GATTACA_第1話あ

第1話(改定版)「プロローグ」 ~『GATTACA(ガタカ)』徹底考察~



レッド、グレイ…

今日きみたちに集まってもらったのは他でもない…

「例の件」だな、ゴールド…

いよいよ動き出したか…

フラワーからの情報によると、近々九州で「接触」があるようだ…

早速だが明日、君たちも私と一緒に日本へ発ってもらう…

しかし、日本には厄介な男がいると聞く…

あのMM7も返り討ちにされたらしいではないか…

なんだグレイ?お前ビビッてんのか?

どうせまた酒と女に目がない紳士気取りの似非英国人が、いつものヘマをやらかしただけのことよ…

あまり見くびらない方がいいぞ、レッド…

噂以上の…手ごわい男だからな…

フッ…

あんたが言うんなら間違いないんだろうよ、ゴールド…

で、そいつはどうするんだ?

すでに手筈は整っている。

あとはフラワーに任せておけばよい…

彼女なら難無くやり遂げてくれるだろう…

確かにフラワーの猛毒にかかればイチコロかもしれん…

お花畑の蝶々みたいな顔して、スズメバチも真っ青のひと刺しが待っているのだから…

女はおっかねえな…

フッフッフ…







~日本 4月某日~




け~つえきガッタガタ♪

け~つえきガッタガタ♪

血がさ~わ~ぐ~チッチッチッチ♪

いきなり御機嫌だね。どうしたの?

今日はお昼から、大学時代の恩師を囲む会があるんだ。

オッサンの恩師?何の恩師や?

何って「深読み学」の恩師に決まってるじゃないか。

恩師はもう70歳になるんだけど、今でも第一線に立ち、世界各地を転々としながら教鞭をとっているんだよ。

いわば、深読み学界の世界的権威だね。

今回久しぶりに帰国するということで、かつての教え子たちが集まって古稀を祝おうということになったんだ。

僕にとっても二十数年ぶりのことだから、懐かしい面々と会えるのが今から楽しみなんだよ。

そんな気持ちが抑えきれず、つい鼻唄に出てしまった…

だから血が騒いでいたんだね(笑)

でも変な歌だったなあ…

お前、あの歌、知らんのか?

まったく最近の若いもんは、これやさかい…

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