12%)も作っている。

・年によって味が違うが、それを楽しんでほしい。(ボジョレーヌーボと同じ感覚で楽しんでほしい)

・ビンテージをつけることで高付加価値で売ったりしている。

3.まとめ

今日はここまでになります!
いやー、それぞれに違いがあって面白い工場見学だったことを書きながら思い出していました。
それぞれの蔵に特徴があって、面白いですね。
こういうところをもっと発信して、黒糖焼酎をたくさんの人に飲んでほしいですね!


ではまた来週〜

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