見出し画像

E36:「ヤツ」からの返事?

【みなさまへお願い】
この記事は以下の続編になります。大変恐縮ではございますが
①E24  → ②E36(=この記事)の順で読んでいただけますと
幸いに存じます。お手数をおかけします。



今日は休みを取っている。
せっかくの休みだから、
出掛ければよいのだけれど
あまりの暑さにそういう気にもなれず、
部屋で掃除を始めた。

それは、突然目の前に現れた。
18歳後半の日記。あまり思い出したくない
大切な後輩を亡くした、あの5月の日記。


そういえば、書いた記憶がうっすらと…。
でも、なんでまた、今、急に出てきたんだ?
このタイミングで。

テンション高く始まった日記が
体調不良で5月に急ブレーキ。

そして運命の「あの日」

元々汚い18歳の字が動揺している。
まるで我が子の字を見ているような気がする。
そっとなぞってみる。胸が痛い。

次の次の日から、まるで忘れたように
ハイテンションな日記が3日だけあって

日記はぷつんと終わっている。
日記を書くような精神状態ではなかったから。

ここまでは記憶通り。


一旦閉じかけたけれど
思い直した。

僕は勇気を出して
一度はつらくて飛ばしてしまった
「あの日」の日記を、その混乱した字を、
31年ぶりにちゃんと読んでみた。

…笑ってる顔しか思い浮かばないよ。
…思えばジョーダンばっかり言ってたな。
でも、入部が決まったあの日、
「オレ、源太さんが部長やったから、ここに入部してもいいと思たんですよ」アイツはオレにそう言ったっけ? 

91年5月の日記 抜粋

僕は、強引に入部させたとばかり思っていた。
そんなこと、言ってくれてたのか!!
「タカ、ありがとう」
記憶、飛んでてごめん……。【涙】

そして、本当に腰を抜かしたのは、これ。
驚愕の事実

…あの時は照れくさかったけど、写真のお礼と、今までのいろんな意味を込めたお礼の手紙を書いておいてよかった…。
でも、あいつは本当に死んだのだろうか?

91年5月の日記 抜粋

………え? えええ?

手紙の返事、出してたの?


まったく、記憶がない。
それどころか
返事を書かなかったと思って(と、思い込んで)
ずっと、これに苦しんできた。

没後31年
泣きながらnoteを書いたら
天国から「返事」が来た。

特定の宗教は信じていないが
思わず空を見上げてみた。

タカ、お前 オレのnote
読んだやろ?

お前の声は覚えてる
返事しろよ

ありがとう…。




最後までお読みいただきありがとうございました。
【エッセイ 36】
(  エッセイ24「31回目の『ありがとう』」後日談)



この記事が参加している募集

noteでよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?