【沖縄県:波照間島】一般人が到達できる日本最南端の海はまさに波照間ブルー
2022年秋の石垣島旅は、初日に予定していた波照間島渡航がフェリー欠航で叶わず急遽黒島へ。翌日は久しぶりに朝から波照間便が運航するとのことで、2日目に予定していた竹富島のレンタル自転車をキャンセルし朝一番で波照間島へ渡ることに。友人島日本最南端へいざ出発!
石垣港離島ターミナル:数日ぶりに波照間便が3便とも就航!
この数日間は波照間便の欠航が続いていたため、石垣に到着した昨日午後は予定を変更して黒島へ。一夜明けた今日は朝から波照間便が運航するではないですか。この日は竹富島へ渡る予定でレンタル自転車などを予約していたのですがキャンセルさせていただき、念願の日本最南端の有人島波照間島へ向かうことに。
もうワクワクしかないですね。波照間島へは安栄観光さんが就航していて、今回はこちらに乗船します。外海(そとうみ)なので風や波の影響を受けやすい航路で、この数日は波照間と鳩間は欠航が続いていました。約一週間ぶりって言ってたかな。
久しぶりの運行もあってか、そこそこの乗船率です。観光客は少ないように感じました。波の影響で酔いやすい航路と言われていますが、これまで一度も船酔いになったことがないので多分大丈夫。酔いやすい人は船の後部座席に陣取ると良いそうです。
波照間港:もう港の海の色からやばいです
ちょっと雲が多い時間帯だったので海の色がいまひとつですが、実際はかなり綺麗な碧に感じます。港でこのレベルなんてやばいですね波照間島。日本最南端という響きだけで最果て感が沸いてきます(笑
ここでも原付を予約しました。港の近くにもオーシャンズというレンタルサイクル点で原付を借りられますが、予約してもしなくても待ち行列は一緒らしいので、今回はクマノミさんで電話予約し、港に迎えに来てもらいました。帰りの船の時間を聞かれ、返却後も港まで送ってくれるので安心です。
日本最南端:集落で原付を借りて真っ先にやってきました!
島の中心部の集落にあるショップで原付を借りて、まずは周回道路に出て最南端を目指します。駐車スペースにバイクを停めて真っ先に目に飛び込んでくるのがこの日本最南端平和の碑。もちろん日本の最南端は小笠原の沖ノ鳥島なのですが、一般人が到達できる日本の最南端が波照間島ですね。
平和の碑から更に海側へ進みます。蛇のようにくねくねした小道を進むと「波照間之碑」があります。この小道は日本中の各県の石を集めて造られていて、路をくねらせているのは二度と戦争によって内地と離ればなれにならないようにとの願いが込められているのだそうです。
SNS上の旅行関連の投稿ではこちらの写真を最南端の碑として掲載されている方が多いみたいですね。波照間之碑のくねくね道を抜けたところにあります。日の丸の前にはお賽銭?がたくさん積まれていました。地図上の最南端はこの碑がある場所から海岸線に進み、じゃっかん西側の位置になります。
星空観測タワー:南十字星の観測時期は12月から6月
八重山諸島各島はいずれも綺麗な星を眺めることができますが、波照間では冬から春にかけて南十字星を観測することができるようです。こちらの観測タワーは平成6年から老朽化により休館していますが、周辺に灯りもないため、こちらの駐車場で夜空を眺めるのもいいかもしれません。
波照間空港:いつか定期便が復活する日を夢見て
現状800mの滑走路を1、200mに延長する問題や、第一航空が定期便開始に向けた動きが沸騰している波照間空港。平成19年(2007年)に琉球エアコミュータが定期便を廃止して以降は旅客機の飛来はないようだ。
平屋のターミナルは綺麗なまま維持されているので、定期便復活にも期待が寄せられているが自衛隊訓練(特定重要拠点空港指定)は…
滑走路もコース外は雑草が目立ちますが、きちんと整備されているように感じました。第一航空が定期便就航を検討しているようです。十数人乗りの小型機が想定されますが、滑走路が1,200mに拡張されれば貨物とのコンボ機の運行も期待できそうなのでこれからが楽しみです。
波照間島灯台:航海用というよりは島のシンボル?
