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BOX OFFICE全米映画興行収入ランキング(4/6~8編)

おまっとさんでした!

毎週月曜恒例のBOX OFFICE全米映画興行収入ランキング!

4月6日~8日のトップ10はこちら!


1)A Quiet Place

$50.0M($50.0M)1週目

2)Ready Player One

$25.1M($96.9M)2週目

3)Blockers

$21.4M($21.4M)1週目

4)Black Panther

$8.4M($665.4M)8週目

5)I Can Only Imagine

$8.4M($69.1M)4週目

6)Acrimony

$8.1M($31.3M)2週目

7)Chappaquiddick

$6.2M($6.2M)1週目

8)Sherlock Gnomes

$5.6M($33.9M)3週目

9)Pacific Rim: Uprising

$4.9M($54.9M)3週目

10)Isle of Dogs

$4.6M($12.0M)3週目


1位は初登場の『A Quiet Place(ア・クワイエット・プレイス)』だね!

なんやねんコレ。

ホラー映画の代名詞「絶叫」が無いやんけ。

物音を出すと怪物に襲われてしまうから、この家族は極力「音」を出さずに暮らしているんだよね。

音を出しちゃいけない?

そんなホラー映画を前にも紹介したな。

せやせや。

『ドント・ブリーズ』やったな。

あっちは密室の中で目の見えない超人的な老人から逃げるというホラー映画だったけど、こっちは音に反応する正体不明の怪物から逃げる一家の物語というストーリーだ。

この怪物によって世界は壊滅状態になったんだけど、主役の家族は静かな森の中に逃げ込んで、文字通り「息を潜めて」生き延びようとする。

だからあの家族は手話で会話してたのか!

だけど手話が流暢すぎるよね。そんなにすぐに使えるものなの?

もともと娘のひとりが聴覚障害者だったんで、あの家族は幸運にも手話が使えたんだよ。

どっかで見たことあるなと思っとったけど、あの娘、ミリセント・シモンズやんけ。

Millicent Simmonds


ああ!

去年公開された『ワンダーストラック』に主演して注目された聾者女優だ!

彼女は楽しみな存在だね。

ちなみに彼女の弟役を演じたNoah Jupe(ノア・ジュペ)君も、いま注目の子役だ。

どっかで見たことあるな…

何に出てたっけ?

彼は2017年に、2つの注目作に出演したんだ。

大ヒットした映画『WONDER(邦題:ワンダー 君は太陽)』では、主人公の親友役を演じて注目された。

おお!

天才子役ジェイコブ・トレンブレイの親友を演じとった少年やな!

あの映画も注目作としてピックアップしたよね。

そして、コーエン兄弟が若かりし頃に書いた脚本をジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロフの名コンビがリライトし、クルーニーが監督を務め、マット・デイモンの主演で映画化された『Suburbicon(邦題:サバービコン 仮面を被った街)』では、マット・デイモンの息子役として出演した。

この映画の中でノア君は、ある意味「物語の主人公」ともいえる重要な役を見事に演じたんだ。

日本ではGW中の5月4日から劇場公開されるよ。

この映画、マット・デイモンがハリウッド・セクハラ問題で「渦中の人」となった去年の秋に公開されたんやったな。

あの時期は、マット・デイモン主演作が軒並み逆風に晒された時期やった。

そうだったね。

『サバービコン』はコーエン兄弟の原案による映画で、一般的な日本人が理解するには「ちょっとした」予備知識が必要な作品なんだ。

そこらへんを劇場公開される前あたりに解説したいと思ってるんだよね。

その「謎の使命感」、だいたい予想がつくわ。

ちなみに『A Quiet Place』を監督&主演したジョン・クラシンスキーは、『サバービコン』を観て、ノア君の起用を決めたらしい。

5月には、ぜひ劇場に足を運んで『サバービコン』でのノア君の素晴らしい演技を見て欲しいな。

そういえば、主人公家族の父役ジョン・クラシンスキーと、母役のエミリー・ブラントは、実生活でも本物の夫婦だったよね!

いろんな意味で『A Quiet Place』は注目作だ!


さて、ランキングに戻るで。

2位は前回1位やったスピルバーグの『レディ・プレイヤー1』や。

3位には、ちょっとエッチなコメディ映画『ブロッカーズ』が初登場だい!

なんでニワトリのマークなんや?

さすが鶴だけあって、いいところに喰い付いたね。

映画のタイトルにもなってる「blocker」とは、正式には「cock blocker」というんだよ。

鶏ブロック?

鶏に畑を荒らされんようにする柵とか塀のことか?

「コック」は「コック」でも、そっちの「コック」じゃないんだ。

大事な女性を「他の男」から守る人のことを言うんだよ。

この映画は、娘の「処女」を守る親たちのドタバタ劇だからね。

なるへそ!

なるへそ?

なる「ほど」じゃないの?

イマドキの若いもんは、これやさかい困るわ。

「なるほど」の「ほど」っちゅうのは、古語の「火戸(ほと)」つまり「女性器・女陰」のことなんや。

日本の創生神話にも出て来るんやで。イザナミは 「火の子」カグツチノカミを産んだ時に「美蕃登(みほと)」を大火傷してもうたと書かれとる。

せやけど近代になって「教育上よろしくない」っちゅうことで「なるへそ」と言い換えるようになったんや。

そうだったのか…

知らなかった…

半分は合ってるけど、半分は嘘だよ。

なんだよ…

嘘もほどほどにしてよね…

ただでさえ「ファクトチェック」がうるさい時代なんだから…

まったく世知辛い世の中になったもんや。

ジョークひとつにも「断り」がいるんやさかい…

いちいちクレームに対処するのが面倒だから、事前にリスクを極力回避しておくんだよ、21世紀の現代社会ってのは!

