未分化の価値を再考する:ジョン・W・ガードナー『自己革新』
企業にせよ、個人にせよ、成長や変化は常に中心的な課題といえる。だからこそ企業では盛んに「イノベーション」が議論される。企業という組織で働いていて「イノベーション」という言葉を聞いたことがない人はいないはずだ。企業だけではない。地域創成という言葉が盛んに語られるのも同様である。日本の社会全体が長く続く停滞から抜け出ようと模索している。
ジョン・W・ガードナーの「自己革新」はイノベーションだけについて書かれた本ではない。初版は1963年、いまから60年近くも前に書かれた本であり