建設が1959年とのことで新しめのようです。サトウキビ畑の真ん中にあるので、海域の安全のためというよりは、琉球王国が島のシンボル的な存在として建てたのかしら?島はあまり起伏がないので、海からも良く見えるのかもしれませんね。
南共同売店:集落には売店がいくつかあるようです
島中央付近の集落には売店がいくつかあるようで、最低限の生活必需品は調達できそうです。閉店時間は早そうですので、島に宿泊される場合は食事の確保などご留意いただいた方がよろしいかと思います。
波照間製糖(株):日本最南端の製糖工場であることは間違いない!
南共同売店を後にニシ浜へ向かいます。途中、まるでティファニーのような(かなり大袈裟)青い?緑の?巨大な建物が。こちらは日本最南端にある製糖工場だそうです。
ニシ浜:ニシとは「北」のこと、ようするに島の北にある浜
少し青空が広がりはじめたので、波照間でも人気のビーチ「ニシ浜」へやって来ました。訪れたことがある方はこのスロープ越しに見えてくる海の美しさに感動された方も少なくないかと思います。こちらの海の碧さを波照間ブルーと呼ぶようです。
左へ降りていくと駐車場があり、トイレやシャワーなどの施設があります。
陽射しがあると海の碧さが際立ちますね。写真には写り込んでいませんが、既に多くの観光客であふれていました。透明度はもちろん、少し沖合いの珊瑚の岩礁があるエリアの美しさはやばそうですね。
波照間港防波堤:ニシ浜の絶景スポットは港の防波堤の先端だった!
波照間島のビーチといえばニシ浜。碧い海、白い砂浜が美しいのはもちろんですが、波照間ブルーを実感できる場所は実は波照間港の防波堤でした。邪魔にならない場所にバイクを停めて防波堤を目指します。
立てかけてあった丸太を伝手によじ登り防波堤の先端へ。そこにはレンタルバイクショップで一緒だった女子3人組の姿もありました。人気のビュースポットなんですね。
もっといいカメラを持っていたら、と思うくらい実際はもっとうっとりするくらいの美しさでした。この場所で何枚も写真を撮りましたが動画と撮影できていないので、またチャンスがあれば是非訪れたいです。
みんぴか:波照間に来たら是非立ち寄りたい人気のカフェ
帰りの船まで1時間半ほどになりました。波照間ブルーを堪能し喉が渇いてきたので人気のカフェ「みんぴか」へ。すべてオープンテラス席で、ニシ浜が見える席でいただくかき氷が最高です。
私はハテルマブルー+ミルク、奥さんは黒みつスペシャルをいただきました。ここで気になっていた波照間Tシャツを着ている人がいたので、どこで購入されたのか聞いてみたところ、みんぴかのすぐ隣とのこと。滞在時間も残りすくないので超ラッキーでした。
モンパの木:オリジナルTシャツは独特な文字フォントが最高!
さっそくみんぴかの隣にあるお土産屋さん「モンパの木」へ。ん?店舗の方はシャッターが閉まっていたので恐る恐る店主のお住まいを覗きこんでいたら「おおっ、今から開けるよ!このところ船がこなかったんでお客さんずーっと来なかったんだ」と優しいおじいちゃん店主がお目当てのTシャツを売ってくれました。感謝、感謝です。
コート盛:石灰岩を積んだ火番所は国の指定史跡だった!
モンパの木からバイクを返却にレンタルショップクマノミへ向かう途中に見かけた、高見台みたいに石を積み上げたもの。コート盛という琉球王朝時代に石灰岩を積み上げて建てられた火番所なんだそうです。ここで烽火を焚いて船を監視していたらしい。
レンタルショップクマノミの目の前にあったマンホールは星空観測タワーと南十字星、そして日本最南端の文字でした。
朝9時半ごろに波照間に到着し、13時過ぎの便で石垣へ戻る滞在時間約4時間の半日旅でしたが、レンタルバイクのおかげで効率よく島を周ることができました。もし再訪の機会があったら、今度は宿泊して夜空を眺めてみたいと思いました。
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