さて、4位は『ブラックパンサー』だよ!

まだまだすごい勢いだよね。

アメリカ国内では6億6千万ドルを突破して、あの『タイタニック』を抜いて歴代3位に躍り出た。

1)$936,662,225 Star Wars: The Force Awakens
2)$760,507,625 Avatar 
3)$665,355,740 Black Panther
4)$659,363,944 Titanic 
5)$652,270,625 Jurassic World 

世界トータルでも13億ドルを突破して、『アナと雪の女王』を抜いて世界歴代10位にランクインだよ。

マジで凄いな!

映画史に残る作品になったっちゅうわけか。

だね。

さて、7位に初登場の映画は、1969年に起きたエドワード・ケネディ上院議員の不倫スキャンダル&過失致死隠蔽事件を描いた話題作『チャパキディック』だ。

チャ、チャパキ…ディック…

おかしなところで区切らないように。

で、いったい何なのさ?チャパキディックって。

マサチューセッツ州の沖合に浮かぶ島の名前だよ。

ボストンやニューヨーク、ワシントンDCなどの東海岸の大都市からも程近く、砂洲で繋がっているマーサズ・ヴィニヤード島と共に、アメリカ屈指のセレブ御用達避暑地として知られている。

場所はリンク先のグーグルマップで見てくれたまえ。

あんまり聞いたことないな、その島の名前。

多くの著名人が住んでいたり別荘を持っていることで有名なんだよ。

詳しくは、こちらのウィキペディアを見てくれ。

めっちゃ豪華な顔ぶれやな。

映画の世界でも有名なんだよ。

スティーブン・スピルバーグの出世作『ジョーズ』の撮影は、この島で行われたんだ。

そして『アニマルハウス』『ブルース・ブラザーズ』のジョン・ベルーシの墓があることでも有名だ。

例がいちいち古いんですけど。

このチャパキディック島の別荘でパーティーを行っていたエドワード・ケネディ上院議員が、兄のロバート・ケネディの選挙スタッフだった女性マリー・ジョー・コペクニとパーティーを車で抜け出し、運転中にダイク橋から海へ車ごと転落した。

エドワード・ケネディは、海中で車から脱出し、一人でパーティーへ戻った。そして事故のことを黙っていた。しかもパーティーの参加者と共に、居なくなったコペクニを探したりもしてるんだ。

え?

エドワード・ケネディは警察にも通報しなかった。

そして翌日、エドワード・ケネディが運転していた車とコペクニの水死体が発見される。

この事件が様々な疑惑を生むことにとなった。

1、妻帯者であるエドワード・ケネディとコペクニの不倫疑惑。

2、エドワード・ケネディの飲酒運転と薬物使用疑惑。

3、事件隠蔽疑惑と、なぜか「ほぼ無罪」となった裁判の疑惑。

うわあ…

これでエドワード・ケネディは、大統領への道が完全に閉ざされることになった。

Edward "Ted" Kennedy(1932 - 2009)

だけどその後も彼はマサチューセッツ州選出の上院議員として選出され続け、民主党の重鎮として連邦議会に君臨し、惜しまれつつも2009年に亡くなった。

なんだ…

結局は立派な人だったんじゃんか…

だけど死の翌年の2010年にFBIの極秘資料が公表されて大騒ぎになる…

FBIの極秘資料…?

公開されたFBIの極秘資料には、地元警察が事件捜査の当初、エドワード・ケネディ上院議員の関与を「なぜか」隠蔽していたことが書かれていたんだ。

げげぇ!

エドワード・ケネディの指示なのか?

そこはハッキリとはわからない。

何らかの指示や圧力があったのかもしれないし、地元警察の「忖度」だったのかもしれない…

だけどこれで「チャパキディック事件」の疑惑が再燃したんだよね。

この映画『チャパキディック』も、その流れで制作されたんだ。

詳しくはウィキペディアの「チャパキディック事件」を読んでみてね。

死後にFBI極秘資料が公開されるとか、めっちゃ怪しいやんけ…

なんか怖い…

ちなみにジョン・F・ケネディの息子であり、エドワード・ケネディの甥にあたるジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニアは、この島の沖合で自家用飛行機の墜落事故で亡くなった。

ケネディ家にとって、いわくつきの島なんだよね。

ひゃあ…

事件の真相は依然として謎のままなんだけど、この映画は「疑惑」を「疑惑」として巧く描いていると、批評家の間でも評判になっているみたいだ。

日本では間違いなく劇場公開されないだろうけど、ちょっと観てみたいよね。

めっちゃ気になるやんけ…

だよね。

さて、これで今回のランキング紹介は終わりかな。

まだ初登場が残ってるよ!

10位の『犬ヶ島』!

ああ、ウェス・アンダーソンの最新作か!

僕、彼の映画が大好きなんだよね。

前作のキツネ映画『ファンタスティック・ミスター・フォックス』はオモロかったな。

とある情報筋によると、次作は鶴が主役っちゅう噂やで。

嘘つくなよ!

ウェスはイヌ科専門って噂だよ!

嘘はほどほどにね。

お前に言われたくないわボケ。

さて、カズオ・イシグロ徹底解剖の引っ越し先でも考えようかな…

今後の展開も再構想しなきゃいけないし、ああ忙しい。

詳しくはコチラでね…



『A Quiet Place』

監督・脚本:ジョン・クラシンスキー
原案・脚本:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッドリー・フラー
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン

出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュペほか

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